1. 企業情報
粧美堂は、化粧品、化粧雑貨、服飾雑貨、コンタクトレンズ関連などを企画・製造・販売するファブレスメーカーです。キャラクター品に強みを持ち、中国市場にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
粧美堂は、化粧品・雑貨業界において、多岐にわたる商品ラインナップと、キャラクター商品に強みを持つ点が特徴です。ファブレスメーカーであるため、企画力と販売力、そして外部との連携が重要となります。
競争優位性:
- キャラクター商品に強み
- 幅広い商品ラインナップ
- 中国市場への注力
課題:
- ファブレスメーカーであるため、製造コストや品質管理は外部委託先に依存
- 競合他社との差別化
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン:
- 詳細なビジョンは開示情報から読み取れませんでしたが、中期経営計画などから、自社企画商品の強化、ECチャネルの拡大、中国市場への注力などが推測されます。
中期経営計画の具体的な施策:
- NB(ナショナルブランド)ビジネスにおける自社企画商品の強化
- PB(プライベートブランド)ビジネスにおけるコスト削減、品質向上、商品カテゴリーの拡充
- キャラクタービジネスのライセンスビジネス開始
- ECチームを商品企画部に移管し、EC経由の売上拡大と利益率向上
- 全社横断のDX推進による社内DX化の加速
4. 事業モデルの持続可能性
粧美堂の事業モデルは、市場ニーズの変化への対応力と、商品企画力が重要となります。
収益モデル:
- 幅広い商品ラインナップと、キャラクター商品に強みを持つことで、多様な顧客ニーズに対応
- ECチャネルの拡大による収益性向上
市場ニーズの変化への適応力:
- インバウンド需要やEC販売の強化など、市場の変化に対応した戦略を推進
5. 技術革新と主力製品
粧美堂はファブレスメーカーであるため、技術革新というよりは、商品企画力、デザイン力、そして外部との連携が重要となります。
主力製品:
- 化粧品、化粧雑貨、服飾雑貨、コンタクトレンズ関連など
6. 株価の評価
EPS（1株あたり当期純利益）: 58.59円 (過去12ヶ月)
BPS（1株あたり純資産）: 534.30円 (直近四半期)
PER（株価収益率）:
- 株価595円 ÷ EPS 58.59円 = 10.16
- 業界平均PER: 10.0
- 現在のPERは業界平均とほぼ同水準です。
PBR（株価純資産倍率）:
- 株価595円 ÷ BPS 534.30円 = 1.11
- 業界平均PBR: 0.5
- 現在のPBRは業界平均よりも高い水準です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、5月14日は高値614円、安値561円、終値595円と、上昇基調が見られます。52週高値は614円、52週安値は455円であり、現在の株価は高値圏に位置しています。50日移動平均線は548.82円、200日移動平均線は530.71円であり、株価は両移動平均線を上回っています。
8. 財務諸表分析
売上高:
- 過去12ヶ月: 20,919百万円
- 前期: 20,443百万円
- 売上高は増加傾向にあります。
営業利益:
- 過去12ヶ月: 1,010百万円
- 前期: 869百万円
- 営業利益も増加傾向にあります。
当期純利益:
- 過去12ヶ月: 773百万円
- 前期: 475百万円
- 当期純利益は増加傾向にあります。
ROE（自己資本利益率）: 11.96% (過去12ヶ月)
ROA（総資産利益率）: 4.14% (過去12ヶ月)
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 4.02% (年間配当23円、株価595円)
配当性向: 37.55%
粧美堂は、安定的な配当を実施しており、配当利回りも魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは良好です。出来高も増加しており、投資家の関心も高まっていると考えられます。
株価への影響を与える要因:
- インバウンド需要の回復
- EC販売の拡大
- 新商品の投入
- 中国市場の動向
11. 総評
粧美堂は、化粧品・雑貨業界において、キャラクター商品に強みを持つファブレスメーカーです。売上高、利益ともに増加傾向にあり、財務状況も良好です。配当利回りも高く、株主還元にも積極的です。株価は高値圏に位置していますが、テクニカル的にも上昇トレンドであり、投資家の関心も高いと考えられます。ただし、ファブレスメーカーであるため、外部環境の変化や競合他社の動向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7819 |
| 企業名 | 粧美堂 |
| URL | https://www.shobido-corp.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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