1. 企業情報
- 企業名: テノックス株式会社 (Tenox Corporation)
- 概要: 建設業界における基礎工事の専門家。独自の工法「テノコラム工法」を用いた地盤改良や杭工事、土木建築コンサルティングサービスを提供。また、コンクリートパイルや鋼管パイルの販売、機器レンタル、地盤改良工事の請負なども行う。
- 事業内容: 建設事業（地盤改良・杭工事等）、土木建築コンサルティング全般等事業、その他（不動産賃貸等）
- 設立年月日: 1970年7月8日
- 本社所在地: 東京都港区芝5-25-11
- 代表者名: 若尾 直
- 従業員数: 372人
- 平均年齢: 44.5歳
- 平均年収: 7,600千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 独自の工法「テノコラム工法」を持ち、地盤改良や杭工事の分野で高い専門性を持つ。
- 市場シェア: 業界内での市場シェアは明示されていないが、独自工法の豊富さと実績から、中堅から上位のシェアを有すると推測される。
- 課題: 建設市場の構造的課題（建設資材価格の高止まり、人手不足、労務費上昇など）に直面している。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョンと戦略: 新中期経営計画（2024年度を初年度とする）を掲げ、5つの重要な戦略を実施中：事業別戦略、開発戦略、環境・デジタル戦略、経営基盤強化、資本効率経営。
- 中期経営計画の具体的な施策: 施工効率の向上、契約条件の最適化、新技術の導入、環境・デジタル化の推進、経営基盤の強化。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設事業（地盤改良・杭工事）、土木建築コンサルティング、不動産賃貸など。
- 市場ニーズの変化への適応力: テノコラム工法などの独自技術により、市場のニーズに応えられる。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 独自の工法「テノコラム工法」の継続的な改良と新技術の導入。
- 収益を牽引する製品やサービス: 地盤改良・杭工事、土木建築コンサルティングサービス。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 97.89
- BPS（実績）: 1,962.10
- PER（会社予想）: 13.92倍
- PBR（実績）: 0.69倍
- 現在の株価との比較: 株価は1363円で、PER 13.92倍、PBR 0.69倍と比較して割安評価。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1110円〜1171円の範囲で推移。現在の株価は1363円で、50日移動平均1322.44円、200日移動平均1179.02円と比較して高値圏にあり。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標:
- 売上高（過去12か月）: 22.93B
- 利益率: 営業利益率 7.69%
- ROE（過去12か月）: 7.97%
- ROA（過去12か月）: 4.95%
- キャッシュフロー: 8.53B
- 過去数年分の傾向: 売上高は減少傾向、利益率は安定、ROEは上昇傾向。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.82%
- 1株配当（会社予想）: 52円
- 配当性向: 44.64%
- 自社株買い: 自己株式処分による譲渡制限付株式報酬実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 上昇傾向（直近10日間で1110円〜1171円の範囲で推移）
- 株価への影響を与える要因: 業績予想、市場動向、競合状況、リスク要因（為替変動、原材料価格、人手不足など）
11. 総評
テノックスは独自の工法を活かした建設業界での専門性を持つ企業であり、中期経営計画を推進中。財務面では安定した利益率とROEを維持しており、株価も割安評価。しかし、市場の構造的課題に直面しており、将来の見通しには不確実性がある。
12. 企業スコア
- 成長性: B（LTM売上成長率 -0.9%）
- 収益性: A（営業利益率 7.69%）
- 財務健全性: A（自己資本比率 66.9%）
- 株価バリュエーション: A（PBR 0.69倍）
企業情報
| 銘柄コード | 1905 |
| 企業名 | テノックス |
| URL | http://www.tenox.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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