1. 企業情報

企業名: 大豊建設株式会社
概要: 大豊建設は日本の建設業界において土木および建築事業を主要事業として、国内外で事業を展開しています。土木工事、建築工事、地域開発、環境復元サービスなど多岐にわたる事業を行っています。1949年に設立され、現在は麻生グループの傘下に入っています。
事業内容: 土木事業、建築事業、その他事業
市場区分: スタンダード(内国株式)
17業種区分: 建設・資材
33業種区分: 建設業
住所: 〒104-8289 東京都中央区新川1-24-4
代表者名: 森下 覚恵
設立年月日: 1949年3月31日
従業員数: 1,768人
平均年齢: 45.1歳
平均年収: 7,650千円

2. 業界のポジションと市場シェア

業界内での競争優位性や課題:

大豊建設はシールド工法、無人化掘削工法を活用した大型土木プロジェクトに強みを持ち、麻生グループの傘下であることで資金調達や事業拡大の面で優位性があります。しかし、建設業界全体的に資材価格の上昇や労働力不足といった課題に直面しています。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣が掲げるビジョンや戦略:

麻生グループの傘下として事業拡大と効率化を推進し、技術革新を活用した高品質な建設サービスの提供を目指しています。

中期経営計画の具体的な施策や重点分野:

具体的な数値目標や進捗状況は公表されていませんが、売上高140,000百万円、営業利益5,200百万円の通期業績予想を掲げています。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:

土木および建築事業の多角化による収益モデルは持続可能ですが、市場ニーズの変化や技術革新への対応が重要です。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向や独自性:

シールド工法、無人化掘削工法を活用した大型土木プロジェクトに強みを持ち、技術革新により効率化を図っています。

収益を牽引している製品やサービス:

土木および建築事業が主力であり、特に大型土木プロジェクトが収益を牽引しています。

6. 株価の評価

EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:

EPS(会社予想): 45.35
BPS(実績): 789.34
PER(会社予想): 16.93倍
現在の株価768円に対して、PERは業界平均11.3倍より高めです。

7. テクニカル分析

株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:

直近10日間の株価は754円〜768円の範囲で推移しており、50日移動平均線811.04円、200日移動平均線791.13円を上回る水準で安値圏にあります。

8. 財務諸表分析

売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:

売上(過去12か月): 140.98B
利益(過去12か月): 3.25B
ROE(過去12か月): 5.06%
ROA(過去12か月): 2.37%
キャッシュフロー(直近四半期): 営業CF -3.69B、自由流動性CF -5.23B
過去数年分の比較では、売上高は横ばい、利益は減少傾向にあります。

9. 株主還元と配当方針

配当利回りや配当性向の分析:

配当利回り(会社予想): 4.17%
配当性向: 79.96%
自社株買いなどの株主還元策: なし
安定した配当性向を維持しつつ、高配当利回りを掲げています。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):

直近10日間の株価は横ばいからわずかな上昇傾向にあります。

株価への影響を与える要因:

建設業界の需給環境や公共投資・民間投資動向、為替や海外事業リスクなどが主要な要因です。

11. 総評

大豊建設は技術革新を活用した大型土木プロジェクトに強みを持ち、麻生グループの傘下であることで事業拡大が期待されます。しかし、建設業界全体の課題に直面しており、持続的な収益モデルの構築が重要です。株価はPERが高めであり、テクニカル面では安値圏にあります。

12. 企業スコア

成長性: B(LTM売上成長率横ばい)
収益性: B(ROE、ROAともに業界平均水準)
財務健全性: B(自己資本比率47.7%、流動比率1.85)
株価バリュエーション: C(PER 16.93倍、業界平均11.3倍より高め)
総合評価: B


企業情報

銘柄コード 1822
企業名 大豊建設
URL http://www.daiho.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 建設業

バリュー投資分析(5年予測・参考情報)

現在の指標

株価 768円
EPS(1株利益) 45.35円
年間配当 4.17円

予測の前提条件

予想EPS成長率 5.0%
5年後の想定PER 15.0倍

5年後の予測値

予想EPS 57.88円
理論株価 868円
累計配当 24円
トータル価値 892円

現在価格での試算リターン

試算年率リターン(CAGR) 3.05% (参考:低水準)

目標年率ごとの理論株価(参考値)

目標年率 理論株価 安全域価格 現在株価との比較
15% 444円 222円 × 算出価格を上回る
12% 506円 253円 × 算出価格を上回る
10% 554円 277円 × 算出価格を上回る

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