1. 企業情報
企業名: コクヨ株式会社
事業内容: コクヨは、日本および国際的にオフィス家具、文具、オフィス関連用品の製造、購入、販売を行っています。特に紙製品で高いシェアを持ち、オフィス家具や文具の通販も行っています。また、空間デザインやコンサルティングサービスも提供しています。
設立: 1920年7月10日
所在地: 大阪市東成区大今里南6-1-1
代表者: 黒田 英邦
従業員数: 7,647人
2. 業界のポジションと市場シェア
コクヨは事務用品業界で最大手の一つであり、特に紙製品の分野で高い市場シェアを誇ります。オフィス家具や文具の分野でも強力なポジションを維持していますが、競争が激化する中で、通販事業の拡大や新たな市場への進出が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
コクヨは「Field Expansion 2024」という中期経営計画を掲げ、既存事業からのリソース再配分、戦略経費支出の積極化、海外展開の強化を推進しています。また、次のステップとして「Unite for Growth 2027」を計画し、さらなる成長を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
コクヨの事業モデルは、オフィスや教育現場などの安定した市場に基づいており、持続可能性が高いと考えられます。しかし、デジタル化の進展による紙製品の需要変化や、国際市場での競争激化に対する適応が求められています。
5. 技術革新と主力製品
コクヨは、文具やオフィス家具の分野での技術革新に注力しています。特に、環境に配慮した製品開発や、デジタルツールとの連携を強化することで市場のニーズに応えています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 177.38円
- BPS（実績）: 2,299.39円
- PER（会社予想）: 15.93倍
- PBR（実績）: 1.23倍
コクヨのPERは業界平均の14.5倍と比較してやや高めですが、PBRは業界平均の1.3倍に近い水準です。
7. テクニカル分析
直近の株価は2,826円で、年初来高値の2,994円に近づいています。50日移動平均線（2,773.79円）および200日移動平均線（2,657.67円）を上回っており、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 338,227百万円（前年比2.9%増）
- 営業利益: 22,028百万円（前年比7.6%減）
- 純利益: 21,787百万円（前年比14.3%増）
- ROE: 8.50%
- 自己資本比率: 71.8%
売上高は増加していますが、営業利益は減少しており、コスト管理の改善が求められます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.22%
- 1株配当（会社予想）: 91.00円
- 配当性向: 40.07%
コクヨは安定した配当を提供しており、株主還元に積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は最近の数週間で上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっていると考えられます。特に、業績の改善や配当利回りの高さが投資家にとって魅力的な要因となっています。
11. 総評
コクヨは事務用品業界での強固な地位を維持しており、特に紙製品で高いシェアを持っています。中期経営計画に基づき、海外展開や新規事業への投資を進めており、持続可能な成長を目指しています。財務状況も健全であり、安定した配当政策を維持しています。今後の市場変化に対する適応が重要な課題となりますが、全体としては堅実な経営を行っている企業と評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 7984 |
| 企業名 | コクヨ |
| URL | http://www.kokuyo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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