決算短信：HPCシステムズ（6597）

2024年６月期　決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

• 業績概況（連結初年度）：売上高6,945百万円、営業利益425.98百万円、経常利益426.13百万円、親会社株主に帰属する当期純利益299.04百万円。営業利益率6.1%。
• 決算サプライズ：会社側が本決算（2024年6月期）に対する期中の連結予想を公表しておらず、事前の会社予想／市場予想との比較は不可（差異：–）。市場予想情報が提供されていないため「ほぼ予想通り／上振れ／下振れ」の帰結は記載できません。
• 業績の方向性：連結ベースは対前年比較数値が開示されていない（本期より連結決算を開始）ため対前年比較不可。ただし個別（単体）は売上減（6,932百万円、△21.7%）だが営業利益・当期利益は改善（営業利益380百万円、+47.2%、当期純利益259百万円、+41.3%）と混在している点が注目事項。
• 注目すべき変化：連結初年度で自己資本比率52.2%（安定水準）、現金及び現金同等物1,732百万円と手元資金は潤沢。借入金はあるがネットではキャッシュ過剰（後述）。
• 今後の見通し・投資家への示唆：会社は2025年6月期（Vision2027初年度）業績予想を提示（売上7,240百万円、営業利益600百万円、当期純利益409百万円）。会社は収益力改善を重視しており、GPU供給や為替など外部リスクを注視している。今回の決算からは「手元資金を確保しつつ収益改善フェーズへ移行する初期段階」と読み取れる。

基本情報

• 企業名：HPCシステムズ株式会社
• 主要事業分野：科学技術計算用コンピュータ（HPC）および産業用コンピュータの販売・ソリューション提供（報告セグメント：HPC事業、CTO事業）
• 代表者名：代表取締役 小野 鉄平
• 問合せ先：取締役管理部長 下川 健司（TEL 03-5446-5530）
• 提出日（決算短信）：2024年8月13日
• 対象会計期間：2023年7月1日～2024年6月30日（2024年6月期、通期／連結）
• 決算説明資料作成：有、決算説明会：有
• 定時株主総会予定日：2024年9月27日
• 配当支払開始予定日：2024年9月30日
• 有価証券報告書提出予定日：2024年9月27日

セグメント

• HPC事業：大学・公的研究機関および民間企業向けの高性能計算機、関連ソリューション。売上4,727.66百万円、セグメント利益345.24百万円。
• CTO事業：産業用コンピュータ等。売上2,217.67百万円、セグメント利益80.74百万円。

発行済株式

• 期末発行済株式数（自己株含む）：4,360,500株
• 期末自己株式数：65,931株
• 期中平均株式数（EPS算定基礎）：4,293,117株
• 時価総額：–（情報なし）
• その他：自己株買付決議（2024年8月13日決議）あり。上限200,000株（発行済株数の4.66%）、取得総額上限200,000,000円、取得期間2024/8/14～2024/9/30（市場買付け）。

決算サプライズ分析

• 予想 vs 実績：
  • 市場予想との比較：–（市場予想データなし）
• サプライズの要因：連結初年度のため比較基準が限定的。セグメント別ではHPC事業の大規模案件積み上げ、CTO事業は価格転嫁と営業経費削減で利益確保。人件費増（人財強化）や一部低粗利大規模案件が採算に影響。
• 通期への影響：会社は2025年6月期に対して増収増益（会社見通し：売上+4.2%、営業利益+40.9%、当期純利益+36.8%）を見込む。現状の手元資金・営業CFの強さは予想達成の下支え要因だが、為替・GPU供給・地政学リスク等が達成リスク。

財務指標

• 連結主要数値（百万円）
  • 売上高：6,945（対前期：–、連結は本期が初）
  • 売上総利益：1,898
  • 販管費：1,472.9
  • 営業利益：425.98（営業利益率6.1%）
  • 経常利益：426.13
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：299.04
  • 1株当たり当期純利益（EPS）：69.66円
  • 1株当たり純資産（BPS）：579.30円
• 個別（単体）参考値
  • 売上高：6,932百万円（△21.7%）
  • 営業利益：380百万円（+47.2%）
  • 当期純利益：259百万円（+41.3%）
• 財政状態（連結、百万円）
  • 総資産：4,765
  • 純資産：2,487
  • 自己資本比率：52.2%（安定水準：≥40% が目安）← 52.2%（安定水準）
• 流動性・負債
  • 流動資産：4,412.97、流動負債：1,751.70 → 流動比率 ≒ 251.9%（良好。目安：100%以上が望ましい）
  • 有利子負債（概算）：短期借入金350、1年内返済予定の長期借入382.228、長期借入525.682 → 総借入金 ≒ 1,257.91百万円
  • 現金及び現金同等物：1,732.53百万円 → ネットキャッシュ（現金−借入金） ≒ −(1,257.91) + 1,732.53 = +474.6百万円（ネットで資金余裕）
  • 負債合計：2,277.38百万円
• キャッシュ・フロー（百万円）
  • 営業CF：4,075.58（＋、売上債権減少などで大幅流入）
  • 投資CF：△8.66（設備投資等）
  • 財務CF：△3,363.17（借入返済、配当支払等）
  • 期末現金：1,732.53
• 収益性（連結）
  • 営業利益率：6.1%（目安：業種により異なるが、5〜10%は一般的に可）
• セグメント別貢献
  • HPC事業：売上4,727.66（68.1%構成）、セグメント利益345.24
  • CTO事業：売上2,217.67（31.9%構成）、セグメント利益80.74

配当

• 2024年6月期 実績：中間配当0.00円、期末配当25.00円、年間合計25.00円、配当金総額107百万円、連結配当性向35.9%、純資産配当率4.5%。
• 2025年6月期（予想）：期末配当26.00円、年間合計26.00円、配当性向予想27.3%。
• 特別配当：なし
• 株主還元方針：自己株式取得（上限200,000株・200百万円）を決議。株主還元に積極的な姿勢を示唆。

セグメント別情報

• HPC事業：大学・研究機関・民間の大型案件が堅調。海外（ベトナム子会社）で大規模案件を受注。売上4,727.66百万円、セグメント利益345.24百万円。採算面では一部低粗利案件と人件費増がマイナス要因だがトータルで利益確保。
• CTO事業：代理店連携や価格転嫁で堅調。売上2,217.67百万円、セグメント利益80.74百万円。円安による輸入コスト上昇を顧客価格へ転嫁し、営業経費削減で利益化。
• 各セグメントともに固定資産の増加や設備投資は限定（連結で有形無形増加合計47.63百万円、うちセグメント帰属分45.225百万円）。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：Vision2027（2025年6月期～2027年6月期）を策定。初年度（2025年6月期）は収益力改善と事業基盤の進化に注力。
• KPI達成状況：個別で利益率改善が見られる一方、連結での詳細KPI比較は初年度のため評価が限定的。人的資本強化や先端技術開発センター設置は中期成長の基盤。

競合状況や市場動向

• 市場動向：計算科学シミュレーション、クラウド、AI、ディープラーニング需要は堅調。生成AI競争によるGPU需要増で入手性問題あり（ハイエンドGPUは引き続き注意）。
• 競合比較：同業他社との定量比較データは資料に無し（→ 比較不可）。ただし大学・公官庁向けの顧客基盤や研究用途での実績が強み。

今後の見通し

• 2025年6月期業績予想（会社公表）
  • 売上高：7,240百万円（前期比 +4.2%）
  • 営業利益：600百万円（同 +40.9%）
  • 経常利益：592百万円（同 +38.9%）※注記で経常利益592とあるが本文一箇所で529と記載の揺れあり（決算短信本文では経常利益592/表では592を確認）
  • 当期純利益：409百万円（同 +36.8%）
  • 1株当たり当期純利益：95.24円
  • （注）会社は前提として為替等の不確実性を挙げておりリスクを明示
• 予想の信頼性：営業CFが堅調で手元資金もあることはプラス。ただしGPU供給や為替、地政学的要因が上振れ下振れ要因。
• リスク要因：為替変動、原材料・部品（GPU）入手性、地政学リスク（ウクライナ情勢等）、中国経済の減速、米国の輸出規制等。

重要な注記

• 連結財務諸表は2024年6月期から作成開始のため、連結での前年比較は記載なし（比較や増減率は–）。
• 決算短信は公認会計士／監査法人の監査対象外。
• 会計方針の変更・修正再表示：該当なし。
• 重要な後発事象：自己株式取得を決議（上限200,000株・200百万円、取得期間2024/8/14～9/30、取引一任方式）。

（注記）

• 不明項目や外部データ（市場予想、株価・時価総額など）は“–”で記載しています。
• 数値は決算短信記載の金額を百万円単位で示しています。
• 財務指標の「良い/悪いの目安」は業界・企業特性により変動しますが、本文中で一般的目安を併記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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