1. 企業情報
株式会社シーボンは、高級化粧品の製造販売を行う企業です。自社で製造したスキンケア製品を直営店で販売し、購入額に応じたサロンケアを提供するなど、顧客との継続的な関係性を重視したビジネスモデルを展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
シーボンは、高級化粧品市場において、直営店販売とサロンケアを組み合わせた独自のビジネスモデルを展開しています。競合他社との差別化を図り、一定の顧客基盤を確立していると考えられます。
競争優位性:
- 直営店販売とサロンケアの連携による顧客ロイヤリティの向上
- 高品質な製品開発力
課題:
- 国内化粧品市場における競争激化
- 店舗展開と顧客獲得のバランス
3. 経営戦略と重点分野
シーボンは、中期経営計画において、製品価値向上、サロン価値向上、新しい価値の創造を重点分野としています。具体的には、高品質な製品開発、顧客満足度の高いサロンサービスの提供、新たな顧客層の開拓などを目指していると考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
シーボンの収益モデルは、高級化粧品の販売とサロンケアによる継続的な顧客との関係性に依存しています。顧客ロイヤリティの高さが、安定的な収益基盤を支える要因となっています。市場ニーズの変化への対応としては、新製品の開発や、顧客ニーズに合わせたサービスの提供などが重要になります。
5. 技術革新と主力製品
シーボンの主力製品は、クレンジング、ローション、クリーム、洗顔料、美容液などのスキンケア製品です。技術開発については、高品質な製品を開発するための研究開発が重要になります。
6. 株価の評価
- 株価: 1,122.0円 (2025年6月11日終値)
- EPS (会社予想): 17.29円
- PER (会社予想): 64.89倍 (業界平均: 15.9)
- BPS (実績): 1,331.54円
- PBR (実績): 0.84倍 (業界平均: 0.7)
PERは高めですが、PBRは低めです。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、1,121円から1,134円の間を推移しており、50日移動平均線(1106.56)と200日移動平均線(1149.86)の間で推移しています。年初来高値1,220円、年初来安値1,025円。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は88.38億円(前年比+4.0%)
- 営業利益: 2024年3月期は1.71億円(前年比+481.7%)
- 経常利益: 2024年3月期は1.72億円(前年比+291.8%)
- 当期純利益: 2024年3月期は1.36億円
- ROE (過去12か月): 2.39%
- 自己資本比率 (実績): 66.9%
2024年3月期は増収増益を達成しています。自己資本比率も高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 1.78%
- 1株配当 (会社予想): 20.00円
- 配当性向: 95.42%
- Ex-Dividend Date: 2025年9月29日
2025年3月期の年間配当は20円と、前期から10円増配しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、1,121円から1,134円の間を推移しています。出来高は少なく、株価の変動は限定的です。
株価への影響要因:
- 化粧品市場の動向
- 新製品の販売状況
- 店舗展開の状況
- 業績予想の達成状況
11. 総評
シーボンは、高級化粧品市場において、直営店販売とサロンケアを組み合わせた独自のビジネスモデルを展開しています。2024年3月期は増収増益を達成し、財務体質も良好です。配当利回りも1.78%と、ある程度の株主還元も行っています。
ただし、PERは高めであり、今後の業績拡大と、それによるPERの適正化が課題となります。株価の変動は限定的であり、今後の株価動向には注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 4926 |
企業名 | シーボン |
URL | http://www.cbon.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
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