1. 企業情報
- 企業名：ロードスターキャピタル株式会社
- 事業内容：主に東京都心部の中規模オフィスビルを取得し、付加価値を高めて売却する不動産投資事業が主力。加えて、不動産特化型クラウドファンディングサービス「OwnersBook」を運営。不動産賃貸・ホテル運営・アセットマネジメントも展開。
- 設立：2012年3月14日
- 本社所在地：東京都中央区銀座1-9-13
- 従業員数：62人
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション：都市部の中規模オフィスビル投資に特化し、付加価値創出型のビジネスモデルを展開。クラウドファンディング「OwnersBook」により個人投資家層の取り込みも進める。
- 競争優位性：都心部の物件選定ノウハウ、クラウドファンディングによる資金調達力、アセットマネジメントの知見が強み。
- 課題：不動産市況変動、金利上昇リスク、競合他社との物件取得競争。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略：都心部のオフィスビルを中心に、付加価値向上と流動化を推進。クラウドファンディングを通じた個人投資家層の拡大も重視。
- 重点分野：不動産投資・売買、クラウドファンディング事業の拡大、資産運用サービスの強化。
- 中期経営計画：具体的な数値目標や施策は開示なし。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル：物件の取得・付加価値化・売却によるキャピタルゲインが主軸。クラウドファンディングによる安定した資金調達と手数料収入も。
- 市場ニーズ適応力：都心オフィス需要の堅調さに支えられているが、金利や市況変動の影響を受けやすい。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発：「OwnersBook」による不動産クラウドファンディングは業界内でも先進的な取り組み。
- 主力サービス：不動産投資・売買、クラウドファンディング、アセットマネジメント。
- 独自性：個人投資家向けのクラウドファンディングプラットフォーム運営。
6. 株価の評価
- PER（予想）：5.58倍（業界平均13.6倍より割安）
- PBR（実績）：1.55倍（業界平均1.6倍と同水準）
- EPS（予想）：461.48円
- BPS（実績）：1,661.78円
- 株価：2,577円
- 評価：PER・PBRともに業界平均と比較して割安感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移：年初来高値2,871円、安値1,969円。直近は2,500円台で推移し、50日・200日移動平均線（2,446円・2,459円）を上回る水準。
- 現在の位置：高値圏と安値圏の中間～やや高値寄り。直近ではやや調整気味。
8. 財務諸表分析
- 売上高：34,421百万円（2024年12月期）、前年比+19.8%
- 営業利益：11,447百万円、営業利益率約33%
- 純利益：6,871百万円、純利益率約20%
- ROE：31.20%（実績）、過去12か月36.82%
- ROA：8.90%
- 自己資本比率：23.4%
- 成長傾向：売上・利益ともに過去数年で大幅増加。営業利益・純利益ともに右肩上がり。
- キャッシュフロー：現金保有額も増加傾向。
- 負債：Debt/Equityは257.81%と高め。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）：3.22%
- 1株配当（予想）：83円（前年70円から増配予定）
- 配当性向：17.15%（利益成長に対して余裕あり）
- 自社株買い：自己株式比率22.78%と高水準
- その他還元策：特別配当なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動：直近1年で-24.59%と調整局面。出来高は安定。
- 信用取引動向：信用買い残が多く、信用倍率も高い（153.55倍）。需給はやや買い方優勢。
- 投資家構成：インサイダー比率高め（28.39%）、機関投資家保有比率は12.55%。
11. 総評
ロードスターキャピタルは、都心の中規模オフィスビル投資に強みを持ち、クラウドファンディング事業を通じて新たな資金調達・投資家層を開拓しています。近年は売上・利益ともに高成長を維持し、ROEも高水準です。一方で、自己資本比率がやや低く、負債依存度が高い点には注意が必要です。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当も増配傾向です。今後は不動産市況や金利動向、クラウドファンディング事業の成長が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 3482 |
| 企業名 | ロードスターキャピタル |
| URL | https://loadstarcapital.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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