1. 企業情報
- 企業名: 株式会社佐藤渡辺
- 概要: 建設事業を主力とする企業で、舗装工事、土木工事、製品販売などを手掛ける。特殊工法に強みを持ち、住宅設備や植栽も行う。1938年設立、東京に本社を置く。
- 事業内容: 舗装工事、土木工事、製品販売、建設機械の設計・製造・販売、産業廃棄物処理、不動産管理など。
- 代表者名: 鎌田 修治
- 設立年月日: 1938年12月20日
- 従業員数: 531人
- 平均年齢: 43.9歳
- 平均年収: 6,830千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 特殊工法に強みを持つ。提携先である佐藤工業、東亜道工業との連携により、市場シェアを高めている。
- 課題: 原材料価格の高騰、労働力不足、建設コストの上昇など、建設業界全体の課題に直面している。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 中期経営計画(2024～2026年度)で収益力の向上、資本・財務戦略の強化、ESG経営の推進を掲げている。
- 中期経営計画の具体的な施策:
- 収益力の向上
- 資本・財務戦略の強化
- ESG経営の推進
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設業界における舗装工事、土木工事、製品販売が主要な収益源。
- 市場ニーズへの適応力: 特殊工法の技術革新により、市場ニーズの変化に適応している。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 特殊工法の技術革新により、競合他社との差別化を図っている。
- 主力製品: 舗装工事、土木工事、製品販売が主力。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 136.44円
- BPS（実績）: 3,425.96円
- PER（会社予想）: 12.10倍
- PBR（実績）: 0.48倍
- 現在の株価との比較: 現在の株価1,651円は、PERに基づく評価からすると割安な水準にある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1,651円～1,678円の範囲で推移しており、高値圏から安値圏を揺れ動いている。
- 移動平均線: 50日移動平均線1,654.22円、200日移動平均線1,635.77円。現在の株価は200日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇傾向にある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 40,422百万円（前年同期比+5.3%）
- 営業利益: 1,177百万円（前年同期比-28.7%）
- 経常利益: 1,328百万円（前年同期比-24.7%）
- 自己資本比率: 60.2%（前期末 59.9%）
- ROE（実績）: 4.20%
- ROA（実績）: 2.09%
- 過去数年分の傾向: 売上高は増加傾向だが、利益率は低下している。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.85%
- 1株配当（会社予想）: 80円
- 配当性向: 296.32%
- 自社株買い: 自己株式14,191株を処分し、資本剰余金を増加させている。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で株価は1,651円～1,678円の範囲で推移しており、上昇・下降の勢いは緩やかな上昇傾向。
- 株価への影響を与える要因: 建設業界の環境、原材料価格、労働力不足、建設コストの上昇など。
11. 総評
- 各分析結果のまとめ: 建設業界における中堅企業で、特殊工法の技術革新により競合他社との差別化を図っている。中期経営計画で収益力の向上、資本・財務戦略の強化、ESG経営の推進を掲げている。財務面では自己資本比率が高い水準を維持しており、財務基盤は安定している。株価はPERに基づく評価から割安な水準にある。
- 全体的な見解: 技術革新による差別化戦略と安定した財務基盤を持ち、中長期的には上昇傾向にあるが、建設業界の課題に直面している。投資判断は慎重に行う必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 1807 |
| 企業名 | 佐藤渡辺 |
| URL | http://www.watanabesato.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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