EPSおよびBPSに基づく評価
- 現在の株価: 1,205.5円
- 予想EPS（連）: 83.94円
- 実績BPS: 1,126.95円
- 予想PBR（連）: 1.07倍
三井不動産の株価は、予想EPSに対して1.07倍のPBRで取引されており、BPSの水準も高い。EPS予想とBPSの比較では、BPSがEPSより高めに設定されていることがわかる。
株価推移
- 50日移動平均線: 1,296.03円
- 200日移動平均線: 1,444.55円
- 直近10日間の株価推移: 株価は1,200円から1,250円の範囲で推移しており、50日移動平均線よりやや低い水準で安値圏に位置している。
高値圏か安値圏か
- 52週高値: 1,709.5円
- 52週安値: 1,124.0円
- 現在の株価は52週高値から約24%下落しており、安値圏に位置している。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標
- 売上高（過去12か月）: 2.38兆円
- 営業利益（過去12か月）: 339.69億円
- 経常利益（過去12か月）: 334.07億円
- 純利益（過去12か月）: 224.65億円
- ROE（過去12か月）: 5.46%
- ROA（過去12か月）: 2.11%
- 営業キャッシュフロー（過去12か月）: 294.07億円
- レバレッジドフリーキャッシュフロー（過去12か月）: -186.68億円
過去数年で売上高、利益は増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準を維持している。
過去数年分の傾向
- 売上高: 増加傾向（2021年: 2.01兆円 → 2024年: 2.38兆円）
- 利益: 増加傾向（2021年: 129.58億円 → 2024年: 224.65億円）
- ROE: 高水準（2021年: 4.43% → 2024年: 5.46%）
業界内での競争優位性や課題
- 競争優位性: 総合不動産業界の最大手であり、ビル賃貸、マンション分譲、ホテル事業において高い市場シェアを誇る。
- 課題: 不動産市場の変動や、競合他社の増加によるシェアの侵食、新興テクノロジーへの対応などが挙げられる。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
- 中期経営計画: 「& INNOVATION 2030」に基づき、持続可能な成長とイノベーションを推進する。
- 重点分野: 不動産開発、賃貸、マネジメント、ホテル、商業施設など。
中期経営計画の具体的な施策
- デジタルトランスフォーメーションの推進
- 環境負荷の削減
- 高品質な賃貸物件の提供
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
- 持続可能性: 多角化戦略により、不動産賃貸、分譲、管理、ホテル、商業施設など複数の事業分野で収益を生み出している。
- 適応力: デジタル化、環境対応などの新たな市場ニーズに対応するための投資を積極的に行っている。
技術開発の動向や独自性
- 技術革新: デジタル化、環境技術への投資を強化。
- 主力製品: オフィスビル、商業施設、マンション、ホテルなど。
配当利回りや配当性向の分析
- 予想配当利回り: 2.49%
- 予想配当性向: 47.81%
- 自社株買い: 自社株買いの計画はない。
自社株買いなどの株主還元策
- 配当: 中間配当15円、年間配当予想は資料に記載されている数値を参照。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
- 直近10日間の株価変動: 1,200円から1,250円の範囲で推移しており、上昇傾向はない。
総評
三井不動産は、総合不動産業界の最大手として高い市場シェアを有し、多角化戦略により安定した収益を生み出している。財務面でも健全なROE、ROAを維持しており、過去数年で売上高、利益が増加傾向にある。中期経営計画に基づき、持続可能な成長とイノベーションを推進する方針を掲げている。しかし、不動産市場の変動や競合他社の増加に注意を払う必要がある。株価は52週高値から下落しており、投資家関心も低迷している。
このレポートは、投資助言を目的とせず、三井不動産の分析結果をわかりやすくまとめたものです。投資判断には、このレポートに加えて、最新の市場動向や企業情報を確認することをお勧めします。
企業情報
| 銘柄コード | 8801 |
| 企業名 | 三井不動産 |
| URL | http://www.mitsuifudosan.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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