2025年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の通期予想に対する大幅な修正は無し。第3四半期累計の進捗は売上高進捗率77.5%・営業利益進捗率98.8%・親会社株主帰属当期純利益進捗率96.3%と、利益面はほぼ通期目標到達レベル(会社予想ほぼ達成)。市場コンセンサスは不明(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+0.9%、営業利益+31.0%、経常利益+35.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益+27.6%)。
- 注目すべき変化:営業利益率が前年同期の約8.1%→約10.6%へ改善(販売管理費の抑制や採算管理の徹底が寄与)。HPC事業での反動減吸収とCTO事業での採算改善がポイント。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上7,240百万円、営業利益600百万円、当期純利益409百万円、配当26円)は変更なし。利益進捗が高く、通期達成可能性は高いと判断されるが、為替・部品供給リスクは依然存在。
- 投資家への示唆:第3Qでほぼ通期利益水準に到達しており、短期的には目標達成期待が高い。ただし円安やサプライチェーン問題がコスト面での不確実性となるため、今後の受注状況・為替動向を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:HPCシステムズ株式会社
- 主要事業分野:スーパーコンピュータからエッジコンピュータまでを含むコンピューティングソリューション(HPC事業、CTO事業)
- 代表者名:代表取締役 小野 鉄平
- URL:https://www.hpc.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年5月15日
- 対象会計期間:2025年6月期 第3四半期累計(2024年7月1日〜2025年3月31日)
- 決算説明会:無(決算補足説明資料は作成あり)
- セグメント:
- HPC事業:大学・公的研究機関や民間向けの高性能計算システム等の販売・サービス
- CTO事業:継続顧客向け・新規顧客向けの技術/サービス提供(詳細はセグメント注記)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):4,366,000株
- 期中平均株式数(四半期累計):4,179,713株
- 自己株式数:217,231株(期末)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 通期見通し発表:既に公表(2024年8月13日発表)から修正なし
- 株主総会/IRイベント:–(資料記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(通期会社予想に対する第3四半期累計進捗)
- 売上高:5,610百万円/通期7,240百万円 → 進捗率77.5%
- 営業利益:592百万円/通期600百万円 → 進捗率98.8%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:394百万円/通期409百万円 → 進捗率96.3%
- サプライズの要因:
- 営業面:HPC事業が前年の大型案件反動を吸収し増収、CTO事業は売上は減少したが採算性の良い案件とコスト削減で利益改善。
- 販管費の抑制(人材採用の一服、営業経費削減)により営業利益が大幅改善。
- 為替(円安)や輸入コスト上昇はマイナス要因だが、案件ごとの採算管理でカバー。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を維持。第3Q時点で利益はほぼ通期水準に到達しており、通期達成可能性は高いが、為替や供給面の外部リスクは下振れ要因。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計)
- 売上高:5,610百万円(前年同期比 +0.9% / +52百万円)
- 売上総利益:1,678百万円(前年同期比 +6.7%)
- 販売費及び一般管理費:1,085百万円(前年同期比 -3.1%)
- 営業利益:592百万円(前年同期比 +31.0%)、営業利益率 10.6%(前年同期 8.1%)→ 改善(良好)
- 経常利益:593百万円(前年同期比 +35.1%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:394百万円(前年同期比 +27.6%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):94.34円(前年同期 72.01円)
- 貸借対照表(第3四半期末)
- 総資産:4,585百万円(前期末 4,765百万円、△180百万円)
- 純資産:2,576百万円(前期末 2,488百万円、+88百万円)
- 自己資本比率:56.2%(前期末 52.2%)→ 安定水準(40%以上が目安)
- 流動資産:4,246百万円、流動負債:1,684百万円 → 流動比率 ≒ 252%(良好)
- 有利子負債(概算):短期借入金350百万円 + 1年内返済予定長期借入金276百万円 + 長期借入金325百万円 = 951百万円
- 現預金:1,743百万円 → 単純計算のネットキャッシュ ≒ 792百万円(現預金 − 有利子負債、概算)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):5,610 / 4,585 ≒ 1.22回転(前期比で概ね堅調)
- 売上高営業利益率:10.6%(改善傾向、良好)
- セグメント別(第3四半期累計)
- HPC事業:売上 3,802百万円(+2.9%)、セグメント利益 459百万円(+32.6%)→ 売上構成比約67.8%、利益寄与率約77.4%
- CTO事業:売上 1,809百万円(−3.0%)、セグメント利益 133百万円(+26.0%)→ 売上構成比約32.2%
- キャッシュ・フロー:当四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。減価償却費は40,544千円(前年同期 60,366千円)。
配当
- 配当予想(通期):年間 26.00円(中間 0.00円、期末 26.00円)
- 直近公表から修正なし
- 配当性向:通期当期純利益予想409百万円に対する配当額の比率は資料に直接記載なし(概算配当性向は–)
- 配当利回り:株価情報が資料にないため算出不可(–)
- 株主還元方針:自己株式取得(期中に自己株式取得を実施、取得額199,995千円)あり
セグメント別情報
- HPC事業
- 売上:3,801.7百万円(前年同期比 +2.9%)
- セグメント利益:459.2百万円(前年同期比 +32.6%)
- コメント:前年のベトナム現地法人の大型案件の反動を吸収。輸入コスト上昇(円安)はあるが案件ごとの採算管理で利益改善。
- CTO事業
- 売上:1,808.7百万円(前年同期比 −3.0%)
- セグメント利益:133.5百万円(前年同期比 +26.0%)
- コメント:新規顧客獲得が低調だったものの、既存顧客向けが堅調で採算改善。営業経費抑制で利益率上昇。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:新たに「Vision2027」を策定し、海外ソフトウエアライセンス強化や人材(技術系)強化を掲げる。第3Qまでの業績は収益性向上の動きと整合。
- KPI達成状況:公表KPIの詳細は資料に記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:AIの進展に伴うDX需要拡大でコンピューティング需要は拡大見込み。研究用途から産業用途まで市場拡大に追随。
- 競合との比較:同業他社との相対評価は資料に記載なし(–)。ただし利益率改善と高い自己資本比率は相対的な安定性を示唆。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正なし):売上 7,240百万円(前期比 +4.2%)、営業利益 600百万円(+40.9%)、当期純利益 409百万円(+36.8%)、1株当たり当期純利益 95.24円
- 第3Q累計で営業利益ほぼ通期目標到達。残り期間の売上確保が通期達成の鍵。
- 会社が示す業績予想の前提:明示的な為替前提等は資料に記載なし(–)。
- 予想の信頼性:第3Q時点の進捗は保守的目標でも達成しやすい状況。ただし為替・部品調達・国際情勢が下振れリスク。
- リスク要因:
- 為替(円安による輸入コスト増)
- 電子部品供給の不確実性(米国通商政策等)
- 大型案件の受注変動(特に海外案件の季節性や反動)
重要な注記
- 会計方針:法人税等に関する会計基準の適用が第1四半期から実施(四半期連結財務諸表への影響はなし)。
- 監査:第3四半期連結累計期間に対する監査法人のレビューは無(未実施)。
- その他:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6597 |
| 企業名 | HPCシステムズ |
| URL | https://www.hpc.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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