1. 企業情報
企業名: エンシュウ株式会社
概要: エンシュウは、日本国内および海外で機械工具、機械部品の製造および販売を行っている企業です。主に工作機械、部品加工機械、レーザー加工機、自動化システムを製造しています。主な顧客は自動車産業、特にヤマハ発動機向けのエンジン部品加工です。
事業内容: 工作機械関連、部品加工関連
設立年月日: 1920年2月5日
本社所在地: 〒432-8522 浜松市中央区高塚町4888
代表者名: 鈴木 敦士
従業員数: 906人
平均年齢: 43.9歳
平均年収: 5,320千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: エンシュウは、特にヤマハ発動機向けのエンジン部品加工において高い専門性を持つ。工作機械および自動化システムの製造においても、技術革新と品質の高さで競争優位性を持っている。
課題: 自動車産業の景気変動に影響を受けやすく、需要の変動が大きい。また、新興市場からの競合が増加している。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン: 持続可能な成長と技術革新を推進し、業界のリーディングカンパニーを目指す。
中期経営計画: 主要製品の技術革新と市場拡大、新規事業の開拓、コスト削減と効率化の推進。特に自動化システムの強化と新市場への進出を重点的に行う。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主に製品販売による収益モデル。
市場ニーズへの適応力: 技術革新により、最新の市場ニーズに対応できる。特に自動化システムの需要が高まっている。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 自動化システム、高精度工作機械の技術革新に注力。
主力製品: 工作機械、部品加工機械、レーザー加工機、自動化システム。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: (連)-356.90
BPS（実績）: (連)1,780.23
現在の株価との比較: 株価は449円で、52週高値745円から大幅に下落している。EPSが負の値のため、株価の割安さは疑問視される。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、441円から471円の間で変動しており、上昇傾向にある。
移動平均線: 50日移動平均線は473.32円、200日移動平均線は555.04円。現在の株価は50日MAより低く、200日MAより高く推移している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー:
- 売上（過去12か月）: 22.42B円
- 利益: 営業損失425百万円、経常損失580百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失662百万円
- キャッシュフロー: 総キャッシュ3.52B円、総負債8.77B円、負債/資本比率78.12%
ROE、ROA:
- ROE（過去12か月）: -5.04%
- ROA（過去12か月）: -0.65%
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 2.23%
1株配当（会社予想）: 10.00円
配当性向: 36.99%
自社株買い: 自己株口保有割合0.77%
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間で上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因: 業績の悪化、市場環境の変化、競合他社の動向など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ:
エンシュウは、工作機械と部品加工機械の製造で高い専門性を持つ企業である。しかし、業績は不安定で、ROE、ROAともに低い。技術革新により市場ニーズに対応できるが、株価は52週高値から大幅に下落しており、投資判断には慎重を期す必要がある。中期経営計画では、新規事業の開拓とコスト削減が掲げられているが、その効果はまだ不明である。
全体的な見解: 技術革新と市場ニーズへの適応力は高く評価できるが、財務状況と株価のパフォーマンスは懸念材料である。投資判断には慎重を期すべきである。
企業情報
| 銘柄コード | 6218 |
| 企業名 | エンシュウ |
| URL | http://www.enshu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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