1. 企業情報
- 企業名: ASTI株式会社
- 概要: ASTIは日本の自動車用および産業用電子機器メーカーです。主要製品には自動車用電装品、産業用制御システム、家電・通信用電子部品などがあります。車載用電装品が主柱であり、産業用制御システムに注力しています。
- 事業内容: 車載電装品、民生産業機器、ワイヤーハーネス、その他
- 設立年月日: 1963年5月10日
- 代表者名: 波多野 淳彦
- 住所: 〒432-8056 浜松市中央区米津町2804
- 従業員数: 4,346人
- 平均年齢: 42.9歳
- 平均年収: 5,400千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 車載用電装品と産業用制御システムの技術力が強み。特に家電・通信用電子部品の実装技術に定評がある。
- 課題: 中国EV市場の過当競争や部品調達価格の低下などによる利益圧縮。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略: VISION2025の4年目を迎え、インド市場への注力とマネサール工場の増設計画を推進。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野: インド市場への進出、新工場の建設、新製品の開発。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 多様な製品ラインナップにより市場ニーズの変化に適応可能。特に産業用制御システムの需要が堅調。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性: 技術革新により新製品の開発を継続。特に産業用制御システムの技術力が強み。
- 収益を牽引している製品やサービス: 車載用電装品、産業用制御システム、家電・通信用電子部品。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 351.91円
- BPS（実績）: 8,015.06円
- 現在の株価: 1,881円
- PER（会社予想）: 5.35倍
7. テクニカル分析
- 株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 2,075.36円
- 200日移動平均線: 2,200.76円
- 現在の株価は50日移動平均線より高く、200日移動平均線より低い。中長期的には下降傾向にあるが、短期的には上昇傾向。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 65.53B円
- 利益率（過去12か月）: 2.78%
- ROE（過去12か月）: 7.58%
- ROA（過去12か月）: 1.93%
- 過去数年分の傾向: 売上高と利益率は上昇傾向、ROEとROAは比較的安定。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 5.85%
- 配当性向: 34.77%
- 自社株買いなどの株主還元策: 自社株の保有割合は8.52%と高く、自社株買いも行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間で株価は上昇傾向。特に4月18日以降、上昇が顕著。
- 株価への影響を与える要因: 中国EV市場の過当競争、部品調達価格の低下、円安、原材料・エネルギー価格の高止まりなど。
11. 総評
- 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- ASTIは技術革新により新製品の開発を継続し、特に産業用制御システムの技術力が強み。経営戦略はインド市場への注力と新工場の建設に焦点を当てている。財務面ではROEとROAが比較的安定しており、株主還元も積極的に行っています。しかし、中国EV市場の過当競争や部品調達価格の低下などによる利益圧縮が懸念されます。株価は短期的には上昇傾向ですが、中長期的には下降傾向にある。全体的に成長性は高いが、市場環境の変化に注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6899 |
| 企業名 | ASTI |
| URL | http://www.asti.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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