令和6年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

個人投資家の皆様へ

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 高圧ガス工業株式会社
    • 主要事業分野: ガス事業、化成品事業、その他事業
    • 代表者名: 代表取締役社長 黒木幹也
  • 報告概要:
    • 提出日: 令和6年5月15日
    • 対象会計期間: 令和5年4月1日~令和6年3月31日
  • セグメント:
    • ガス事業: 溶解アセチレン、その他工業ガス(酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、LPガス、特殊ガス、混合ガス等)、溶接溶断関連機器(溶接機、溶接棒等)、容器(溶解アセチレン用容器、各種高圧ガス容器)、設備賃貸等
    • 化成品事業: 接着剤(合成樹脂系接着剤)、塗料(建築用の下地及び仕上塗料等、エアゾール)、化成品関連原材料、設備賃貸等
    • その他事業: LSIカード、RFID、電子ペーパー表示機、食品添加物等
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数: 55,577,526株(期末発行済株式数、自己株式を含む)
    • その他: 期末自己株式数 373,793株、期中平均株式数 55,203,863株
  • 今後の予定:
    • 株主総会: 令和6年6月25日
    • その他: 有価証券報告書提出予定日 令和6年6月25日、配当支払開始予定日 令和6年6月26日

財務指標

  • 財務諸表要点:
    • 貸借対照表:
    • 総資産は120,184百万円(前期比12,678百万円増加)となりました。これは主に現金及び預金と投資有価証券の増加によるものです。
    • 流動資産は64,044百万円(前期比4,046百万円増加)となり、現金及び預金、売上債権(受取手形、売掛金、電子記録債権)が増加しました。
    • 固定資産は56,140百万円(前期比8,632百万円増加)となり、有形固定資産、投資有価証券が増加しました。
    • 負債合計は43,732百万円(前期比5,297百万円増加)となりました。
    • 流動負債は29,909百万円(前期比1,434百万円増加)となり、仕入債務(支払手形、買掛金)と営業外電子記録債務が増加しましたが、一年内返済予定の借入金は減少しました。
    • 固定負債は13,823百万円(前期比3,862百万円増加)となり、長期借入金と繰延税金負債が増加しました。
    • 純資産合計は76,451百万円(前期比7,381百万円増加)となり、利益剰余金と有価証券評価差額金が増加しました。
    • 損益計算書:
    • 売上高は93,275百万円(前期比1.9%増加)、営業利益は5,737百万円(前期比12.1%増加)となりました。
    • 経常利益は6,657百万円(前期比14.6%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,503百万円(前期比14.2%増加)となりました。
    • キャッシュフロー計算書:
    • 営業活動によるキャッシュ・フローは8,103百万円(前期比43.3%増加)と大幅に増加しました。これは主に、税金等調整前当期純利益、減価償却費、仕入債務の増加が主な要因です。
    • 投資活動によるキャッシュ・フローは△5,787百万円(前期比13.2%減少)となり、有形固定資産の取得による支出が主な資金使用要因です。
    • 財務活動によるキャッシュ・フローは391百万円(前期比87.8%減少)となり、配当金の支払いや長期借入金の返済があるものの、長期借入金による資金調達が行われました。
    • 現金及び現金同等物期末残高は28,454百万円(前期比2,570百万円増加)となりました。
  • 収益性:
    • 売上高: 93,275百万円
    • 営業利益: 5,737百万円
    • 経常利益: 6,657百万円
    • 純利益: 親会社株主に帰属する当期純利益 4,503百万円
    • 1株当たり利益: 81.57円 (前期 71.40円)
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率: 63.0% (前期 63.6%)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率の推移: 5年3月期 5.6% → 6年3月期 6.2%
    • 売上高経常利益率の推移: 5年3月期 6.1% → 6年3月期 7.1%
  • セグメント別:
    • 連結業績は、ガス事業、化成品事業、その他事業の各セグメントの売上増減及び利益貢献によって構成されています。詳細な内訳は「セグメント別情報」をご覧ください。
  • 財務の解説:
    • 当連結会計年度は、国内経済の緩やかな持ち直しの中で、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、円安などの影響を受けつつも、売上高・各段階利益ともに増加しました。これは、販売体制の強化や生産体制の効率化への取り組みが奏功した結果と説明されています。資産面では、現金預金や投資有価証券の増加により総資産が増加し、負債面では仕入債務や長期借入金、繰延税金負債が増加しました。キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュフローが大幅に増加し、期末資金残高も増加しました。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 5年3月期実績: 中間配当 8.00円、期末配当 10.00円、年間配当 18.00円
    • 6年3月期実績: 中間配当 9.00円、期末配当 11.00円、年間配当 20.00円
    • 7年3月期予想: 中間配当 10.00円、期末配当 10.00円、年間配当 20.00円
  • 特別配当の有無:
    • 5年3月期の期末配当には、普通配当8円00銭に加え、記念配当2円00銭が含まれていました。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(令和6年3月期実績):
    • ガス事業:
    • 売上高: 69,015百万円(前期比2.1%増加)
    • 営業利益: 6,126百万円(前期比7.6%増加)
    • 状況: 鉄鋼、自動車、化学、半導体、建設など仕向け先全般の需要回復は鈍いものの、造船業界向け出荷数回復と原材料価格の上昇による価格改定により売上高が増加しました。「その他工業ガス等」は一部新規需要があったものの全体的に需要が減少し、出荷数量は減少しましたが、価格改定により売上高が増加しました。「溶接溶断関連機器」や「容器」も設備工事や出荷数量の減少があったものの、価格改定により売上高が増加しました。
    • 化成品事業:
    • 売上高: 20,521百万円(前期比0.6%減少)
    • 営業利益: 1,240百万円(前期比32.3%増加)
    • 状況: 原材料価格やエネルギー価格の高止まりが続く厳しい状況下で推移しました。「接着剤」は紙用新製品販売増加や高機能品需要増加があったものの、建築用・塗料用やアジア・南米向け需要が減少し、出荷数量の影響により売上高が減少しました。「塗料」は外装用高機能品の伸長や防水需要回復があったものの、建築汎用塗料の戸建改修需要低迷や消費マインドの低下により売上高が減少しました。営業利益は業務全般の合理化により増加しました。
    • その他事業:
    • 売上高: 3,738百万円(前期比14.8%増加)
    • 営業利益: 24百万円(前期は31百万円の営業損失)
    • 状況: LSIカード関連及び食品添加物の需要増加と価格改定により、売上高が増加し、営業利益は黒字転換しました。
  • セグメント戦略:
    • 全体: 市場が求める安全・安心な製品やサービスの供給を基本とし、安定的な収益確保に向けた販売体制の強化や生産体制の効率化に取り組んでいます。
    • ガス事業: シリンダーガスビジネスの持続的な成長と収益改善を目指し、生産・販売体制の見直しと地域に密着した営業に注力。カーボンニュートラル社会実現に向けた供給網整備も継続しています。
    • 化成品事業: 仕向け先への製品安定供給に努め、環境配慮型水性接着剤や高耐候性塗料など、環境にやさしい製品や付加価値の高い製品づくりのために新しい技術開発に注力しています。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 国内経済はコロナ禍からの社会経済活動の正常化が進み、緩やかな持ち直しの動きが見られました。
    • 一方で、中国経済の先行き懸念、不安定な国際情勢、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、円安を背景とした物価上昇などの影響により、先行き不透明な状況が続いています。
    • 各事業を取り巻く環境は、ガス事業では需要回復が鈍く、化成品事業では原材料供給は安定傾向にあるものの、高止まりが続いています。

今後の見通し

  • 業績予想(令和7年3月期 連結):
    • 売上高: 100,000百万円(対前期比7.2%増加)
    • 営業利益: 6,600百万円(対前期比15.0%増加)
    • 経常利益: 7,200百万円(対前期比8.1%増加)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 4,800百万円(対前期比6.5%増加)
    • 1株当たり当期純利益: 86.36円
  • リスク要因:
    • 今後の国内経済は社会経済活動の正常化が進む一方で、中国市場の先行き懸念、欧州や中東の地政学リスク、インフレによるコストの高止まり状況が継続すると予想され、引き続き先行き不透明な状況が続く可能性があります。
    • 本業績予想は現時点で入手可能な情報に基づき算定されたものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想と異なる可能性があると説明されています。

重要な注記

  • 会計方針:
    • 連結財務諸表は日本基準で作成されています。IFRSの適用については、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針です。
  • その他:
    • 期中における重要な子会社の異動はありません。
    • 会計方針の変更、会計上の見積りの変更、修正再表示はありません。
    • 重要な後発事象はありません。
    • 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4097
企業名 高圧ガス工業
URL http://www.koatsugas.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By ジニー

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。