1. 企業情報
七十七銀行は、宮城県を地盤とする東北地方最大の地方銀行です。預金、貸出、有価証券運用などの銀行業務に加え、リース業務やその他の金融サービスを提供しています。仙台市を中心とした再開発プロジェクトにも積極的に関わっています。
2. 業界のポジションと市場シェア
七十七銀行は、東北地方において圧倒的なシェアを誇るリーディングバンクです。地元の経済基盤を支え、地域密着型のビジネスを展開しています。課題としては、預貸率の改善が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、地域経済の活性化に貢献することを目指し、仙台市を中心とした再開発プロジェクトへの積極的な関与を推進しています。また、横浜銀行とのシステム共同化による効率化も進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
七十七銀行の収益は、貸出金利息や有価証券運用益に依存しています。金利変動や景気動向の影響を受けやすい事業構造ですが、地域経済との強固な結びつきと多様な金融サービスの提供により、安定的な収益基盤を築いています。
5. 技術革新と主力製品
七十七銀行は、オンラインバンキングなどのデジタルサービスの強化に注力しています。具体的な技術革新に関する情報は限定的ですが、顧客ニーズに対応したサービスの提供を通じて、競争力を高めています。
6. 株価の評価
- 株価: 4,264.0円 (2025年5月2日終値)
- PER (会社予想): 9.03倍 (業界平均: 10.7)
- PBR (実績): 0.52倍 (業界平均: 0.4)
- EPS (会社予想): 471.98円
- BPS (実績): 8,131.62円
PERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRも業界平均を下回っており、割安と判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年5月2日の終値は4,264円であり、50日移動平均線（4,373.46円）と200日移動平均線（4,301.02円）を下回っています。年初来高値（4,956円）からは下落しており、高値圏からは距離があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高 (過去12ヶ月): 142,665百万円
- 当期純利益 (過去12ヶ月): 29,802百万円
- ROE (実績): 5.39%
- ROA (過去12ヶ月): 0.35%
過去数年間の業績は、増収増益傾向にあります。2024年3月期の当期純利益は29,802百万円と、過去最高益を更新しました。ROEは5%台で推移しており、更なる向上が期待されます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.64%
- 1株配当 (会社予想): 155.00円
- 配当性向: 29.83%
安定的な配当を実施しており、配当利回りも魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、やや下落傾向にあります。信用買い残が買残（前週比）+2,700株と増加している一方、信用売残は-200株と減少しています。
11. 総評
七十七銀行は、東北地方を地盤とするリーディングバンクであり、安定した収益基盤と高い配当利回りが魅力です。業績は好調に推移しており、株価は割安感があります。ただし、金利変動や景気動向の影響を受けやすい点には注意が必要です。今後の株価は、地域経済の動向や、経営戦略の進捗に左右されると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 8341 |
| 企業名 | 七十七銀行 |
| URL | http://www.77bank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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