1. 企業情報

  • 企業名: 株式会社プロレド・パートナーズ
  • 事業内容: プロレド・パートナーズは、企業向けにコンサルティングサービスを提供する会社です。主力は「成果報酬型コストマネジメント・コンサルティング」で、クライアント企業のコスト削減や経営効率化を支援しています。固定報酬型コンサルティングやサプライチェーンマネジメント(SCM)、企業不動産(CRE)戦略なども展開しています。
  • 設立: 2008年4月23日
  • 従業員数: 249人(平均年齢35.1歳、平均年収735万円)
  • 所在地: 東京都港区芝公園1-1-1
  • 市場区分: 東証プライム
  • 業種: サービス業(情報通信・サービスその他)

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内ポジション: コンサルティング業界の中で、特に「成果報酬型コスト削減」に強みを持つ独自のポジションを確立しています。大企業や企業再生ファンド向けの案件が多い点も特徴です。
  • 競争優位性・課題: 成果報酬型モデルは顧客にとってリスクが少なく導入しやすい一方、インフレなど外部環境の変化でコスト削減が困難になると収益が不安定になるリスクがあります。固定報酬型サービスへのシフトが始まっていますが、安定収益化には時間を要しています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営ビジョン・戦略: 成果報酬型コンサルティングの再成長と、固定報酬型コンサルティングの拡大を軸に事業基盤の強化を目指しています。
  • 中期経営計画の施策:
    • 成果報酬型コンサルの立て直し
    • 固定報酬型サービスの拡大(投資フェーズ設置)
    • 新規事業分野やサービスラインの多角化

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル: 成果報酬型(コスト削減額に応じた報酬)と固定報酬型(継続的なコンサル契約)の2本柱。成果報酬型は景気やコスト環境に影響を受けやすいが、固定報酬型の拡大により収益安定化を図っています。
  • 市場ニーズへの適応: インフレ下でのコスト削減難や顧客のニーズ多様化に対応するため、サービス内容や報酬体系の柔軟化を進めています。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向・独自性: 独自のコスト削減手法やデータ分析力を強みに、クライアント企業の経営課題に対応。SCMやCREなど周辺分野にも進出しています。
  • 収益を牽引するサービス: 固定報酬型コンサルティングの売上が拡大傾向(前年同期比+78.6%)、成果報酬型は減少傾向(前年同期比-15.2%)。

6. 株価の評価

  • PBR(実績): 0.79倍(業界平均1.8倍)
  • BPS(実績): 560.47円
  • 現在株価: 441円
  • PER: 開示なし(業績予想未開示)
  • EPS(実績): 29.28円(直近12か月)

評価:
PBRは業界平均を大きく下回り、株価はBPSを下回っています。PERは開示されていませんが、EPS実績ベースでは約15倍となります(441円÷29.28円)。ただし、業績の変動が大きく、安定的な利益成長が課題です。

7. テクニカル分析

  • 年初来高値: 475円
  • 年初来安値: 281円
  • 52週高値/安値: 760円 / 281円
  • 直近株価推移: 5月中旬以降、400円台前半から450円台まで上昇し、直近はやや調整。
  • 移動平均線:
    • 50日移動平均: 395.08円
    • 200日移動平均: 454.32円

位置関係:
現在株価(441円)は50日線より上、200日線よりやや下。年初来高値には接近していますが、52週高値からは大きく下落した水準です。

8. 財務諸表分析

  • 売上高成長率: 2023→2024年で約18%増(2,715百万円→3,205百万円)
  • 営業利益: 2023年度以降は赤字が継続(2024年度: -90百万円)
  • 純利益: 2024年度は319百万円の黒字(前年818百万円から減少)
  • ROE/ROA:
    • ROE: 5.18%(過去12か月は8.20%)
    • ROA: -1.21%
  • 自己資本比率: 48.2%(直近四半期43.9%)
  • キャッシュフロー: 現金残高は48億円超、財務の安全性は高い。
  • 傾向: 売上は回復傾向だが、営業利益は赤字基調。純利益は黒字を維持しているものの、利益率は低下傾向。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り: 0.00%
  • 配当性向: 0.00%
  • 自社株買い: 自己株式保有あり(2.47%)、大規模な株主還元策は実施していません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価モメンタム: 直近1か月で400円台前半から450円台まで上昇し、やや調整。出来高は平均2万株前後と流動性は限定的。
  • 投資家関心: インサイダー保有比率が高く(約64%)、機関投資家の保有は限定的。信用取引は買い残のみで売り残はゼロ。

11. 総評

プロレド・パートナーズは、成果報酬型コンサルティングを主軸としつつ、固定報酬型サービスの拡大により収益構造の安定化を目指しています。直近では売上は回復傾向にあるものの、営業利益は赤字が続き、利益率の改善が課題です。株価はBPSを下回り、PBRも業界平均を大きく下回っています。配当や自社株買いなどの株主還元策は限定的です。今後は、固定報酬型サービスの成長と成果報酬型事業の立て直しが業績回復の鍵となります。市場環境やコンサルティング需要の変動に注意が必要です。


企業情報

銘柄コード 7034
企業名 プロレド・パートナーズ
URL https://www.prored-p.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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By シャーロット

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