2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社計画の修正はなし(業績予想の変更無し)。配当予想は修正(中間配当の実施を発表、年間配当予想を90円→111円に上方修正)
  • 業績の方向性:売上高は微減(減収)だが利益は改善(増益)――増収増益ではなく「減収増益」。
  • 注目すべき変化:営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比でそれぞれ +13.6% / +30.0% / +32.5% と大幅改善。一方でマテリアル事業で売上・利益が大幅減(売上▲14.1%、利益▲30.0%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上 90,000 百万円、営業利益 3,600 百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 2,650 百万円)は据え置き。第1四半期の進捗は売上・営業利益ともに通期に対して約21%台で、季節性を考慮すると現時点で大幅な乖離はないが、マテリアル事業の低迷が継続すると通期達成に影響する可能性あり。
  • 投資家への示唆:アパレル・ブランドを中心に利益改善が進んでいる一方、マテリアルや一部ライフスタイル(化粧雑貨等)は外部環境に弱い。配当は増額(年間111円)され、株主還元を重視する姿勢が示されている点は注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社ヤギ
    • 主要事業分野: マテリアル事業(繊維原料・生地等)、ライフスタイル事業(化粧雑貨・タオル等)、アパレル事業(OEM/ODM・ブランド向け等)、ブランド・リテール事業、及び不動産事業
    • 代表者名: 代表取締役社長執行役員 八木 隆夫
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月4日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
  • セグメント:
    • マテリアル事業: 天然繊維、合成繊維、作業用手袋関連素材、ダストコントロール等
    • ライフスタイル事業: 化粧雑貨、タオル等
    • アパレル事業: OEM/ODM、ユニフォーム、アウトドア向け等
    • ブランド・リテール事業: 自社ブランドの販売・店舗運営、リテール
    • 不動産事業: 賃貸事業等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 9,140,000株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数: 755,716株
    • 期中平均発行済株式数(四半期累計): 8,384,284株
    • 時価総額: –(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期等): 通期見直しは無し(2025年5月12日公表の通期予想を据え置き)
    • IRイベント・決算説明会: 決算補足説明資料の作成・説明会の有無は資料参照(本短信には記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は「通期据え置き」、四半期単独の会社予想は非提示のため進捗率で評価)
    • 売上高: 19,717 百万円(前年同期比▲1.1%)、通期予想90,000百万円に対する進捗率 21.9%(第1四半期としては概ね想定範囲)
    • 営業利益: 762 百万円(前年同期比+13.6%)、通期予想3,600百万円に対する進捗率 21.2%
    • 純利益(親会社株主帰属): 639 百万円(前年同期比+32.5%)、通期予想2,650百万円に対する進捗率 24.1%
  • サプライズの要因:
    • 利益改善要因: アパレル事業の増益(同事業のセグメント利益 +36.9%)とブランド・リテールの改善、受取配当金増(受取配当金233百万円)や関係会社株式売却益(119百万円)等の営業外・特別利益寄与。売上総利益が増加した点(売上総利益 5,734 百万円、前年5,031百万円)。
    • 減収の要因: マテリアル事業での販売低調(特に合成繊維や手袋関連素材)やライフスタイルの中国市場需要低下等。
  • 通期への影響:
    • 現状、会社は通期予想を修正していない。第1四半期の利益進捗は営業利益・売上ともに通期に対して約21%前後で、特段の乖離はないものの、マテリアル事業の回復遅延や為替・原材料動向次第では下振れリスクあり。

財務指標

  • 財務諸表の要点:
    • 総資産: 77,277 百万円(前期末 79,196 百万円、▲2.4%)
    • 純資産: 42,861 百万円(前期末 43,176 百万円、▲0.7%)
    • 自己資本比率: 55.5%(安定水準、前期末 54.5%)
    • 流動資産: 53,584 百万円(前期末 55,969、▲2,385)—主に現金及び預金の減少(11,839→9,456、▲2,383)
    • 流動負債: 22,960 百万円(前期末 24,649、▲1,689)—支払手形・買掛金の減少が主因
    • 短期借入金: 5,529 百万円(増加)、長期借入金: 8,246 百万円(ほぼ横ばい)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高: 19,717 百万円(前年同期 19,942 百万円、▲1.1%、▲225 百万円)
    • 営業利益: 762 百万円(前年同期 671 百万円、+13.6%、+91 百万円) 営業利益率 = 762/19,717 = 3.87%(前年同期 671/19,942 = 3.36%)
    • 経常利益: 1,003 百万円(前年同期 771 百万円、+30.0%)
    • 四半期純利益(親会社株主帰属): 639 百万円(前年同期 482 百万円、+32.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 76.26 円(前年同期 57.89 円、+31.7%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率: 21.9%(19,717 / 90,000)
    • 営業利益進捗率: 21.2%(762 / 3,600)
    • 純利益進捗率: 24.1%(639 / 2,650)
    • 備考: 第1四半期は通期の25%に対してやや下回るが、事業構成や季節性を勘案する必要あり。
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率 55.5%(安定水準:40%以上が目安に対して良好)
    • 流動比率: 流動資産53,584 / 流動負債22,960 = 約233%(短期支払能力は良好)
    • 負債比率: 負債合計34,416 / 純資産42,861 = 約80.3%(過度な負担とは言えない)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率は前年同期3.36%→当期3.87%に上昇(改善)
  • セグメント別(要約、詳細は次節参照)

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2025年3月期 実績: 中間 0.00 円、期末 90.00 円、年間 90.00 円
    • 2026年3月期(予想): 中間 50.00 円(新規実施)、期末 61.00 円、年間 111.00 円(修正)
    • 配当予想修正: 2025年8月4日付で中間配当実施および配当予想の修正を発表
  • 配当利回り: –(株価情報が資料に無いため算出不可)
  • 配当性向(予想ベース): 年間配当111円 ÷ 1株当たり当期純利益 316.78円 = 約35.1%(目安:中程度の還元水準)
  • 株主還元方針: 自社株買いの記載なし。配当増額により株主還元強化の姿勢が示された。

セグメント別情報

  • マテリアル事業:
    • 売上高: 5,381 百万円(前年同期比▲14.1%)
    • セグメント利益(経常): 206 百万円(前年同期比▲30.0%)
    • 要因: 天然繊維は一部好調(オーガニックコットン等)も、為替影響や合成繊維・手袋関連の販売低迷が響く
  • ライフスタイル事業:
    • 売上高: 1,190 百万円(前年同期比▲4.4%)
    • セグメント利益: 168 百万円(前年同期比▲12.6%)
    • 要因: 化粧雑貨の中国市場落ち込み、タオルは売上堅調だが製造コスト上昇で減益
  • アパレル事業:
    • 売上高: 12,074 百万円(前年同期比+3.5%)
    • セグメント利益: 1,135 百万円(前年同期比+36.9%)
    • 要因: OEM/ODMの提案強化やアウトドア向け、ユニフォーム新規案件が寄与。生産・仕入先連携強化で増益
  • ブランド・リテール事業:
    • 売上高: 1,299 百万円(前年同期比+29.4%)
    • セグメント損失: △281 百万円(前年同期 △378 百万円)— 損失幅縮小
    • 要因: 前期出店が寄与、インバウンド好調などで改善
  • 不動産事業:
    • 売上高: 224 百万円(前年同期比+9.6%)
    • セグメント利益: 116 百万円(前年同期比+11.8%)
    • 要因: 新規テナント成約の影響

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 「中期経営計画2026『Heritage to the future』」は最終年度。重点は事業・グローバル・グループ経営・人材・ESGの5領域。
  • 進捗状況: アパレル・ブランド事業で収益力強化が見られるが、マテリアル事業の業績悪化が課題。グローバル/デジタル等の施策の効果が今後の鍵。
  • KPI: 明記されたKPIは本資料に限定的。収益力強化・ポートフォリオの選択と集中が方針。

競合状況や市場動向

  • 競合比較: 同業他社との比較データは本資料に記載なし。だが繊維・アパレル業界全体で原材料・為替・消費動向が影響を与えている点は共通の課題。
  • 市場動向: 国内は雇用・所得改善で緩やか回復も、米国通商政策や国際情勢、原材料・エネルギー価格の上振れリスクにより先行き不透明。中国市場(化粧雑貨等)の需要減退がライフスタイル事業に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正: なし(2025年5月12日公表の通期予想を維持)
    • 通期数値(連結): 売上高 90,000 百万円(+7.9%)、営業利益 3,600 百万円(+0.8%)、経常利益 3,800 百万円(+0.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 2,650 百万円(+0.9%)
    • 会社予想の前提条件: 詳細は添付資料参照(為替や原材料等の前提が明記)
  • 予想の信頼性: 第1四半期の進捗は概ね通期見通しと整合。ただしセグメント別のばらつき(マテリアル低迷・アパレル好調)があり、為替・原材料価格・米国通商政策など外部要因で変動し得る。
  • リスク要因: 為替変動、原材料(綿等)・エネルギー価格、国際通商政策、主要取引先の生産調整、消費需要の変化、市場競争の激化。

重要な注記

  • 会計方針: 重要な変更なし。四半期連結財務諸表作成に関する特有の会計処理あり(税金費用は見積実効税率で算定)。
  • セグメント区分の変更: 当第1四半期より一部事業組織のセグメント再編(ライフスタイル→マテリアル、マテリアル→アパレルへ組替)。前期比較は変更後区分で作成。
  • 重要な後発事象: 持分法適用関連会社 Lingble INC. の保有株式(持分比率19.59%)を譲渡することを決議・譲渡(決議日2025/7/25、譲渡日2025/7/28)。譲渡損益は算定中と記載。なお、決算表には関係会社株式売却益 119 百万円が計上されている。
  • その他: 第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7460
企業名 ヤギ
URL http://www.yaginet.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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