2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性:増収大幅増益(売上収益471,083百万円、前年同期比+11.1%、EBIT(財務・法人所得税前利益)45,506百万円、前年同期比+105.7%)。
  • 注目すべき変化:EBITが前年同期比で約2倍となり過去最高水準(EBITマージン9.7%、前年5.2%、増加幅+4.4ポイント)。旅客・貨物ともに需要回復が寄与(国際・国内旅客数・貨物トンキロとも増加)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上収益1,977,000百万円、EBIT200,000百万円、親会社帰属当期利益115,000百万円)に対する第1四半期進捗は売上23.8%、EBIT22.8%、親会社帰属利益23.5%と概ね均衡した進捗率(第1四半期単独としては順調)。通期予想の修正は無し。
  • 投資家への示唆:需要回復(特に国際線の日本発ビジネス需要とインバウンド)とコスト面(燃油・為替)改善で大幅改善。中期計画(本年度EBIT目標2,000億円)達成に向け、LCC・マイル/金融・コマース・その他事業の成長拡大が鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日本航空株式会社(JAL)
    • 主要事業分野:フルサービスキャリア事業(国際線・国内線旅客・貨物等)、LCC事業(ZIPAIR等)、マイル/金融・コマース事業(JALマイレージ等)、その他(旅行事業、グランドハンドリング等)
    • 代表者名:代表取締役社長執行役員 鳥取 三津子
    • URL:https://www.jal.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月30日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結累計期間:2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、同日資料はWeb掲載予定)
  • セグメント:
    • フルサービスキャリア事業:旅客(国際・国内)、貨物・郵便、手荷物等
    • LCC事業:ZIPAIR、スプリング・ジャパン等の低コスト運航
    • マイル/金融・コマース事業:マイレージプログラム、カード・商業サービス等
    • その他:旅行企画販売、グランドハンドリング等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):437,143,500株
    • 期中平均株式数(四半期累計):436,557,021株
    • 時価総額:–(資料に記載無し)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:2025年7月30日(機関投資家・アナリスト向け)
    • 株主総会・IRイベント:–(決算短信内の記載は無し)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期のみ公表/四半期予想は未提示のため「会社予想」は通期ベースで比較):
    • 売上収益:471,083百万円(対通期予想1,977,000百万円に対する進捗率23.8%)
    • 財務・法人所得税前利益(EBIT):45,506百万円(対通期予想200,000百万円に対する進捗率22.8%)
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:27,081百万円(対通期予想115,000百万円に対する進捗率23.5%)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:国際線の日本発ビジネス需要の回復と堅調なインバウンド、国内線の旅客数増加、貨物輸送力強化(貨物専用機追加等)により需要・単価が改善。燃油費はほぼ横ばいだが、為替(円高寄与)で費用増加が抑制。
    • 下振れ要因:特になし(通期予想修正無し)。
  • 通期への影響:
    • 通期予想の達成可能性:Q1の進捗は通期ベースで約22〜24%と均衡しており、現時点で通期予想修正は無し。中期計画(EBIT 200,000百万円)達成には引き続きLCC・マイル等非航空分野の成長と旅客単価維持が重要。

財務指標

  • 財務諸表要点(百万=百万円単位)
    • 売上収益(Q1):471,083 百万円(+11.1% YoY)
    • EBIT(財務・法人所得税前利益、Q1):45,506 百万円(+105.7% YoY)
    • 税引前四半期利益:40,861 百万円(+92.7% YoY)
    • 親会社帰属四半期利益:27,081 百万円(+93.7% YoY)
    • 総資産:2,996,301 百万円(前期末比 +201,388 百万円増)
    • 親会社の所有者に帰属する持分:1,158,236 百万円(持分比率 38.7%)
    • 現金及び現金同等物:950,202 百万円(期末)
    • 有利子負債(短期+長期):142,994 + 748,387 = 891,381 百万円
    • ネットキャッシュ(概算):現金950,202 − 有利子負債891,381 = 約58,821 百万円(正味の流動性は良好)
  • 収益性(Q1)
    • 売上高:471,083 百万円(前年同期比+11.1%=+47,018 百万円)
    • EBIT:45,506 百万円(前年同期比+105.7%=+23,383 百万円)
    • 営業利益(IFRS上の営業利益):43,317 百万円(前年同期19,608 百万円)
    • 税引前四半期利益:40,861 百万円(前年同期21,200 百万円)
    • 親会社帰属四半期利益:27,081 百万円(前年同期13,984 百万円)
    • 1株当たり四半期利益(EPS、基本):60.04 円(前年同期32.00 円)
  • 進捗率分析(Q1実績/通期予想)
    • 売上高進捗率:約23.8%(471,083 / 1,977,000)
    • EBIT進捗率:約22.8%(45,506 / 200,000)
    • 親会社帰属利益進捗率:約23.5%(27,081 / 115,000)
    • 過去同期間の進捗と比較:コロナ以降の需要回復局面を踏まえれば順調な進捗。季節性を考えると第2〜3四半期に需要が高まるため現時点での進捗は概ね通常ペース。
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):38.7%(目安40%以上で安定 → やや目安を下回る)
    • 流動比率(概算):流動資産1,308,651 / 流動負債910,693 = 約1.44(144%)→ 流動性は良好
    • 負債合計:1,796,796 百万円(資本とのバランスを確認)
  • 効率性
    • EBITマージン(Q1):9.7%(改善、前年5.2%)
    • 減価償却費等(Q1):40,781 百万円(営業CFにおける非現金費用)
  • セグメント別(外部収益/EBIT 前提)
    • フルサービスキャリア事業(外部):357,199 百万円、EBIT(セグメント)30,716 百万円(前年同期売上+10.4%)
    • LCC事業(外部):26,996 百万円、EBIT(セグメント)4,235 百万円(前年同期売上+23.2%)
    • マイル/金融・コマース事業(外部):33,927 百万円、EBIT(セグメント)10,240 百万円(前年同期売上+7.9%)
    • その他(外部):52,959 百万円、EBIT(セグメント)1,358 百万円
  • 財務の解説:
    • 総資産は現金増加により増加、資本は公募永久劣後債等による資本性金融商品の計上と当期利益で増加。手元流動性は約9,502億円の現金同等物と未使用コミットメントライン1,500億円で十分な余裕。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):中間 40.00 円、期末 46.00 円、合計 86.00 円
    • 2026年3月期(予想):中間 46.00 円、期末 46.00 円、合計 92.00 円(修正無し)
  • 配当性向(会社通期予想ベース、概算):
    • 通期親会社帰属当期利益見通し:115,000 百万円 → 1株当たり利益(予想EPS) ≒ 115,000 / 436.557 ≒ 263.6 円(注:期中平均株式数436,557,021株使用、概算)
    • 配当性向 ≒ 92 / 263.6 ≒ 34.9%(目安として中程度の還元水準)
  • 配当利回り:–(株価情報未提供のため算出不可)
  • 特別配当・自社株買い:当期四半期で特別配当の記載無し。公募永久劣後債等を発行し資本性金融商品を計上(資本政策上の動きあり)。

セグメント別情報

  • フルサービスキャリア事業:
    • 売上収益(セグメント外部):357,199 百万円(前年同期比+10.4%)
    • EBIT(セグメント):30,716 百万円(前年同期比+288.3%:注:セグメントベースで大幅改善)
    • 動向:国際線は日本発ビジネス需要回復とインバウンド、貨物は輸送力増強で収益拡大。国内線は旅客数・収入増。
  • LCC事業:
    • 売上収益(外部):26,996 百万円(前年同期比+23.2%)
    • EBIT(セグメント):4,235 百万円(前年同期比+91.9%)
    • 動向:ZIPAIRの北米就航拡大やスプリング・ジャパンの増便で成長。2030年代前半に事業規模を2倍以上の目標。
  • マイル/金融・コマース事業:
    • 売上収益(外部):33,927 百万円(前年同期比+7.9%)
    • EBIT(セグメント):10,240 百万円(前年同期比+15.2%)
    • 動向:マイル発行増、JALUX等の増収で安定的収益。
  • その他:
    • 外部売上:52,959 百万円、EBIT:1,358 百万円。外国航空会社のグランドハンドリング受託増加が寄与。
  • セグメント戦略:LCC拡大、マイルの利便性拡充(JALマイルライフ等)、その他での外部受託増加を通じた非航空収益拡大を重点課題とする。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:本年度(中計最終年度)EBIT目標 200,000 百万円(2,000億円)。Q1でEBIT 45,506 百万円、進捗約22.8%。中計達成に向けLCC・マイル/金融・コマース・その他の成長が重要。
  • KPI達成状況:輸送実績(有償旅客数、有償座席利用率、有償貨物トンキロ等)はいずれも前年同期比で改善しており、KPI面では回復基調。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 世界・日本の経済は緩やかな成長で推移、国際線需要回復(特に日本発ビジネス需要)とインバウンドが収益を牽引。
    • 燃油価格は下落傾向、為替は円高に振れ費用増加を抑制。
  • 競合状況:

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期業績予想:売上収益 1,977,000 百万円(+7.2%)、EBIT 200,000 百万円(+16.0%)、親会社帰属当期利益 115,000 百万円(+7.4%)。直近公表予想からの修正は無し。
    • 次期予想:–(資料に未記載)
    • 会社予想の前提:為替・燃油等の前提は決算説明資料参照(決算短信本文では詳細前提の記載は限定的)。
  • 予想の信頼性:Q1進捗は通期見通しと整合的。過去の予想達成傾向については資料内詳細記載無し(保守的/中立/楽観的の判定は差し控え)。
  • リスク要因:燃油価格変動、為替変動、世界的な景気・旅行需要変動、国際政治・規制、競合環境、パンデミック等の不確実性。

重要な注記

  • 会計方針:IFRS適用。当期における会計方針の変更・会計上の見積りの変更は無し。
  • 監査/レビュー:要約四半期連結財務諸表に対する任意の期中レビューあり(有限責任あずさ監査法人)、重要な点での不備は認められず。
  • その他:当四半期に連結範囲の重要な変更無し。通期業績・配当予想の修正無し。

(注記)

  • 数値は原資料の百万円表示に基づく。割合・進捗率は当方で概算計算した値を併記。
  • 不明な項目や資料未記載の情報は「–」と表記。
  • 本要約は提供資料を基にした事実整理であり、投資助言・推奨を目的とするものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9201
企業名 日本航空
URL http://www.jal.com/
市場区分 プライム市場
業種 運輸・物流 – 空運業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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