2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する中間進捗は概ね良好(上振れ基調)。通期計画の前提に対する下方修正はなし。
- 中間実績の通期進捗率:売上 49.0%、営業利益 52.5%、親会社帰属中間利益 51.5%(いずれも通期予想比)。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益397,065百万円、前年同期比+5.4%/営業利益78,799百万円、同+20.1%)。
- 注目すべき変化:営業利益率が17.4%→19.8%へ改善(+2.4ポイント)。IT基盤サービスの営業利益が前年同期比+40.4%と大幅改善(前年の一時費用剥落が主因)。海外売上は6.3%減少、海外比率は15.7%→14.0%と低下。
- 今後の見通し:通期予想(2026年3月期)に修正はなし。中間時点の進捗は通期達成の可能性を示唆(売上約49%、利益は約52%)。ただし為替・海外需要等の外部リスクは留意。
- 投資家への示唆:国内のシステム開発・運用、金融ITとクラウド系サービスが収益を牽引。注目点は(1)IT基盤投資や共同利用型システムの無形資産化増加(将来収益への影響)、(2)海外売上の下振れと為替影響、(3)フリーキャッシュフローが前年同期比で減少している点(投資支出増)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社野村総合研究所(NRI)
- 主要事業分野:コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス(データセンター/クラウド等)
- 代表者名:代表取締役 社長 柳澤 花芽
- URL:https://www.nri.com/jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(第2四半期・中間期、IFRS、連結)
- 決算説明会:実施(アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント(報告セグメント):
- コンサルティング:政策提言・業務/システムコンサルティング等
- 金融ITソリューション:証券・保険・銀行向けシステム開発・運用・共同利用型システム、BPO等
- 産業ITソリューション:流通・製造・サービス・公共向けITソリューション
- IT基盤サービス:データセンター運用、クラウド、ネットワーク、セキュリティ等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):581,241,511株
- 期末自己株式数:7,927,432株
- 中間期中平均株式数:572,737,291株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年11月28日
- 決算補足説明資料:あり(当日ウェブ掲載)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(単位:百万円、会社の通期予想は「通期」欄より)
- 売上収益(中間実績):397,065(通期予想810,000に対する進捗率 49.0%)
- 営業利益(中間実績):78,799(通期予想150,000に対する進捗率 52.5%)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益(中間実績):53,565(通期予想104,000に対する進捗率 51.5%)
- 直近公表の業績予想に対する修正:無
- サプライズの要因:
- 主因:金融ITソリューションおよびIT基盤サービスの好調(受注・運用サービス増)、およびIT基盤サービスで前年同期に発生した一時費用の剥落。
- 収益性改善:販売費及び一般管理費が減少(69,845百万円、前年同期比△2.4%)し、営業利益率が改善。
- 通期への影響:
- 中間進捗は概ね均等配分(ほぼ50%前後)であり、会社の通期予想は据え置き。現時点では通期予想達成の可能性は高いが、海外売上の減少や為替・景気リスクに注意。
財務指標(要点)
- 主要損益(中間累計、百万円)
- 売上収益:397,065(前年同期376,778、+5.4% / +20,286)
- 営業利益:78,799(前年同期65,635、+20.1% / +13,164)
- 税引前中間利益:79,456(前年同期65,435、+21.4% / +14,020)
- 親会社帰属中間利益:53,565(前年同期45,653、+17.3% / +7,912)
- 基本的1株当たり中間利益(EPS):93.53円(前年同期79.44円、+17.7%)
- 収益性指標
- 営業利益率:19.8%(前年同期 17.4%、+2.4p) → 向上(良い目安)
- EBITDAマージン:26.2%(前年同期 24.5%、+1.7p)
- 進捗率分析(中間実績÷通期予想)
- 売上高進捗率:49.0%(通常ペース=50%に近い)
- 営業利益進捗率:52.5%(やや上振れ)
- 純利益進捗率:51.5%(やや上振れ)
- 評価:利益面の進捗が売上を上回っており収益性改善が寄与
- 財政状態(連結、百万円)
- 資産合計:994,514(前期末928,501、+7.1%)
- 親会社所有者帰属持分:477,384(前期末434,040、+10.0%)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率相当):48.0%(安定水準)
- 有利子負債:232,392(前期末246,277、△5.6%)
- グロスD/Eレシオ:0.49倍、ネットD/Eレシオ:0.11倍(ともに低水準=財務余裕あり)
- キャッシュ・フロー(中間、百万円)
- 営業CF:73,668(前年同期58,656、+25.6%)
- 投資CF:△54,739(前年同期△25,956、投資増)
- フリーCF:18,928(前年同期32,700、△42.1%)
- 解説:営業CFは改善したが、無形資産取得など投資増でフリーCFは減少
- その他注目点
- 現金及び現金同等物:152,852百万円(前期末168,597、減少)
- 契約資産が増加:81,737百万円(前期末58,437→増加23,300)=プロジェクト進行に伴う資産配分の変化
- のれん・無形資産:284,103百万円(増加15,870)=共同利用型システム開発等による取得
配当
- 中間配当:35円(支払予定日 2025/11/28)
- 期末配当(予想):39円(通期予想合計 74円、前期63円→増配予想)
- 直近公表配当予想からの修正:無
- 配当性向:通期予想ベースで算出(104,000百万円の親会社帰属当期利益に対し年間74円→配当性向は資料に直接記載なし、–)
- 自己株式取得:当中間期に新たな大規模取得はなし(自己株式数は減少)
セグメント別情報
(中間累計、百万円)
- コンサルティング:売上 31,706(+6.8%)、営業利益 8,348(+11.0%)、営業利益率 26.3%(向上)
- 金融ITソリューション:売上 196,016(+7.4%)、営業利益 36,075(+19.5%)、営業利益率 18.4%(向上)
- 産業ITソリューション:売上 141,501(△0.2%)、営業利益 14,717(+4.1%)、営業利益率 10.4%
- IT基盤サービス:売上 106,619(+10.4%)、営業利益 19,279(+40.4%)→前年の一時費用剥落が寄与
- 解説:金融ITとIT基盤が収益を牽引。産業ITは国内増収ながら海外(為替等)でマイナス。セグメント間内部取引を含む総計で営業利益は大幅改善。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:NRI Group Vision 2030、および中期経営計画(2023-2025=中計2025)を推進中。重点はコア領域深化、DX進化、グローバル展開、マネジメント強化。
- 進捗:中間実績は中計のDX需要や金融分野の取り組みと整合。のれん・無形資産投資や北米・豪州での展開強化も計画に沿う投資。
競合状況や市場動向
- 市場:国内のDX投資が活発化。AI等の新技術導入・ビジネスモデル変革フェーズへ移行。
- 競合比較:資料上で同業他社との詳細比較は記載なし(–)。ただし高付加価値のコンサル+IT統合力が競争優位の源泉として強調されている。
- リスク:米国政策や金利動向、為替変動、国内外の景気減速によるIT投資抑制リスク。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想(2026年3月期)は据え置き(売上 810,000百万円、営業利益150,000百万円、親会社帰属当期利益104,000百万円)。想定前提の変更はなし。
- 予想の信頼性:中間の進捗はおおむね順調で、過去の実績に基づく保守的・中立の姿勢を維持している模様(過去の達成傾向については資料に詳細記載なし)。
- 主なリスク要因:為替変動、米国等海外市場の景況、サイバーセキュリティ事案、主要顧客のIT投資変動、開発・投資の回収遅延。
重要な注記
- 会計方針の変更:なし(IFRSで要求される変更含む)
- 連結範囲の変更:なし
- 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人によるレビュー対象外
- その他:契約資産の増加、無形資産取得の増加、フリーキャッシュフローの減少が中間での注目事項
(注)数値は全て会社資料に基づく。単位は原則「百万円」。不明項目は「–」で記載。投資判断に関する助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4307 |
| 企業名 | 野村総合研究所 |
| URL | https://www.nri.com/jp/index.html |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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