令和6年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想・市場予想との明確な比較資料は開示されておらず、市場予想との差異は–。会社側の今期(令和6年3月期)通期予想の事前開示は特段なしのため「予想外」扱いの記載もなし。
- 業績の方向性:増収増益(売上高858.99億円、前年同期比+10.5%/営業利益19.19億円、同+70.0%)。経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益も大幅増。
- 注目すべき変化:当期純利益は13.37億円(前年同期比+273.4%)と急増。要因として事業部門での利益改善に加え、連結子会社化(㈱ヨシケイ両毛)に伴う「負ののれん発生益」104,857千円(特別利益)が計上されている点が挙げられる。
- 今後の見通し:令和7年3月期は売上906.0億円(+5.5%)を見込む一方、営業利益は17.00億円(△11.4%)・当期純利益11.90億円(△11.0%)と減益予想。設備投資・出店計画等で費用先行の見込み。
- 投資家への示唆:売上・営業利益が大きく改善しキャッシュ創出力も強化された一方、来期は出店・投資やコスト上昇を織り込み減益予想。決算の良化は確認できるが、特別益の寄与や今後のコスト動向・新規出店の採算性を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社オーシャンシステム
- 主要事業分野:食品小売(スーパーマーケット「チャレンジャー」)、業務用食品販売(「業務スーパー」直営およびサブFC)、弁当給食(企業向け宅配弁当等)、食材宅配(「ヨシケイ」ブランド)、旅館・その他飲食
- 代表者名:代表取締役社長 樋口 勝人
- URL:https://www.ocean-system.com
- 報告概要:
- 提出日:令和6年5月14日(決算短信)
- 対象会計期間:連結/令和5年4月1日~令和6年3月31日(通期)
- 決算短信は監査対象外(公認会計士・監査法人の監査対象外)
- セグメント:
- スーパーマーケット事業:食品スーパー「チャレンジャー」運営
- 業務スーパー事業:業務用・一般向け低価格食品販売(「業務スーパー」)
- 弁当給食事業:企業向け宅配弁当製造販売、受託製造、社食受託
- 食材宅配事業:夕食材料セット等の宅配(「ヨシケイ」)、子会社化により拡大
- 旅館、その他事業:旅館「海風亭 寺泊 日本海」等の運営
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):10,833,000株
- 期末自己株式数:1,419,327株
- 期中平均株式数:9,413,690株
- 時価総額:–(期末株価情報は開示資料になし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:令和6年6月27日
- 配当支払開始予定日:令和6年6月12日
- 有価証券報告書提出予定日:令和6年6月27日
- 決算説明会(機関投資家・アナリスト向け):オンライン(令和6年6月7日)、資料は前日に同社Web掲載予定
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較(当期・令和6年3月期):会社の期中開示による当該期通期予想の記載はなしのため達成率算出は不可(–)。
- 売上高:85,899百万円(前年同期比+10.5%)
- 営業利益:1,919百万円(前年同期比+70.0%)
- 純利益(親会社株主に帰属):1,337百万円(前年同期比+273.4%)
- サプライズの要因:
- 売上・利益の上振れ要因:客数回復・販促強化、価格訴求(EDLP)や商品改良、業務スーパーのメディア露出増等で来店客数・売上拡大。弁当給食は価格改定で利益率改善。
- 特別要因:食材宅配事業の子会社化に伴う負ののれん発生益104,857千円が特別利益として寄与(当期純利益上の一因)。
- 通期への影響:
- 令和7年3月期見通しは売上増だが営業・純利益は減益見込み(設備投資や出店等でコスト増)。会社は前提に基づく見通しとしており、修正が必要になれば速やかに開示すると表明。
財務指標
- 財務諸表要点(連結、単位:百万円)
- 売上高:858.99億円(8,589.9 百万円) 前期77,710百万円→+10.5%(良)
- 営業利益:19.19億円(1,919 百万円) 前期1,128百万円→+70.0%(良)
- 経常利益:20.22億円(2,022 百万円) 前期1,238百万円→+63.3%(良)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:13.37億円(1,337 百万円) 前期358百万円→+273.4%(良)
- 1株当たり当期純利益(EPS):142.06円(前期38.05円)
- 総資産:236.48億円(23,648 百万円) 前期220.16億円→+7.4%
- 純資産:103.56億円(10,356 百万円) 前期90.73億円→+14.1%
- 自己資本比率:43.8%(安定水準。前期41.2%→改善)
- 現金及び現金同等物期末:4,767百万円(前期3,377百万円 → +1,390百万円、良)
- 損益詳細
- 売上総利益:194.15億円(19,414.8 百万円)
- 販管費:174.95億円(17,495.4 百万円)
- 営業利益率:2.24%(1.5%→改善。営業利益率 = 営業利益/売上高)
- キャッシュ・フロー(連結、単位:百万円)
- 営業活動CF:3,456(前期1,276 → 大幅改善、良。税引前利益増・減価償却等が寄与)
- 投資活動CF:△698(前期△1,344 → 投資支出抑制)
- 財務活動CF:△1,366(前期△47 → 長期借入金返済等)
- 財務安全性
- 自己資本比率:43.8%(安定水準)
- 有利子負債:短期借入金737.8百万円、長期借入金2,536.4百万円(総有利子負債は開示表参照)
- キャッシュ・フロー対有利子負債比率:1.2年(改善、参考指標)
- インタレスト・カバレッジ・レシオ:152.3倍(良好)
- 効率性
- セグメント別利益貢献度(主要)
- スーパーマーケット事業:売上268.46億円(前年比+9.0%)、セグメント利益9.11億円(+71.4%)
- 業務スーパー事業:売上445.99億円(+13.1%)、セグメント利益15.29億円(+50.9%)
- 弁当給食事業:売上92.25億円(+6.1%)、セグメント利益3.43億円(+88.4%)
- 食材宅配事業:売上48.09億円(+5.8%)、セグメント損失0.59億円(前年はセグメント利益0.87億円)。(子会社化に伴う影響あり)
- 旅館その他:売上4.18億円(+1.3%)、セグメント損失1.01億円(改善)
- 財務の解説(要約)
- 収益改善により営業・経常・当期利益が大幅増、営業CFも増加。投資は有形固定資産中心で前期比減だが継続的。借入金の返済を進め純資産増、自己資本比率は改善。
配当
- 配当実績と予想:
- 令和6年3月期(実績):中間7.00円、期末12.00円、年間19.00円。配当金総額178百万円。
- 配当性向(連結):13.4%(低め。利益増で水準は低下)
- 令和7年3月期(予想):中間7.00円、期末7.00円、年間14.00円、配当性向予想11.1%
- 株主還元方針:自己株式取得の小額実績あり(当期自己株式取得△95千円)。長期方針は中期計画に基づくが詳細は開示資料参照。
セグメント別情報
- セグメント別状況(当期)
- スーパーマーケット:売上268.46億円(+9.0%)、利益9.11億円(+71.4%)。販促強化・売場刷新で来店数増。
- 業務スーパー:売上445.99億円(+13.1%)、利益15.29億円(+50.9%)。BtoB需要回復・ストアブランド拡販・メディア露出が寄与。期末直営77店舗。
- 弁当給食:売上92.25億円(+6.1%)、利益3.43億円(+88.4%)。販売数伸び悩むも価格改定で利益率改善。受託製造は新規受注で売上維持。
- 食材宅配:売上48.09億円(+5.8%)、セグメント損失0.59億円(前年は利益0.87億円)。子会社化(㈱ヨシケイ両毛)で売上増だが、家庭向けセットの販売セット数減少が課題。負ののれん発生益は特別利益でセグメント利益には含まれない。
- 旅館・その他:売上4.18億円(+1.3%)、損失1.01億円(前年△0.83億円)。旅行需要回復で昼食利用は回復するも宿泊団体需要の伸び悩みで回復途上。
- 前年同期比較:全体的に売上・利益が拡大。食材宅配は損益転換の要注意セグメント。
- セグメント戦略:既存店活性化、業務スーパー主体の新規出店(次期計画:9店新規・3店移転予定)、デジタル施策(ECアプリの会員増)や効率化投資を継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:令和8年度を最終年度とする中期計画実行中。店舗展開・デジタル化・業務効率化を掲げている。
- 進捗状況:最終年度に向け売上拡大と利益改善を確認。来期は投資先行で一時的に利益が圧迫される見込みで、計画の推進と収益性確保のバランスが重要。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業の食品小売・業務用卸とは価格競争が激化する市場環境。会社はEDLPや商品差別化で対応。
- 市場動向:物価上昇・エネルギー・原材料価格高騰、人件費増でコスト上昇圧力あり。消費者の低価格志向は根強く、景気・地政学リスク(為替・原料)に左右されやすい。
今後の見通し
- 業績予想(令和7年3月期、連結):
- 売上高:90,600百万円(+5.5%)
- 営業利益:1,700百万円(△11.4%)
- 経常利益:1,780百万円(△12.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,190百万円(△11.0%)
- 前提条件:事業動向・出店計画・原材料・エネルギー価格動向等(詳細は添付資料P.5参照)
- 予想の信頼性:会社は現時点の入手情報に基づく見通しと明記。過去の達成傾向については年次により変動あり(慎重・中立に留意)。
- リスク要因:原材料・エネルギー価格の上昇、消費マインド悪化、地政学リスク、出店採算性の悪化、人件費上昇等。
重要な注記
- 会計方針:特段の会計方針変更・修正再表示の記載なし。のれんは5年定額償却。連結子会社の追加(㈱ヨシケイ両毛)があり、負ののれん(104,857千円)を特別利益計上。
- その他:決算短信は監査対象外である旨明記。オンライン説明会を令和6年6月7日に予定。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3096 |
| 企業名 | オーシャンシステム |
| URL | http://www.ocean-system.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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