現在の株価の評価
- 株価: 155.0円
- EPS（会社予想）: -10.46円
- BPS（実績）: 13.31円
- PBR（実績）: 11.65倍
現在の株価155.0円に対し、BPSは13.31円であるため、PBRは11.65倍となります。これは市場が企業の将来の成長性を高く評価していることを示唆していますが、EPSがマイナスであることから、利益面での懸念も存在します。
テクニカル分析
- 年初来高値: 169円
- 年初来安値: 97円
- 直近の株価推移: 直近の株価は155円であり、年初来高値に近い水準からは下落しています。過去10日間の株価は、上昇と下降を繰り返しており、現在は高値圏にあると考えられます。
財務諸表分析
- 売上（過去12か月）: 5.25B円
- 営業損失: -532百万円
- 純損失: -806百万円
- ROE（実績）: -173.12%
- 自己資本比率: 19.8%
売上は増加傾向にあるものの、営業損失や純損失が続いており、収益性が低い状況です。自己資本比率も19.8%と低く、財務の安全性に課題があります。
業界のポジションと市場シェア
スリー・ディー・マトリックスは、自己組織化ペプチド技術を基にした医療製品を開発しており、特に米国市場での成長が期待されています。競争が激しい医療機器業界において、技術力と独自性が競争優位性を生む要素となりますが、欧州や日本市場では計画未達の課題があります。
経営戦略と重点分野
経営陣は米国市場での営業人員拡大を進めており、代理店販売体制への回帰も検討しています。中期経営計画では、海外市場でのシェア拡大を目指しています。
事業モデルの持続可能性
医療分野のニーズに応じた製品開発を行っており、特に再生医療や薬物送達システムにおいて市場ニーズに適応する力があります。ただし、収益モデルの改善が求められています。
技術革新と主力製品
主力製品であるPuraMatrixは、再生医療や細胞治療に用いられる自己組織化ペプチドハイドロゲルであり、技術的な独自性があります。今後の技術開発が収益の牽引役となる可能性があります。
株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 配当性向: 0.00%
現在、配当は行われておらず、株主還元策としての自社株買いも確認できません。収益改善が見込まれるまでは、配当の実施は難しいと考えられます。
株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は155円であり、出来高は5,996,200株と高水準です。株価は上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっている可能性があります。
総評
スリー・ディー・マトリックスは、技術的な独自性を持つ医療製品を展開しているものの、収益性や財務の安全性に課題があります。今後の成長には、米国市場での成功と収益モデルの改善が鍵となります。投資判断を行う際には、これらの要素を十分に考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7777 |
| 企業名 | スリー・ディー・マトリックス |
| URL | http://www.3d-matrix.co.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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