1. 企業情報
- 企業名: 中央発條株式会社
- 概要: 自動車用ばねおよび精密ばね、制御ケーブルの製造販売を行う企業。主要顧客はトヨタ自動車で、自動車部品のほか、非自動車向け製品も展開している。
- 事業内容: 自動車用シャシばね、精密ばね、制御ケーブル、CABLEX製品など。
- 設立年月日: 1948年12月25日
- 代表者名: 小出 健太
- 従業員数: 3,017人
- 本社所在地: 〒458-8505 名古屋市緑区鳴海町字上汐田68
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 自動車用ばねの主要メーカーで、トヨタ自動車向けのシェアが6割弱を占める。
- 市場シェア: 国内市場でトップクラスのシェアを持ち、海外市場にも積極的に展開している。
- 競争優位性: 高品質の自動車用ばね技術と豊富な経験、トヨタとの長年の関係が競争優位性。
- 課題: 自動車市場の成長鈍化や新興国の市場での競争が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 持続可能な成長と顧客満足度の向上を目指す。
- 中期経営計画: 2027年度中長期経営計画の3ヵ年目に位置づけられ、今後も成長戦略を推進。
- 重点分野: 高付加価値製品の開発、非自動車向け製品の拡大、海外市場の強化。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 自動車用ばね、精密ばね、制御ケーブルの製造販売による収益。
- 市場ニーズへの適応力: 新製品の開発と市場ニーズの変化に対応する能力が高い。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 高付加価値製品の量産化に注力。
- 主力製品: 自動車用シャシばね、精密ばね、新製品スタビライザ。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 75.30円
- BPS（実績）: 3,041.64円
- PER（会社予想）: 22.64倍
- PBR（実績）: 0.56倍
- 株価との比較: 現在の株価1,710円は、PERベースでEPS 75.30円に対して22.64倍となり、業界平均PER 11.3倍と比較して高め。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1,668円から1,714円の間で変動。
- 高値圏/安値圏: 52週高値1,791円、52週安値982円。現在の株価は高値圏に近い。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で110,160百万円（前年比9.1%増）
- 利益: 営業利益4,384百万円（前年比308.3%増）、経常利益5,148百万円（前年比66.4%増）
- ROE（実績）: 2.25%
- ROA（実績）: 1.85%
- キャッシュフロー: オペレーティングキャッシュフロー9,590百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.35%
- 1株配当（会社予想）: 40円
- 配当性向: 35.97%
- 自社株買い: 自己株式数309,302株（2025年3月期）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近10日間で上昇傾向。
- 影響要因: 業績の好調さ、新製品の量産開始による売上増加。
11. 総評
中央発條は自動車用ばねの主要メーカーとして、トヨタ自動車との長年の関係を活かした高い競争力を持つ。事業モデルは持続可能で、新製品の開発により市場ニーズに適応する能力が高い。財務面でも健全で、株価も高値圏に近い。しかし、自動車市場の成長鈍化や新興国の競争は注意が必要。全体的に、成長戦略を推進する中、投資家は株価の評価と市場動向を注視する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 5992 |
| 企業名 | 中央発條 |
| URL | http://www.chkk.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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