2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:四半期単体の会社予想(※当該四半期の明示的な会社予想は開示なし)の記載はないが、前年同期比で大幅な上振れ(売上高+237.2%)となり、実質的に予想超過の好転と見なせる。通期予想の修正は無し。
- 業績の方向性:増収増益(売上高1,151百万円、前年同期比+237.2%/営業利益203百万円、前年同期は114百万円の赤字)。
- 注目すべき変化:産業機械事業で大型・高採算案件が寄与し、売上と利益が大幅改善(産業機械売上1,130百万円、前年同期比+283.0%)。前年同期の大幅赤字から黒字転換した点が最重要。
- 今後の見通し:通期(2026年6月期)業績予想は変更無し(売上6,600百万円、営業利益660百万円)。第1四半期の進捗は売上で約17.4%、営業利益で約30.8%と前倒しで進んでおり、現時点で通期見通しの達成可能性に大きな修正材料は見当たらない。
- 投資家への示唆:四半期ベースの受注案件特性(大型案件の影響で四半期変動が大きい)を踏まえ、今回の好転は案件の寄与による一過的寄与の側面があるため、通期・中長期の安定性は引き続き受注動向を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:北川精機株式会社
- 主要事業分野:産業機械(レーザー加工機用システムストッカー、プリント基板関連プレス装置等)の設計・製造。油圧機器なども一部展開。
- 代表者名:代表取締役社長 内田 雅敏
- 問合せ先:執行役員財務部長 西田 圭司、TEL 0847-40-1200
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月7日
- 対象会計期間:2026年6月期 第1四半期(連結、期間:2025年7月1日〜2025年9月30日)
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント:
- 産業機械事業:主力。案件毎設計・製造で大型案件の比重が高く四半期変動が大きい特徴。
- その他:油圧機器等(重要性小のため開示簡略)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):8,449,600株
- 期末自己株式数:305,212株
- 四半期累計平均株式数:8,144,388株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本短信(2025/11/7)以降の予定は開示無し
- IRイベント:決算説明会は開催無し
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:実績1,151百万円(前年同期341百万円、+237.2%)。会社の当該四半期予想は開示なし。通期予想(6,600百万円)に対する進捗率は約17.4%。
- 営業利益:実績203百万円(前年同期は△114百万円)。通期予想(660百万円)に対する進捗率は約30.8%。
- 純利益(親会社株主に帰属):実績154百万円(前年同期は△115百万円)。通期予想(440百万円)に対する進捗率は約35.0%。
- サプライズの要因:
- 産業機械事業での大型案件・高採算案件の受注および売上計上が主因(レーザー加工機用ストッカー、プリント基板向けプレス装置が好調)。
- 為替差益21,775千円計上が営業外収益を押し上げた点が貢献(前期は大きな為替差損があった)。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は営業利益・純利益がやや前倒し(進捗率が高め)だが、同社の事業特性(四半期変動性)を考慮すると一貫したトレンド確立までは継続的な受注・納期状況の確認が必要。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:8,620百万円(前期末8,591百万円、+29百万円)
- 純資産:5,173百万円(前期末5,077百万円、+96百万円)
- 自己資本比率:60.0%(前期59.1%)(60.0%:安定水準)
- 損益計算書(第1四半期累計、単位:百万円)
- 売上高:1,151(前年341、+237.2%)
- 売上総利益:386(前年59、+)
- 販管費:183(前年174、+)
- 営業利益:203(前年△114 → 黒字化)
- 経常利益:225(前年△163 → 黒字化)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:154(前年△115 → 黒字化)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):19.02円(前年△14.24円)
- 進捗率分析(通期見通しに対する進捗)
- 売上高進捗率:1,151/6,600 = 約17.4%(通年を4四半期と見るとやや前倒しはないが、第1四半期としては高め)
- 営業利益進捗率:203/660 = 約30.8%(利益は前倒し)
- 純利益進捗率:154/440 = 約35.0%(利益は前倒し)
- 過去同期間(前年同四半期)は赤字で進捗不可。今回の数値は通常ペースを上回る(利益面で前倒し)。
- 財務安全性
- 自己資本比率:60.0%(安定水準、目安40%以上を上回る)
- 流動比率(概算):流動資産6,492 / 流動負債2,805 = 約231%(流動性良好、100%超は良好)
- 有利子負債(概算):短期借入金1,000百万円+長期借入金168.5百万円 ≒1,168.5百万円。総資産比で約13.6%(低い:負債依存低め)
- 効率性
- 売上高営業利益率(当第1四半期、概算):203/1,151 = 約17.6%(高め。中期目標の営業利益率15%以上を上回る水準)
- 総資産回転率等の詳細は四半期ベースの限定情報のため算出保留
- セグメント別
- 産業機械事業:売上1,130百万円(前年同期比+283.0%)、営業利益204百万円(前年同期は△117百万円)
- その他(油圧機器等):売上20百万円(前年同期比△55.1%)、営業損益0百万円(前年同期は3百万円の利益)
- 財務の解説:
- 売上・利益の大幅改善は主に産業機械の大型・高採算案件による。一方で売上の四半期偏重があるため四半期毎の変動を伴う。受取手形・売掛金の減少と仕掛品の増加が見られ、案件進捗に伴う構成変化が発生。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年6月期:期末配当12.00円(年間12.00円)
- 2026年6月期(予想):第2四半期末0.00円、第期末14.00円、年間14.00円(前期比+2.00円)
- 予想配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
- 配当性向(通期予想ベース):配当総額(14円×発行株数)/純利益440百万円を厳密に出すには株主配当総額の金額が必要 → 表示無し(概算配当性向は会社開示なし)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:譲渡制限付株式報酬制度等の導入により役員インセンティブ運用、自己株式処分による割当の実績あり(下記「重要な注記」参照)。
セグメント別情報
- セグメント別状況:
- 産業機械事業が主要セグメントであり、売上・利益の大部分を占める(当四半期売上比でほぼ全体)。
- その他セグメントは規模小(油圧機器等)。
- 前年同期比較:
- 産業機械:売上+283.0%、営業利益は赤字から204百万円の黒字へ大幅改善。
- その他:売上△55.1%、営業損益悪化(微減)。
- セグメント戦略:
- 中期経営計画「KITAGAWA 2030」に基づき、成長戦略(売上高100億円目標)、生産能力拡大・収益性向上に注力。今回のQ1は成長戦略による案件獲得・高採算案件の実行が表面化した形。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「KITAGAWA 2030」2年目。数値目標(2030年6月期)として売上高100億円、営業利益15億円、営業利益率15%以上、ROE12%以上を掲げる。
- 進捗状況:営業利益率(当期約17.6%)は中期目標の15%を上回っているが、四半期ベースの変動性が高いため単年・単四半期での評価は限定的。中期目標達成には継続的な受注確保と生産能力の安定運用が必要。
- KPI達成状況:会社が開示しているKPIの個別数値は四半期短信に詳細開示無し(進捗は概括的に良好と判断できる点あり)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との比較データは本短信に記載なし。産業機械分野は受注変動が大きく、競合優位性は製品の技術差・カスタマイズ力に依存する旨が示唆される。
- 市場動向:国内は緩やかな回復、海外は不透明(米関税措置や中国経済の成長鈍化等)。会社はインバウンドや国内の需給改善も背景に挙げている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年6月期)予想:売上6,600百万円(+6.0%)、営業利益660百万円(+5.8%)、経常利益650百万円(+8.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益440百万円(+11.5%)。(予想の修正:無し)
- 第2四半期(累計/H1)予想:売上2,700百万円(△7.3%※対前期同累計)、営業利益350百万円(△18.0%) — H1は前年同期比でやや慎重な想定。
- 会社の業績前提:為替等の前提条件の詳細は短信本文の「当四半期決算に関する定性的情報」を参照(短信では通期前提の詳細開示は限定的)。
- 予想の信頼性:同社は四半期変動が大きいことを明記しており、通期予想は保守的(必要時に速やかに修正すると記載)と読み取れる。過去の為替変動で大きく影響を受けた実績があるため、為替・受注の変動がリスク要因。
- リスク要因:
- 受注・納期の偏在(大型案件に依存する構造)
- 為替変動(為替差損益が業績に影響)
- 世界経済の不透明性(米関税、対中経済動向等)
- 原材料・部品の供給リスクや価格上昇
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当該四半期は作成していない(減価償却費は24,013千円を計上)
- 重要な後発事象:
- 譲渡制限付株式報酬として自己株式を処分(処分日2025年10月24日)。処分株式数23,400株、処分価額1株800円、総額18,720,000円。目的は役員インセンティブと株主との価値共有。
- その他:
- 四半期連結財務諸表は監査法人のレビュー無し(注記あり)
- 受取手形・売掛金の減少および仕掛品の増加など案件進捗によるBS構成変化あり
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6327 |
| 企業名 | 北川精機 |
| URL | http://www.kitagawaseiki.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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