概要
松井建設株式会社は、1586年創業の建築老舗企業で、社寺建設に定評がある。民間建築主体であり、学校や病院、住宅、太陽光発電など多岐にわたる事業を展開している。主な事業分野は建設事業と不動産事業である。
事業内容
- 連結事業: 建設98(4)、不動産等2(30)
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 住所: 〒104-8281 東京都中央区新川1-17-22
- 代表者名: 松井 隆弘
- 設立年月日: 1939年1月20日
- 従業員数: 762人
- 平均年齢: 44.6歳
- 平均年収: 8,040千円
業界内での競争優位性や課題
松井建設は社寺建設で優れた技術を持つ老舗企業であり、特に社寺建設分野で競争優位性を持つ。一方で、民間建築の需要変動に影響されやすく、業界内でのシェア変動リスクはある。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
松井建設は建設事業と不動産事業の両方を強化し、特に建設事業における利益率の改善を目指している。また、グループ全体の効率性を高め、収益性を向上させることが経営戦略である。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 建設事業: 完成工事の利益率改善
- 不動産事業: 開発型不動産販売の強化
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
松井建設は多様な事業を持ち、市場ニーズの変化に適応できる事業モデルを構築している。特に建設事業は安定した収益源であり、不動産事業の変動リスクを相殺している。
技術開発の動向や独自性
松井建設は技術革新により、特に社寺建設分野で独自性を持つ。また、太陽光発電事業も展開しており、新エネルギー分野への進出も視野に入れている。
収益を牽引している製品やサービスなど
主力製品は社寺建設および民間建築であり、特に建設事業における完成工事である。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 104.44
- BPS（実績）: 1,780.43
- PER（会社予想）: 14.07倍
- PBR（実績）: 0.83倍
現在の株価（1,469円）はBPS（1,780.43円）と比較すると割安な水準にある。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は1,400円から1,480円の範囲で推移しており、年初来高値（1,518円）からやや下落しているが、年初来安値（776円）からは上昇している。現在の株価は中間水準に位置している。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（2025年4月-6月）: 22,563百万円（前年同期比 +3.7%）
- 営業利益: 1,145百万円（前年同期 124百万円、+822.1%）
- 経常利益: 1,354百万円（前年同期 310百万円、+335.7%）
- ROE（実績）: 5.55%
- ROA（実績）: 1.25%
過去数年分の比較では、売上高と利益が着実に増加している。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 3.61%
- 配当性向: 48.00%（2025年3月期実績）
株主還元は積極的であり、配当性向も適切な水準にある。
自社株買いなどの株主還元策
詳細な情報は提供されていない。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は横ばいから小幅上昇の傾向にある。
株価への影響を与える要因など
建設受注の大幅増加と利益改善が株価にプラスの影響を与えている。
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
松井建設は社寺建設で競争優位性を持つ老舗企業であり、建設事業と不動産事業をバランス良く展開している。中期経営計画では建設事業の利益率改善を掲げ、事業モデルの持続可能性も高い。技術革新により社寺建設分野で独自性を持つ。株価はBPSと比較して割安であり、テクニカル分析では中間水準に位置している。財務面では売上高と利益が増加傾向にあり、ROEとROAも健全である。株主還元は積極的で、配当性向も適切な水準にある。全体的に健全な企業であり、投資対象として魅力的である。
企業情報
| 銘柄コード | 1810 |
| 企業名 | 松井建設 |
| URL | http://www.matsui-ken.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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