概要
ラサ工業株式会社は、化成品、機械、電子材料などの事業を手掛ける日本の企業です。主要製品にはリン酸、半導体向け材料、建設機械などが含まれます。
現在の株価の評価
- 株価: 2,785円
- EPS（予想）: 317.39円
- BPS（実績）: 3,308.89円
- PER（予想）: 8.77倍
- PBR（実績）: 0.84倍
EPSとBPSによる評価
現在の株価2,785円に対して、BPSは3,308.89円と高く、EPS予想317.39円と比較するとBPSの方が高値圏に位置していることがわかります。PERは8.77倍と比較的低い水準で、株価の割安評価が示唆されます。
株価推移
直近10日間の株価推移を見ると、株価は2,700円から2,800円のレンジ内で推移しており、特に上昇や下降の顕著なトレンドは見られません。50日移動平均線は2,735.70円、200日移動平均線は2,777.43円と比較して、現在の株価は200日移動平均線よりやや低い位置にあります。
高値圏か安値圏か
52週高値は3,335円、52週安値は2,052円であり、現在の株価は52週高値よりやや低く、52週安値よりやや高く位置しています。高値圏に近いと言えるでしょう。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標
- 売上高（過去12か月）: 43.04B円
- 利益率: 6.09%
- 営業利益率（過去12か月）: 10.63%
- ROE（過去12か月）: 10.73%
- ROA（過去12か月）: 5.54%
過去数年分の傾向
売上高は増加傾向にあり、利益率も上昇しており、ROEとROAも比較的高い水準を維持しています。
競争優位性や課題
ラサ工業は化成品、機械、電子材料の分野で競争力を持っています。特にリン酸の生産は国内トップクラスのシェアを有しています。しかし、エネルギー価格の高騰や為替変動など外部環境の不確実性は課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
中期経営計画2026に基づき、経営資源の最適化と収益力強化、企業価値向上への基盤強化を推進しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 経営資源の最適化
- 収益力強化
- 企業価値向上のための基盤強化
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
リン酸や半導体向け材料の需要は長期的に持続可能と見込まれます。しかし、技術革新や市場ニーズの変化に対応するための継続的な投資が必要でしょう。
技術開発の動向や独自性
技術革新により、高純度無機素材や先端半導体材料の開発に注力しています。
収益を牽引している製品やサービス
リン酸、半導体向け高純度無機素材、建設機械などが主力製品です。
配当利回りや配当性向の分析
配当利回りは3.45%で、配当性向は32.69%と比較的高水準です。
自社株買いなどの株主還元策
自己株式の保有数は62,408株と少なく、自社株買いなどの株主還元策は行われていないようです。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は安定しており、大きな変動は見られません。
総評
ラサ工業は化成品、機械、電子材料の分野で安定した収益を上げています。技術革新により主力製品の開発を継続し、ROEやROAも高い水準を維持しています。しかし、外部環境の不確実性に注意が必要です。株価は52週高値よりやや低く、PERは比較的低いため、割安評価が示唆されます。投資判断は慎重に行うことをおすすめします。
企業情報
| 銘柄コード | 4022 |
| 企業名 | ラサ工業 |
| URL | http://www.rasa.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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