1. 企業情報

  • 概要: 釣り具「DAIWA」ブランドで世界トップの総合スポーツ・レジャー用品メーカー。フィッシングを主力に、ゴルフ(ONOFF、RODDIO、FOURTEEN)、ラケットスポーツ(Prince、DiaDEM)、サイクリング(corratec、FOCUS)などを展開。部品・アクセサリー販売、修理、倉庫業も実施。
  • 事業地域: 日本/米州/欧州/アジア・オセアニア。売上構成の目安: 日本53%、海外47%(2025.3期データ)。
  • 上場市場: 東証プライム(33業種: その他製品)
  • 本社: 東京都東久留米市
  • 従業員: 6,994人、平均年齢43.0歳、平均年収723万円
  • 特徴: 上期(第1~第2四半期)に利益が偏重する傾向

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション: フィッシング分野で世界首位級のブランド力(DAIWA)。国内外で高い認知と販売網を持つ総合スポーツ企業。
  • 主な競合: フィッシングで国内外大手(例: 国内の大手総合ブランド、欧米専業ブランド等)。ゴルフ・ラケット・自転車は競合多い分野で、ブランド・製品力・販路で競争。
  • 競争優位性:
    • 強力なグローバルブランド(DAIWA)と幅広いプロダクトレンジ
    • 地域専用/高付加価値製品の展開力、アフターサービス(部品・修理)
    • 地域分散(日本/米州/欧州/アジア・オセアニア)による需要平準化
  • 課題:
    • 景気・為替・天候・原材料価格など外部要因に業績が影響
    • 欧州や中国を中心とした消費弱含みの影響

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン: 「ライフタイム・スポーツ・カンパニー」として、長期にわたりスポーツ・レジャーの価値提供を志向。
  • 重点施策(2026年3月期1Q短信より)
    • 高付加価値品・新製品投入(例: SALTIGA、LUVIAS、EMERALDAS、ONOFF LADY、TATULAなど)
    • 地域専用品の開発・投入(特にアジア・中国での現地ニーズ対応)
    • 米州での在庫調整後の販売拡大、粗利改善による収益性向上
    • 市況弱含みの欧州では選択的投入で対応
  • 中期計画: 具体数値の開示は当該資料では確認できず(–)

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル: 物販(釣り具・ゴルフ等)を中心に、アクセサリー、部品販売、修理サービスで継続収益を補完。
  • 強み: ブランドロイヤルティ、新製品サイクル、高付加価値化、地域分散。
  • リスク耐性:
    • 需要変動: マクロ環境や天候影響は受けやすいが、製品ミックス改善と地域分散で緩和。
    • 為替・原材料: 粗利率と価格政策、サプライチェーン最適化が鍵。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術・製品動向: 高付加価値/新製品の継続投入により、粗利改善に寄与(日本1Qは新製品効果で利益増)。
  • 主力領域:
    • フィッシング: DAIWAコア製品(上記SALTIGA、LUVIAS、EMERALDAS等)
    • ゴルフ: ONOFF、RODDIO、FOURTEEN(ONOFF LADY等の派生も)
    • ラケット: Princeほか
    • 自転車: corratec、FOCUS
  • 地域別の現況(2026年3月期1Q)
    • 日本: 売上横ばいだが粗利改善で利益増
    • 米州: 在庫調整後、主力カテゴリーが回復
    • 欧州: 消費弱含みで売上・利益とも減
    • アジア・オセアニア: 高付加価値・専用品で売上増、利益は縮小

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 株価: 2,475円(時価総額 約594億円)
  • 予想EPS: 208.80円 → 予想PER 約11.85倍(業界平均PER 14.5倍)
  • 実績BPS: 2,596.21円 → PBR 約0.95倍(業界平均PBR 1.3倍)
  • 参考バリュエーション:
    • LTM売上高: 約1,239.8億円
    • 期末現金: 約117.2億円、総有利子負債: 約287.1億円
    • EV ≈ 594 + 287.1 − 117.2 ≈ 763.9億円
    • LTM EBITDA ≈ 116.3億円 → EV/EBITDA ≈ 6.6~6.7倍
    • EV/Sales ≈ 0.61倍
  • コメント: PER・PBRが業界平均を下回る水準。配当利回りは会社予想で3.64%。

7. テクニカル分析

  • トレンド:
    • 50日移動平均: 2,385.5円、200日移動平均: 2,089.7円
    • 現在値は50日・200日線を上回り、上昇トレンド継続
  • 位置: 年初来高値 2,504円に接近(年初来安値 1,620円)
  • 出来高: 10日平均45.4千株、3カ月平均56.6千株(直近はやや細り)
  • 信用動向: 信用倍率 5.67倍(買い残増加・売り残微減)→ 短期的な需給は買い優位
  • 総合所見: 高値圏で推移。高値更新の可否が焦点。

8. 財務諸表分析

  • 損益推移(連結)
    • 売上高: 2022/3 1,206.8億 → 2023/3 1,345.8億 → 2024/3 1,260.1億 → LTM 1,239.8億(2023年ピーク後は調整)
    • 営業利益: 123.5億 → 121.3億 → 75.0億 → 65.1億(減少傾向)
    • 当期純利益: 95.7億 → 91.9億 → 55.8億 → 47.8億
  • 収益性(LTM)
    • 粗利率: 46,547/123,983 ≈ 37.5%
    • 営業利益率: 6,509/123,983 ≈ 5.3%
    • EBITDAマージン: 11,631/123,983 ≈ 9.4%
    • 純利益率: 4,783/123,983 ≈ 3.9%
    • ROE(実績): 8.30%、ROA(LTM): 3.77%
    • 金利負担: 利息費用約5.02億、EBIT 70.4億 → インタレストカバレッジ ≈ 14倍
  • 財政状態(2025/6/30)
    • 自己資本比率: 52.8~53.5%
    • 流動比率: 約2.48倍
    • D/E(簿価ベース): 約0.48倍(Total Debt/Equity 47.9%)
    • 現金同等物: 約117億円
  • キャッシュフロー
    • 減価償却費(1Q累計): 約10.6億円
    • 四半期CF計算書: 作成なし(注記)

傾向: 売上は横ばい~小幅減、販管費増と欧州・中国の弱含み等で利益率は前ピークから低下。直近期(1Q)は原価改善で営業増益。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当実績/予想:
    • 2025/3期: 年間80円
    • 2026/3期(会社予想): 年間90円(中間45円・期末45円)
  • 配当利回り(予想): 3.64%(株価2,475円基準)
  • 配当性向(予想): 38.44%

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 52週騰落率: +32.5%(S&P500比較 +16.6%)
  • モメンタム: 200日線を大きく上回り上昇基調。短期は年初来高値に接近。
  • 投資家関心:
    • 信用買い優勢(倍率5.67倍)、買残は前週比+1.3千株
    • 出来高は短期平均<中期平均で、直近の勢いはやや落ち着き

11. 総評

  • 事業面: フィッシングの世界的ブランド力と新製品投入で収益性を下支え。地域分散と高付加価値戦略が機能。欧州・中国の需要弱含みや為替影響には留意。
  • 業績面: 2023年ピーク後は売上・利益ともに調整局面だが、直近1Qは原価改善で営業増益。通期は会社計画(売上+4.9%、営業+7.6%)を維持。
  • 財務面: 自己資本比率53%・流動比率2.5倍・D/E約0.48倍と健全。金利負担も十分カバー。
  • バリュエーション/株価: PER・PBRとも業界平均を下回り、配当利回りは5年平均を上回る水準。株価は年初来高値圏でテクニカルは強いが、短期は上値の節目にある。

12. 企業スコア

(注)一過性損益を除外し、欠損データはB(中立)。業界平均との差は入手可能な範囲で評価。
– 成長性: B
– 根拠: LTM売上YoY −1.6%と小幅減、3年CAGR ≈ +0.9%。1Qは+0.7%。
– 収益性: B
– 根拠: 粗利率≈37.5%、営業利益率≈5.3%、EBITDA率≈9.4%。業界平均データ不十分のため中立評価。
– 財務健全性: A
– 根拠: 自己資本比率≈53%、流動比率≈2.5倍、D/E≈0.48倍。
– 株価バリュエーション: A
– 根拠: 予想PER≈11.85倍(業界平均14.5倍)、PBR≈0.95倍(業界平均1.3倍)、EV/S≈0.61倍。

参考データ(主な数値)
– 株価: 2,475円、時価総額: 約594億円、発行済株式数: 2,400万株
– 予想EPS: 208.80円、実績BPS: 2,596.21円、ROE: 8.30%
– 配当(予想): 年90円、利回り3.64%、配当性向38.44%
– 1Q(2026/3期): 売上3,169億円(+0.7%)、営業益237億円(+11.8%)、純利177億円(+7.5%)
– セグメント売上(1Q外部・概算構成比): 日本52%、米州14%、欧州15%、アジア・オセアニア19%

(本レポートは公開情報に基づく事実整理であり、投資判断の最終決定はご自身でご確認ください。)


企業情報

銘柄コード 7990
企業名 グローブライド
URL http://www.globeride.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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By シャーロット

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