1. 企業情報
企業名: 高砂鐵工株式会社
概要: 高砂鐵工は、主にステンレス鋼製品を製造・販売する日本の鉄鋼メーカーです。主な製品には冷延鋼板、磁性鋼板、ステンレス加工品などがあります。また、不動産賃貸・管理も事業の一つとしています。
設立年月日: 1923年11月16日
代表者名: 加藤 勘二
本社所在地: 〒175-0081 東京都板橋区新河岸1-1-1
従業員数: 148人
事業内容: 鉄鋼製品製造・販売、不動産賃貸・管理
市場区分: スタンダード（内国株式）
業界: 鉄鋼・非鉄
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 高砂鐵工は磨き帯鋼に強みを持ち、特にみがき帯鋼の製造において高い技術力を有しています。
市場シェア: 業容縮小傾向にあり、2輪部品事業の売却やステンレス冷延の大半撤退により市場シェアの縮小が予想されます。
課題: 自動車業界の動向や原料価格の変動、ステンレスの市況動向が業績に影響を与える可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 新中期計画に基づき、売上200億円以上、ROS8.0%以上（個別10%以上）、配当性向30%以上を目指しています。
中期経営計画: 2024年度から2026年度を対象とした新中期計画を策定、実行中。
重点分野:
- 鉄鋼製品事業: 販売価格の改善、コスト低減
- 不動産事業: 業績を利益面で下支え
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主に鉄鋼製品の製造・販売による収益モデル。
市場ニーズの変化への適応力: 自動車業界の動向や原料価格の変動に対応するため、販売価格の改善やコスト削減に取り組んでいます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 磨き帯鋼の技術に強みを持ち、技術革新により製品の品質向上を図っています。
主力製品: みがき帯鋼、みがき特殊帯鋼、ステンレス鋼帯、ステンレス加工品など。
6. 株価の評価
株価: 909.0円
EPS（会社予想）: 109.92円
BPS（実績）: 1,577.63円
PER（会社予想）: 8.27倍
PBR（実績）: 0.58倍
株価評価: 現在の株価はEPSと比較して割安な水準にあるとみられます。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は909円から926円の間で推移しており、高値圏に近い水準です。
移動平均線: 50日移動平均線は929.66円、200日移動平均線は936.82円。現在の株価は両移動平均線を下回っており、中長期的には上昇傾向にあるとみられます。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去12か月で121億円（前年比2.3%増）
営業利益: 過去12か月で16.9億円（前年比4.94%増）
経常利益: 過去12か月で521百万円（前年比3.43%増）
ROE（過去12か月）: 7.28%
ROA（過去12か月）: 3.43%
キャッシュフロー: 過去12か月で3900万円のオペレーティングキャッシュフロー
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 4.40%
1株配当（会社予想）: 40.00円
配当性向: 32.35%
自社株買い: 自己株式保有数は5,853株（自己株式比率0.2%）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向: 直近10日間で安定した上昇傾向を示しており、投資家の関心は高まっているとみられます。
影響要因: 自動車業界の動向、原料価格の変動、ステンレスの市況動向など。
11. 総評
高砂鐵工は磨き帯鋼の技術に強みを持ち、鉄鋼製品の製造・販売により収益を生み出しています。中期経営計画に基づき、売上高と利益の向上を目指しています。技術革新により主力製品の品質向上を図っており、市場ニーズの変化にも適応力を持っています。株価はEPSと比較して割安な水準にあり、中長期的には上昇傾向にあるとみられます。財務面でも健全な状態を維持しており、株主還元も積極的に行っています。ただし、自動車業界の動向や原料価格の変動などによるリスクに注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5458 |
| 企業名 | 高砂鐵工 |
| URL | http://www.takasago-t.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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