1. 企業情報
桜井製作所は、自動車エンジン部品と自動車生産ライン用専用工作機を主力とする企業です。航空機部品の製造も手掛けており、自動車部品製造と工作機械製造の2つの事業を柱としています。ベトナムに子会社を持ち、現地生産も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
桜井製作所は、自動車生産ライン用専用工作機と自動車部品の分野で、業界中位に位置しています。自動車業界は競争が激しく、技術革新も速い分野です。同社は、自動車部品製造事業での原価削減や、航空機部品への事業拡大を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
2025年3月期の第3四半期決算短信によると、工作機械製造事業では原材料高騰の影響を受けており、自動車部品製造事業では原価削減を実施しています。今後は、自動車部品製造事業と航空機部品への注力、ベトナム子会社での現地生産の効率化などが重要と考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
桜井製作所の収益モデルは、自動車業界の需要に大きく依存します。自動車業界は、EVシフトなど大きな変革期にあり、同社もその変化に対応していく必要があります。
5. 技術革新と主力製品
詳細な技術開発の動向や独自性に関する情報は、公開情報からは限定的です。しかし、自動車エンジン部品や自動車生産ライン用専用工作機が主力製品であり、これらの製品の品質と技術力が収益を支えています。
6. 株価の評価
- 株価: 579.0円 (2025年4月23日終値)
- PER (会社予想): 18.45倍 (業界平均: 7.3)
- PBR (実績): 0.43倍 (業界平均: 0.5)
- EPS (会社予想): 31.38円
- BPS (実績): 1,345.87円
PERは業界平均と比較して高く、割高感があります。PBRは業界平均を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 640円
- 年初来安値: 480円
- 直近10日の株価: 株価は550円台から580円台で推移しており、50日移動平均線（567.46円）を上回っています。
直近の株価は年初来高値に近づいており、上昇トレンドにある可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で55.39億円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で-2.63億円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で3.21億円。
- ROE (実績): 6.83%
- ROA (過去12か月): -0.91%
2025年3月期の第3四半期決算では、売上高が減少し、営業利益は赤字となっています。しかし、経常利益は黒字を確保しています。ROEは6.83%と、まずまずの数値です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 1.73%
- 1株配当 (会社予想): 10.00円
- 配当性向: 9.91%
配当利回りは、他の銘柄と比較して特筆すべき点はありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 2025年4月10日以降、株価は上昇傾向にあります。
- 信用取引: 信用買残は52,600株、信用倍率は0.00倍と、信用取引による買いは少ない状況です。
11. 総評
桜井製作所は、自動車部品製造と工作機械製造を主力とする企業です。直近の業績は、売上高の減少と営業赤字という状況ですが、経常利益は黒字を確保しています。株価は、PERは割高感があるものの、PBRは割安感があります。テクニカル面では、上昇トレンドにある可能性があります。今後の業績回復と、EVシフトなど自動車業界の変化への対応が、投資判断の重要なポイントとなります。
企業情報
| 銘柄コード | 7255 |
| 企業名 | 桜井製作所 |
| URL | http://www.sakurai-net.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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