1. 企業情報

SMN株式会社は、ソニーグループ傘下の企業で、デジタルマーケティング事業を展開しています。主な事業内容は、AIを活用した広告配信プラットフォーム「Logicad」などのアドテクノロジー事業、マーケティングソリューション事業、デジタルソリューション事業です。

2. 業界のポジションと市場シェア

SMNは、日本のデジタルマーケティング業界において、ソニーグループとの連携を強みとしています。アドテクノロジー分野では、AI技術を活用したプラットフォームを提供し、競争力を高めています。

競争優位性:

  • ソニーグループとの連携による技術力と、ソニーのメディアへの広告掲載
  • AIを活用した広告配信プラットフォーム「Logicad」

課題:

  • デジタルマーケティング市場は競争が激しく、技術革新も速いため、継続的な投資と変化への対応が求められる。
  • 大手広告代理店との競争。

3. 経営戦略と重点分野

SMNは、中期経営計画において、「総合デジタルマーケティングテクノロジー企業」を目指しています。

具体的な施策:

  • 「3つの構造改革(『中核事業改革』・『事業ポートフォリオの再定義』・『収益構造改革』)の推進による成長性と収益性の向上」
  • 「ソニーグループ連携の更なる深化と新規事業創造による成長」
  • 「成長を支える強靭な経営基盤の確立」

4. 事業モデルの持続可能性

SMNの収益モデルは、広告配信プラットフォームの利用料や、マーケティングソリューションの提供によるものです。

持続可能性への適応力:

  • AI技術の進化に対応し、プラットフォームの機能強化を図る必要がある。
  • 市場ニーズの変化に合わせて、新しいサービスやソリューションを開発していく必要がある。

5. 技術革新と主力製品

SMNは、AI技術を活用した広告配信プラットフォーム「Logicad」を主力製品としています。

技術開発の動向:

  • AI技術を活用した広告配信の最適化
  • データ分析ツールの開発

収益を牽引している製品:

  • 広告配信プラットフォーム「Logicad」

6. 株価の評価

  • 株価: 410.0円 (2025年4月15日終値)
  • PER (会社予想): (連)20.57倍
  • PBR (実績): (連)1.62倍
  • EPS (会社予想): (連)19.93
  • BPS (実績): (連)252.69

PERとPBRの比較:

  • 業界平均PER: 15.0
  • 業界平均PBR: 1.2

SMNのPERは業界平均より高く、PBRは業界平均より高いです。

7. テクニカル分析

  • 直近10日間の株価推移: 2025年4月15日の終値は410円。
  • 年初来高値: 481円
  • 年初来安値: 312円
  • 50日移動平均: 396.56
  • 200日移動平均: 338.71

直近の株価は、年初来安値から上昇し、50日移動平均線を上回っています。

8. 財務諸表分析

売上高:

  • 過去12ヶ月: 9,336,856千円
  • 2024年3月期: 9,336,856千円
  • 2023年3月期: 11,442,203千円
  • 2022年3月期: 13,363,258千円

売上高は減少傾向にあります。

利益:

  • 営業利益: 2024年3月期: 102,212千円
  • 当期純利益: 2024年3月期: -1,028,592千円

営業利益はプラスですが、当期純利益は赤字です。

その他の指標:

  • ROE(実績): (連)-24.59%
  • 自己資本比率(実績): (連)54.9%

ROEはマイナスであり、収益性の改善が課題です。自己資本比率は比較的高いです。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想): 0.00%
  • 1株配当(会社予想): 0.00円

SMNは無配です。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 直近の株価変動: 上昇傾向。
  • 出来高: 362,200株 (2025年4月15日)
  • 信用倍率: 20.48倍 (買い残が多い)

株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。信用倍率は高く、今後の株価変動に注意が必要です。

株価への影響を与える要因:

  • デジタルマーケティング市場の成長
  • AI技術の進化
  • ソニーグループとの連携
  • 業績の改善

11. 総評

SMNは、ソニーグループとの連携を強みとするデジタルマーケティング企業です。AIを活用した広告配信プラットフォーム「Logicad」を主力製品としていますが、売上高の減少、当期純利益の赤字、ROEの低迷など、業績には課題が見られます。
株価は直近で上昇傾向にあり、テクニカル的には底打ちの兆候も見られます。しかし、今後の業績改善と、デジタルマーケティング市場における競争激化に対応できるかが、重要なポイントとなります。


企業情報

銘柄コード 6185
企業名 SMN
URL https://www.so-netmedia.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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