決算短信：OBARA GROUP（6877）

2025年９月期第３四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期予想に対する修正は無し。第3四半期累計は会社計画に概ね沿った進捗で「サプライズなし」。市場予想は不明のため比較不可（–）。
• 業績の方向性：増収増益（売上高＋10.6％、営業利益＋8.2％、親会社株主に帰属する四半期純利益＋3.7％、前年同期比）。
• 注目すべき変化：子会社化（株式会社NSSK-QQ→エナジーコンポーネンツ関連）により「電気機器関連事業」を新設。のれん計上や固定資産・棚卸資産の増加が発生。
• 今後の見通し：通期予想（売上高607億円、営業利益92億円、当期純利益65億円）は変更なし。第3四半期累計ベースで進捗率は売上74.4％、営業利益76.8％、純利益76.5％と順調（通常ペース）。
• 投資家への示唆：主要顧客分野（自動車、半導体、送配電）で需要は堅調。買収による事業拡大と自己株式取得（株主還元・資本効率向上目的）の継続が特徴。買収統合影響（のれん償却等）とキャッシュ動向（現金減少）に注意。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：ＯＢＡＲＡ ＧＲＯＵＰ株式会社
  • 主要事業分野：溶接機器関連事業、平面研磨装置関連事業、電気機器関連事業（送配電部品等）
  • 代表者名：取締役社長　小原 康嗣
• 報告概要:
  • 提出日：2025年8月5日
  • 対象会計期間：2025年9月期 第3四半期累計（2024年10月1日～2025年6月30日）
• セグメント:
  • 溶接機器関連事業：自動車向け等の溶接機器・消耗品
  • 平面研磨装置関連事業：半導体向け等の研磨装置
  • 電気機器関連事業：送配電部品等（2024年12月取得子会社の連結に伴い追加）
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数：20,869,380株（自己株式含む）
  • 期末自己株式数：5,128,367株
  • 期中平均株式数（四半期累計）：16,043,587株
  • 時価総額：–（資料に記載無し）
• 今後の予定:
  • 決算発表：今回（第3四半期短信）発表済
  • IRイベント：決算説明会は「無」

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想との比較は「通期予想に対する進捗」）
  • 売上高：第3四半期累計 45,166 百万円。通期予想 60,700 百万円に対する進捗率 74.4％（達成ペース）
  • 営業利益：第3四半期累計 7,072 百万円。通期予想 9,200 百万円に対する進捗率 76.8％
  • 純利益：第3四半期累計（親会社株主帰属）4,971 百万円。通期予想 6,500 百万円に対する進捗率 76.5％
• サプライズの要因：特段の予想修正は無し。増収は主に既存セグメントの堅調な販売と新規連結（電気機器関連事業）の寄与。営業利益は増加も、営業利益率は若干低下（後述）。
• 通期への影響：会社は「概ね計画通り」と明言。進捗率は3Q時点で約75％と標準～やや順調であり、現時点で修正はない。

財務指標

• 財務諸表（要点）
  • 総資産：103,233 百万円（前期末 100,808 百万円、+2,425 百万円）
  • 純資産：73,533 百万円（前期末 73,800 百万円、△267 百万円）
  • 負債合計：29,700 百万円（前期末 27,007 百万円、+2,693 百万円）
  • 現金及び預金：29,447 百万円（前期末 42,315 百万円、減少）
  • 棚卸資産：9,944 百万円（前期末 7,286 百万円、増加）
  • のれん：3,966 百万円（第1四半期の子会社取得に伴う計上）
• 収益性（第3四半期累計／前年同期）
  • 売上高：45,166 百万円、前年同期比 +10.6％（増収：良い）
  • 売上総利益：14,950 百万円（前年 13,070）
  • 営業利益：7,072 百万円、前年同期比 +8.2％。営業利益率 15.66％（前年同期 16.02％、約△0.36ポイント：微減）
  • 経常利益：7,444 百万円、前年同期比 +2.1％
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：4,971 百万円、前年同期比 +3.7％
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：309.88 円（前年同期 274.99 円、+12.7％）
• 進捗率分析（通期予想に対する）
  • 売上高進捗率：74.4％（通常ペース）
  • 営業利益進捗率：76.8％（好調）
  • 純利益進捗率：76.5％（好調）
  • 過去同期間との比較：前年同期は業績減速していたため、今回の進捗は堅調。
• 財務安全性
  • 自己資本比率：71.1％（安定水準：40％以上は良好）
  • 負債比率（負債/純資産）：29,700 / 73,533 = 約40.4％（適度）
  • 流動比率（流動資産/流動負債）：70,768 / 17,246 = 約410％（非常に高い流動性）
• 効率性
  • 総資産回転率（売上/総資産）：45,166 / 103,233 = 約0.44回（参考）
  • 売上高営業利益率は前期比でわずかに低下（16.02％→15.66％）
• セグメント別（第3四半期累計）
  • 溶接機器関連事業：売上 25,539 百万円（+1.7％）、セグメント利益 4,163 百万円（+6.1％）
  • 平面研磨装置関連事業：売上 16,170 百万円（+2.9％）、セグメント利益 2,824 百万円（+6.5％）
  • 電気機器関連事業：売上 3,456 百万円（新連結、みなし取得日2024/12/31で第2・第3四半期の6か月分を計上）、セグメント利益 351 百万円
  • セグメント合計利益 7,339 百万円、全社調整後 営業利益 7,072 百万円
• 財務の解説：子会社取得に伴い無形固定資産（のれん）・有形固定資産・棚卸資産が増加。現金は買収・自己株取得等で減少。自己株式取得により自己株式残高増加（資本減少要因）。

配当

• 2025年9月期（予想）：中間 60 円、期末 90 円、年間 150 円（前回予想から修正なし）
• 配当利回り：–（株価情報無し）
• 配当性向：通期予想ベースの配当性向は資料に明示なし（単純計算：配当合計150円 ÷ 1株当たり当期純利益405.14円 = 約37.0％）
• 特別配当の有無：無し
• 株主還元方針：自己株式取得（上限700,000株、総額上限3,000百万円）を実施中（取得済みの一部あり）

セグメント別情報

• セグメント別状況（売上・利益）
  • 溶接機器：販売高 25,539 百万円（前年同期比 +1.7％）、生産高 21,805 百万円（+9.7％）、受注高 26,716 百万円（+8.5％）、受注残 8,615 百万円（+14.1％）。
  • 平面研磨装置：販売高 16,170 百万円（+2.9％）、生産高 13,139 百万円（±0.0％）、受注高 13,839 百万円（△22.3％）、受注残 28,893 百万円（△15.9％）。
  • 電気機器：販売高 3,456 百万円（連結計上は6か月分）、受注高 4,874 百万円、受注残 1,417 百万円。
• 前年同期比較：溶接・研磨両部門は増収増益で堅調。研磨部門の受注高は減少し受注残も減少している点は留意。
• セグメント戦略：既存製品の拡販と高付加価値製品の開発、地域別には日本・アジアが主力で売上を二分。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：資料に具体的数値目標の記載無し。会社側は「概ね計画通り」とコメント。
• KPI達成状況：セグメントごとの受注・販売は概ね堅調だが、平面研磨の受注減は中期の成長性監視項目。

競合状況や市場動向

• 市場動向：自動車（電動化含む）の設備投資は堅調、半導体分野は一部回復、電力分野では送配電設備の更新投資が進展。これらが同社の需要を支えている。
• 競合比較：同業他社との定量比較データは資料に無し（–）。ただし高い自己資本比率と良好な流動性は相対的な財務余力を示す。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期（2025年9月期）予想：売上高 60,700 百万円（+7.6％）、営業利益 9,200 百万円（±0.0％）、経常利益 9,500 百万円（△3.1％）、当期純利益 6,500 百万円（△3.3％）、1株当たり当期純利益 405.14 円。
  • 会社は現時点で予想を変更せず、想定前提（為替等）は添付資料P.3参照。
• 予想の信頼性：第3四半期の進捗は約75％と平常の範囲。同社の開示によれば達成見込みは概ね良好。
• リスク要因：為替変動、主要顧客（自動車・半導体）需要の変動、原材料価格、買収統合リスク（のれんや会計処理）、自己株式取得による資金配分の影響。

重要な注記

• 会計方針：2022年改正会計基準（法人税等に関する基準）の適用あり。財務諸表への影響は無いと開示。
• 連結範囲の変更：第1四半期に株式会社NSSK-QQ（商号変更）を取得・連結し、新セグメントを追加。
• のれん：取得時の暫定算定→中間期に配分が確定し、のれんは当期において変動（資料参照）。第3四半期末ののれんは3,966 百万円計上。
• 自己株式の取得：取締役会で上限を決定（700,000株、3,000百万円上限）。2025年7月末までの取得実績あり（152,800株、取得価額570百万円）。決算短信にて取得状況を継続開示中。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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