2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 概ね会社計画どおりに推移(上振れ/下振れの大幅サプライズは記載なし)。会社側も「概ね計画通り」と説明。
  • 業績の方向性: 増収減益ではなく「減収減益」。売上高16,910百万円(前年同期比△4.2%)、営業利益1,214百万円(同△9.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益814百万円(同△17.2%)。
  • 注目すべき変化: 建設機械事業のレンタルが好調でセグメントは増収増益(売上6,842百万円、+4.4%、セグメント利益979百万円、+10.5%)。一方、産業機器事業と砕石事業は売上・利益ともに大きく減少(産業機器 売上9,862百万円 △8.6%、利益631百万円 △21.1%;砕石 売上205百万円 △34.8%、利益6百万円 △55.6%)。
  • 今後の見通し: 通期予想(売上37,000百万円、営業利益2,750百万円、当期純利益2,050百万円)は据置(別途「通期業績予想の修正及び配当予想の修正(増配)」の告知あり)。中間の進捗率は売上約45.7%、営業利益約44.2%、純利益約39.7%で営業・売上ともにおおむね計画範囲だが純利益はやや遅れ気味。
  • 投資家への示唆: 建設機械のレンタル・高粗利商品の販売が相対的に強く、市場・政策リスク(米国関税や中国経済、公共・民間工事の需給)による産業機器や砕石の弱含みが業績差異の主要因。自己資本比率は65.6%と高水準で財務余力はある。自己株式取得・消却の取決めがあり、株主還元に動きが見られる点は注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社南陽
    • 主要事業分野: 建設機械事業、産業機器事業、砕石事業(建設用機械販売・レンタル、産業機器販売・保守、砕石・販売等)
    • 代表者名: 代表取締役社長 篠崎 学
    • URL: https://www.nanyo.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日(決算短信): 2025年11月10日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 半期報告書提出予定日: 2025年11月11日
    • 配当支払開始予定日: 2025年12月5日
    • 第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外
  • セグメント:
    • 建設機械事業: 建設機械の販売・レンタル等(レンタル好調)
    • 産業機器事業: 産業用機器・装置の販売、保守等(設備投資抑制の影響)
    • 砕石事業: 砕石の採取・販売等(取引量減少)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 13,230,140株(自己株式を含む)
    • 期末自己株式数: 785,694株
    • 期中平均株式数(中間期): 12,459,969株
    • 時価総額: –(株価情報なしのため)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定: 2025年11月11日
    • 配当支払開始予定日: 2025年12月5日
    • その他IRイベント: 2025年11月10日付で「自己株式の取得及び消却」に関する決議あり(詳細は別リリース)
    • 株主総会日: –(未記載)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較):
    • 売上高(中間): 16,910百万円(会社中間予想の別掲なし/通期予想に対する進捗45.7%)。会社は概ね計画通りと説明。
    • 営業利益(中間): 1,214百万円(通期予想2,750百万円に対する進捗44.2%)。
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 814百万円(通期予想2,050百万円に対する進捗39.7%)。
  • サプライズの要因:
    • 下振れ要因: 産業機器事業の需要抑制、砕石事業の取引量減少が全体の売上・利益を押し下げた。
    • 上振れ要因: 建設機械事業(特にレンタル)での高粗利商品販売強化やレンタル需要取り込みが寄与し、同セグメントは増収増益。
  • 通期への影響:
    • 通期見通しは現行のまま発表(別途通期修正・増配告知あり)。中間の達成状況は通期予想に対して概ね順調(売上・営業利益は約45%の進捗)だが、純利益は進捗がやや低く、下期の回復が必要。

財務指標

  • 財務諸表の要点:
    • 総資産: 39,703百万円(前期末比△3.6%)
    • 純資産: 26,063百万円(前期末比+1.6%)
    • 自己資本比率: 65.6%(前期末62.3% → 3.3ポイント上昇、安定水準)
    • 現金及び現金同等物: 8,604百万円(期首比△368百万円、△4.1%)
    • 営業CF: +1,116百万円(前年同期+406百万円)
    • 投資CF: △659百万円(主に有形固定資産取得)
    • 財務CF: △796百万円(主に配当支払、自己株式取得支出76百万円等)
  • 収益性(中間期間実績・対前年同期):
    • 売上高: 16,910百万円(△4.2% / △747百万円)
    • 営業利益: 1,214百万円(△9.7% / △129百万円)
    • 営業利益率: 7.2%(前年中間 7.6% → 若干低下)
    • 経常利益: 1,297百万円(△13.4% / △200百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 814百万円(△17.2% / △170百万円)
    • 中間1株当たり利益(EPS): 65.41円(前年中間78.82円、△17.0%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗):
    • 売上高進捗率: 16,910 / 37,000 = 45.7%(標準的には50%前後が中立。やや遅れだが許容範囲)
    • 営業利益進捗率: 1,214 / 2,750 = 44.2%(やや遅れ)
    • 純利益進捗率: 814 / 2,050 = 39.7%(進捗遅れ)
    • 過去同期間との比較: 前年同期間に比べ利益率低下・純利益進捗の遅れが目立つ
  • 財務の安全性:
    • 自己資本比率: 65.6%(安定水準)
    • 負債合計: 13,640百万円、負債/純資産比率 ≒ 52.4%(過度な財務リスクは示唆されない)
    • 流動比率: 流動資産23,181 / 流動負債12,350 ≒ 187.7%(良好)
  • 効率性:
    • 総資産回転率(中間): 売上高16,910 / 総資産39,703 ≒ 0.43回(年率換算では約0.86回)
    • 売上高営業利益率は約7.2%で前年同期から減少傾向
  • セグメント別(中間):
    • 建設機械事業: 売上6,842百万円(+4.4%)、セグメント利益979百万円(+10.5%)→ 収益貢献が最も高い
    • 産業機器事業: 売上9,862百万円(△8.6%)、セグメント利益631百万円(△21.1%)
    • 砕石事業: 売上205百万円(△34.8%)、セグメント利益6百万円(△55.6%)
  • 財務の解説:
    • 売上減少と販管費の若干の増加により営業利益率が低下。受取手形・売掛金や電子記録債権の減少により資産総額が減少。自己資本は有価証券評価差額金の増加で微増し自己資本比率は上昇。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2025年3月期(実績): 中間10円、期末48円、年間合計58円
    • 2026年3月期(中間支払): 中間10円(支払予定日 2025/12/05)
    • 2026年3月期(会社予想): 期末48円、年間合計58円(決算短信中の表記)
    • (注)決算短信内で「通期業績予想の修正及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」を参照するよう明記あり(別途告知あり)
  • 配当利回り: –(株価が不明のため算出不可)
  • 配当性向(通期予想ベース): 年間配当58円 / 予想EPS164.73円 ≒ 35.2%(目安:35%程度 → 中程度の還元)
  • 特別配当の有無: 特別配当の記載なし
  • 株主還元方針: 自己株式の取得・消却を取締役会で決議(2025/11/10)しており、株主還元の積極化が示唆される

セグメント別情報

  • 建設機械事業:
    • 売上: 6,842百万円(+4.4%)
    • セグメント利益: 979百万円(+10.5%)
    • 状況・戦略: 高粗利のインフラ補修関連商品販売強化、価格競争力のある商品の揃え、レンタル需要の取り込みに成功
  • 産業機器事業:
    • 売上: 9,862百万円(△8.6%)
    • セグメント利益: 631百万円(△21.1%)
    • 状況・戦略: 一部分野(生成AI、データセンター等)は堅調も、全体的に設備投資慎重化で需要低迷。新規顧客開拓・省力化提案・部品販売強化を実施
  • 砕石事業:
    • 売上: 205百万円(△34.8%)
    • セグメント利益: 6百万円(△55.6%)
    • 状況・戦略: 地域での公共工事予算集中や民間需要低迷により取引量減。地域周辺工事取り込みと価格交渉に注力
  • セグメント戦略総括: 建設機械分野の強化(高粗利商品・レンタル)で下期の収益基盤を支えようとしており、産業機器・砕石の需要回復が鍵

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 決算短信中に詳細な中期計画の数値は記載なし → 進捗判断は限定的
  • KPI達成状況: 会社は「概ね計画通りに推移」と記載。セグメント別に見ると建設機械は計画超えの様子、産業機器・砕石は不振で中期目標達成には下期の回復が必要
  • 備考: 自己資本比率の改善や配当・自己株取得等は株主還元方針の一環として中長期視点で整合的

競合状況や市場動向

  • 市場動向: 国内は雇用・所得改善やインバウンド需要で回復基調。ただし、米国の関税政策、中国経済の回復遅れ、地政学的リスク、人手不足等で先行きは不透明
  • 競合との相対位置付け: 建設機械レンタル・高粗利商品で強みを発揮。産業機器分野では世界的な設備投資動向に左右されやすく、競合環境での差別化は製品提案力とサービス提供力が鍵
  • 競争優位性: 地域密着の販売・レンタルネットワークや高粗利商品の提案力が寄与している点が強み

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)会社予想: 売上高37,000百万円(+1.3%)、営業利益2,750百万円(+3.6%)、経常利益2,900百万円(+6.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,050百万円(+0.6%)、予想EPS164.73円
    • 通期予想修正の有無: 決算短信内で「通期業績予想の修正及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」を参照するよう案内(別途発表あり)
    • 前提条件: 決算短信本文に為替・原料等の具体前提は記載なし(添付資料参照を指示)
  • 予想の信頼性: 会社は「概ね計画通り」との表現。中間の進捗率は売上・営業利益ともに約45%で通期見通しには整合的だが、純利益の進捗はやや遅い
  • リスク要因:
    • 外部: 米国関税政策、中国景気・サプライチェーン、地政学的リスク、公共工事・民間工事需要の変動
    • 内部: 産業機器・砕石の需要が回復しない場合の業績下振れ、人手不足によるコスト増
    • 財務面: 現時点での財務安全性は高いが下期の営業悪化はCF・配当に影響を与える可能性

重要な注記

  • 会計方針: 会計基準改正に伴う変更の有無等について注記あり。ただし重要な会計方針の大幅変更は記載なし
  • 監査等: 第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビューの対象外
  • 重要な後発事象: 2025年11月10日付で自己株式の取得および消却を取締役会で決議(詳細は別途リリース)
  • その他: 添付資料(別紙3ページ)に連結業績予想の前提条件等がある旨の案内あり

(注)

  • 本要約は提示された決算短信の情報に基づく整理であり、投資助言や推奨を目的とするものではありません。
  • 数値は百万円未満切捨ての原資料に従っています。不明項目は「–」としています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7417
企業名 南陽
URL http://www.nanyo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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