1. 企業情報
企業名: 日本精密株式会社（Nihon Seimitsu Co., Ltd.）
概要: 日本精密は、時計バンド、メガネフレーム、釣具・応用品を製造・販売する企業です。主要製品には、時計バンド、メガネフレーム、釣具用部品などがあります。時計バンドは国内首位級であり、カシオ向けが中心です。メガネフレームも柱事業の一つです。ベトナム、カンボジアで生産を行っています。
事業内容:
- 時計関連（時計バンド、時計外装部品等の製造・販売）
- メガネフレーム（眼鏡フレーム製造・販売）
- 釣具・応用品（釣具用部品および応用品）
設立年月日: 1978年8月10日
本社所在地: 埼玉県川口市本町4-1-8
代表者: 井藤 秀雄
従業員数: 1,821人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション:
- 時計バンドで国内首位級。売上の約半分がカシオ向け。
- メガネフレームも柱事業の一つ。
市場シェア:
- 時計バンド市場で国内首位級。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンと戦略:
- 「NEXT CHINA」戦略（中国に代わるサプライチェーンとしてASEAN生産拠点を成長のエンジン化）
- 既存事業の維持拡大と事業領域拡大、営業強化、ASEAN生産体制強化、財務基盤拡充を重点テーマとしている。
中期経営計画:
- 詳細は開示されていないが、中期計画の定量目標や達成状況の詳細は開示なし。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルと市場ニーズの変化への適応力:
- ベトナム、カンボジアでの生産拠点を活用し、製造原価の改善に取り組んでいる。
- 釣具用部品の受注が堅調で、さらなる拡大を目指す。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向と独自性:
- 詳細は開示されていないが、加工技術が成長戦略上のポイントとされている。
収益を牽引している製品やサービス:
- 時計バンド、メガネフレーム、釣具用部品。
6. 株価の評価
EPSとBPS:
- EPS（会社予想）: 4.68
- BPS（実績）: 66.05
株価との比較:
- 株価: 105.0円
- PER（会社予想）: 22.44倍
- PBR（実績）: 1.59倍
7. テクニカル分析
株価推移:
- 直近10日間の株価は、104円から111円の間で変動している。
- 50日移動平均線: 90.02円
- 200日移動平均線: 77.51円
- 52週高値: 140円
- 52週安値: 58円
8. 財務諸表分析
主要財務指標:
- 売上高（過去12か月）: 7.06B
- 利益率（過去12か月）: -3.94%
- 営業利益率（過去12か月）: 6.30%
- ROE（過去12か月）: -18.31%
- ROE（実績）: -1.36%
- 自己資本比率（実績）: 26.1%
財務安全性・効率性指標:
- 負債合計: 2.91B
- 負債/株式比率: 199.79%
- 流動比率: 1.01
9. 株主還元と配当方針
配当利回り:
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 年間配当: 0.00円
株主還元策:
- 自社株買い: 保有株数 209,700株（0.94%）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近変動傾向:
- 直近10日間の株価は、104円から111円の間で変動しており、上昇傾向にある。
- 出来高: 1,361,600株（平均より高）
株価への影響を与える要因:
- 為替変動、原材料価格、主要顧客の需要変動、米国の通商政策など。
11. 総評
各分析結果のまとめ:
日本精密は時計バンド、メガネフレーム、釣具用部品の製造・販売を主要事業としており、時計バンド市場で国内首位級のシェアを有しています。経営戦略は、ASEAN生産拠点の活用と既存事業の維持拡大に焦点を当てています。財務面では負債比率が高く、自己資本比率は26.1%とやや低めです。株価は52週高値140円から52週安値58円まで変動しており、現在は105円で推移しています。PERは22.44倍と業界平均を上回っており、PBRは1.59倍と低めです。配当は行われていない。
全体的な見解:
日本精密は事業分野において高いシェアを有し、成長戦略も明確ですが、財務面でのリスクは高めです。株価は中長期的に見て割安な水準にあり、投資判断は慎重に行うべきです。
企業情報
| 銘柄コード | 7771 |
| 企業名 | 日本精密 |
| URL | http://www.nihon-s.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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