1. 現在の株価の評価
- 株価: 5,890円
- PER（会社予想）: 12.08倍
- PBR（実績）: 2.79倍
- EPS（会社予想）: 487.44円
- BPS（実績）: 2,114.70円
EPSに基づく評価: 予想EPS 487.44円に対し、株価5,890円であるため、PERは約12.08倍となります。これは業界平均PER（11.3倍）をやや上回っています。
BPSに基づく評価: 実績BPS 2,114.70円に対し、株価5,890円であるため、PBRは約2.79倍となります。これは業界平均PBR（0.9倍）を大幅に上回っており、株価が純資産を大きく上回っていることを示唆しています。
2. テクニカル分析
- 高値/安値: 現在の株価5,890円は、年初来高値5,910円に近く、年初来安値2,617円からは大幅に上昇しています。直近の株価は5,890円～5,910円のレンジで推移しており、明確なトレンドは読み取れません。
- 移動平均線: 50日移動平均線(5,894.40円)と200日移動平均線(4,151.52円)を参考にすると、短期的なトレンドは横ばい、長期的なトレンドは上昇傾向にあると判断できます。しかし、この判断は限られた期間のデータに基づいており、将来の株価を予測するものではありません。
- 出来高: 直近の出来高は比較的少ないです。
3. 財務諸表分析
提供された損益計算書データから、2024年3月期は大幅な増収増益を達成していることがわかります。しかし、2025年3月期第2四半期決算短信によると、売上高は増加しているものの、営業利益、経常利益、純利益は減少しています。これは、前年同期に粗利益率の高い物件販売が複数あったことが要因とされています。 自己資本比率は、前期の47.8%から中間期には39.5%に低下しています。
4. 業界のポジションと市場シェア
提供された情報からは、レーサムの業界における正確なポジションや市場シェアは不明です。
5. 経営戦略と重点分野
レーサムの経営戦略は、資産価値創造、資産価値向上、未来価値創造の3つの事業分野に重点を置いています。 未来価値創造事業は、コミュニティホステル、高度医療専門施設、非常用電源開発など、将来の社会課題に対応した事業展開を目指しています。
6. 事業モデルの持続可能性
不動産投資事業は、景気変動や金利変動の影響を受けやすい性質があります。レーサムの事業モデルの持続可能性は、不動産市場の動向、物件のポートフォリオ構成、リスク管理体制などに依存します。 提供された情報からは、これらの点に関する十分な分析はできません。
7. 技術革新と主力製品
レーサムは、不動産投資・開発・管理を主力事業としており、特に技術革新による大きな変化は示されていません。
8. 株主還元と配当方針
中間配当は0円、期末配当予想は175円、年間配当予想は175円とされています。配当利回りは低い水準です。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は横ばい傾向にあり、大きなモメンタムは感じられません。信用取引のデータも少ないです。投資家関心は、今後の業績発表や市場動向に左右されるでしょう。
10. 総評
レーサムは、不動産投資事業を展開する企業です。直近の決算は増収減益となっており、自己資本比率の低下も懸念材料です。 株価はPER、PBRともに高めの水準にあり、今後の業績の推移や市場環境の変化を注視する必要があります。 提供された情報だけでは、レーサムの投資判断を行うには不十分なため、更なる情報収集が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 8890 |
| 企業名 | レーサム |
| URL | http://www.raysum.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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