1. 企業情報
企業名: ハイパー株式会社
概要: ハイパー株式会社は、日本のITサービスおよびコンピュータービジネスに従事する企業です。主にオフィスPCの供給、実装計画とサポート、機器調達、運用サポート、収集サービスを提供しています。また、サーバーの設計、インストール、設定、クライアントPCのインストール、設定、ネットワークの構築、キット作業の実施、ITインフラストラクチャのインストールと設定サービス、その他の建設作業を実施しています。さらに、通信、オフィス、およびオフィス自動化機器の販売、設置、保守、ソフトウェアの計画、開発、販売、情報処理サービスの提供、ウェブサイトの計画および制作、インターネットメールオーダービジネス、ネットワーク構築、システムメンテナンス、およびデジタルコンテンツ制作サービスに従事しています。また、SaaS製品、主にMicrosoft 365とZOOMの注文および契約管理プラットフォームであるSasmaru、ビジネス用製品を含むプリンター、多機能デバイス、無停止電源を扱うオンラインストアであるHYPER FACTORY、企業ITトレンドと問題解決に関する情報を提供するメディアサイトであるHYPER Voice、管理に役立つワークスタイル改革とクラウドサービス情報を提供するCloud Infobox、郵便局代理店ビジネスプラットフォームであるAskul Agentビジネスの運営、保守およびITコンサルティングサービスの提供、専門サービスであるソフトウェア開発、保守、実装、および運用、事務用品、事務用家具の販売なども行っています。
設立年月日: 1990年5月18日
代表者: 望月 真貴子
住所: 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-9-6 ニューESRビル
従業員数: 322人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: ハイパーは中小企業に強みを持ち、特に法人向けパソコンの販売において大手・中堅企業に小口販売を行っています。また、アスクル(事務用品)代理店も兼営しており、幅広い顧客層にサービスを提供しています。
課題: 競合他社との差別化や、新興技術への対応が課題となる可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: ハイパーは「BusinessCoreNEXT」をサービスブランドとして、情報システム部門の業務代行サービスの提供に注力しています。
中期経営計画: ITサービス事業では、PC導入サポート、ITインフラ運用サポート、情報セキュリティコンサルティング、IT(DX)戦略の策定・企画などに注力。アスクルエージェント事業では、優良顧客の開拓とインターネット広告を活用した顧客の流入拡大に注力。その他では、就労移行支援事業において集客活動を継続的に行うことで事業所の認知拡大と利用者数の確保に努めています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: ハイパーはITサービス、アスクルエージェント事業、その他事業を通じて収益を生み出しています。
市場ニーズの変化への適応力: IT投資分野の好調な推移や法人向けパソコンの需要の高まりにより、事業モデルの持続可能性は高いと見られます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: ハイパーは技術革新に積極的に取り組んでおり、特にITサービスにおいて新技術の導入とサービスの拡大に注力しています。
主力製品: 法人向けパソコンが主力製品であり、Windows10の延長サポート終了、AI PCへの関心の高まりなどにより、好調に推移しています。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 32.68
BPS（実績）: 309.15
PER（会社予想）: 9.18倍
PBR（実績）: 0.97倍
株価との比較: 現在の株価300円に対して、PER 9.18倍は業界平均PER 10.1倍より低いため、割安評価と見なせる可能性があります。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、300円前後で推移しており、50日移動平均300.34円、200日移動平均300.64円とほぼ同値圏内。
高値圏か安値圏か: 現在の株価は52週高値408円、52週安値242円の範囲内で、中値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー: 売上高は前年同期比13.3%増の3,886百万円、営業利益は前年同期比21.2%増の188百万円、経常利益は前年同期比18.6%増の189百万円。キャッシュフローは2.34Bと健全です。
ROE、ROA: ROEは過去12か月で8.71%、ROAは過去12か月で2.28%。
過去数年分の傾向: 売上高、利益ともに増加傾向が続いています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 2.33%
配当性向: 31.08%
自社株買い: 自己株口で1.04%の株式を保有
株主還元策: 年間7.00円の配当を継続しており、株主還元に積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は300円前後で推移しており、上昇・下降の勢いは見られません。
株価への影響を与える要因: 業績予想の変更や市場動向、競合他社の動向などが影響を与える可能性があります。
11. 総評
ハイパー株式会社はITサービスとコンピュータービジネスに強みを持ち、特に中小企業向けの法人向けパソコンの販売において優れたポジションを占めています。経営陣はITサービスの拡大とアスクルエージェント事業の強化に注力しており、事業モデルの持続可能性は高いと見られます。技術革新にも積極的に取り組んでおり、主力製品である法人向けパソコンの需要も好調です。株価の評価は割安と見られ、テクニカル分析では中値圏に位置しています。財務面でも健全な成長が見られ、株主還元にも積極的です。全体的に、ハイパーは健全な成長と株主還元の両面で魅力的な企業と評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 3054 |
| 企業名 | ハイパー |
| URL | http://www.hyperpc.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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