2025年8月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社発表の期中予想・市場コンセンサスとの比較は提示なし(会社予想:–、市場予想:–)。実績は概ね想定内だが、補助金収入の計上で当期純利益が大きく改善。
- 業績の方向性:売上高は増収(1.9%増)、営業は赤字だが損失縮小(増収・減損縮小の局面)。
- 注目すべき変化:親会社株主に帰属する当期純利益は28,558千円(前年比+1,107%)となったが、これは補助金(助成金)計上が主因。営業ベースでは通算で4期連続営業損失が続く点に注意。
- 今後の見通し:2026年8月期は売上高1,741百万円(+12.7%)・営業利益0百万円・当期純利益29百万円の予想。今回実績は売上進捗で約88.7%(1,544/1,741)と高進捗、当期純利益は予想の約98.5%達成済み。通期達成の可能性は概ねあるが、営業黒字化は課題。
- 投資家への示唆:助成金による純利益押上げを踏まえ、営業利益ベースでの収益改善(特にAI導入による生産性向上とMRR拡大の実現)が継続課題。財務安全性(自己資本比率28.0%)は改善したが低めである点に留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社フューチャーリンクネットワーク
- 主要事業分野:地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営・パートナー展開(地域情報流通事業)およびふるさと納税BPO等の公共ソリューション事業
- 代表者名:代表取締役社長 石井丈晴
- URL:https://www.futurelink.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月15日
- 対象会計期間:2024年9月1日~2025年8月31日(通期、連結)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- 地域情報流通事業:地域情報サイト「まいぷれ」の直営運営、運営パートナー向け提供、マーケティング支援、新規事業(ご当地ギフト、Vtuber等)
- 公共ソリューション事業:ふるさと納税BPO、自治体向けコンサル、地域ポイントサービス等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):851,328株(2025年8月期)
- 期中平均株式数:843,747株
- 時価総額:–(記載無し)
- 今後の予定:
- 定時株主総会予定日:2025年11月27日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年11月28日
- IRイベント:決算説明会実施(機関向け)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(連結・通期、金額は千円または百万円表記)
- 売上高:1,544,788千円(+1.9%)/会社期中予想:–(達成率:–)
- コメント:予想は非公表のため達成率は算出不可。来期会社予想1,741百万円に対する進捗は約88.7%。
- 営業利益:△17,686千円(前年△38,541千円、損失縮小)/会社予想(来期)0百万円 → 当期はマイナス(達成率:–)
- 経常利益:△20,614千円(前年△39,306千円、損失縮小)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:28,558千円(+1,107%)/会社予想(当期):–(来期予想29百万円)→ 来期予想に対する進捗98.5%
- サプライズの要因:
- 特別利益(補助金収入)80,307千円を計上したことが当期純利益大幅増の主因。営業収益自体は改善するも営業赤字は継続。
- 通期への影響:
- 補助金は一時的要因の可能性があるため、補助金を除く営業利益改善(AI導入による効率化・MRR向上)が継続できるかが今後の業績持続性に直結。会社はAI投資・事業選択で営業黒字化を目指すがリスク残存。
財務指標
- 財務諸表要点(連結、2025年8月期末)
- 総資産:994,459千円(前期904,460千円、+89,998千円)
- 純資産:300,039千円(前期255,866千円、+44,172千円)
- 自己資本比率:28.0%(前期26.4%)→ 低め(目安40%以上が安定)
- 現金及び現金同等物:489,447千円(前期438,646千円、+50,801千円)
- 有利子負債(長短合計、注記ベース):240,437千円(1年内返済予定の長期借入61,035千円含む)
- 収益性(対前期比)
- 売上高:1,544,788千円(+1.9%、前期1,515,249千円) (増収:良)
- 営業利益:△17,686千円(前年△38,541千円、損失縮小) 営業利益率:△1.1%(悪、マイナス)
- 経常利益:△20,614千円(前年△39,306千円、損失縮小)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:28,558千円(前年2,366千円、+1,107%) ※補助金影響大
- 1株当たり当期純利益(EPS):33.85円(前年2.83円、大幅改善)
- 進捗率分析(対2026年8月期会社予想)
- 売上高進捗率:1,544 / 1,741 = 約88.7%(高進捗)
- 営業利益進捗率:実績がマイナスのため計算困難(会社予想0百万円)
- 純利益進捗率:約98.5%(28.558 / 29 百万円)
- コメント:売上・純利益は通期予想に近い進捗。ただし営業黒字化が未達成である点に注意。
- 財務安全性
- 自己資本比率:28.0%(低め、目安40%未満)
- 流動比率:流動資産739,350 / 流動負債551,989 = 約134%(良好、100%以上)
- 負債比率(負債÷純資産):694,420 / 300,039 = 約231%(高め)
- 効率性
- 売上高営業利益率:△1.1%(マイナス、改善余地あり)
- 総資産回転率(売上/総資産):1,544,788 / 994,459 ≒ 1.55回(前年1.67回)→ 横ばい~やや低下
- セグメント別(連結、当期)
- 地域情報流通事業:売上766,683千円(△6.0%)、セグメント利益180,019千円(△21.4%)
- 公共ソリューション事業:売上778,104千円(+11.2%)、セグメント利益221,900千円(+112.4%)
- セグメント合計利益:401,920千円、全社調整▲419,607千円により連結営業損失▲17,686千円
- 財務の解説:
- 現金が増加し営業CFは+131,738千円と改善(前年は▲38,198千円)。投資活動で無形固定資産(ソフトウェア)取得38,860千円を実施。財務CFは長期借入金返済等で▲44,499千円。
配当
- 配当実績(連結)
- 中間配当:0.00円、期末配当:0.00円、年間配当:0.00円(2025年8月期)
- 2026年8月期予想:0.00円
- 配当利回り:–(配当なし)
- 配当性向:–(配当無しのため)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式取得が期中に小額(自己株式取得△54千円)あるが、配当は無配継続
セグメント別情報(詳細)
- 地域情報流通事業
- 売上:766,683千円(△6.0%)、セグメント利益:180,019千円(△21.4%)
- 内容:直営の単価上昇(平均単価10,436円、前年比+1,405円)で直営関連は増収(直営関連173,214千円、+21.8%)が寄与。一方パートナー地域の新規開拓は不振でパートナー関連売上は380,222千円(△16.9%)。会員制・新メディア等の新規事業が徐々に寄与。
- 課題:パートナー拡大の受注不足と一部サービスの利益率課題
- 公共ソリューション事業
- 売上:778,104千円(+11.2%)、セグメント利益:221,900千円(+112.4%)
- 内容:ふるさと納税BPOで受託自治体の寄付総額増(85億円、前期比+16億円)が寄与。公共案件やポイント事業が堅調。
- 強み:BPOによる寄付額増加支援の成果で高成長
中長期計画との整合性
- 中期経営計画/戦略:
- AI導入(子会社:地域活性AIテクノロジーズ)による業務効率化・プロダクト強化・リスキリング事業での事業化を推進
- 事業選択と集中、売上高人件費比率の改善を掲げる
- KPI達成状況:
- MRR領域(地域情報セグメント)はCAGR13.1%と成長、ふるさと納税BPOはCAGR8.5%(会社開示)。ただし営業黒字化は未達で生産性向上が必要。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 日本の総広告費・インターネット広告費は増加(出典:電通等)で市場追い風。一方、広告需要の変化により一部施策では苦戦。
- ふるさと納税市場は寄付額で拡大中(総務省データ)。
- 競合比較:具体的な同業他社比較データは記載無し(–)。公開情報では公共BPOと地域プラットフォーム領域での差別化を図る戦略。
今後の見通し
- 業績予想(連結・2026年8月期)
- 売上高:1,741百万円(+12.7%)
- 営業利益:0百万円
- 経常損失:△2百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:29百万円(EPS予想34.73円)
- 会社前提:AI導入・パートナー増加・ふるさと納税BPOの寄付額増加等の実行を前提
- 予想の信頼性:
- 当期は補助金収入が利益を押し上げた点を勘案すると、持続的な営業黒字化はAI導入等の構造改善に依存。過去の予想達成傾向は保守的・中立とも判断しづらい(情報不足)。
- リスク要因:
- 1年内返済予定の借入や預り金の水準、継続して営業赤字が続く場合の資金繰りリスク
- 補助金など一時要因の後退、地域パートナー拡大の遅れ、広告市況変動、為替・外部経済ショック等
重要な注記
- 会計方針:法人税等に関する会計基準改正を期首から適用(連結財務諸表への影響は無し)
- 連結範囲の変更:当期から地域活性AIテクノロジーズ株式会社を新たに連結
- 継続企業の前提に関する注記:4期連続営業損失の発生など重要な不確実性を認識しているが、資金繰りは現状で懸念無と判断し、AI投資・コスト管理等で改善を図る方針
(注)数値は決算短信記載を要約。–は情報非開示項目。投資助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9241 |
| 企業名 | フューチャーリンクネットワーク |
| URL | https://www.futurelink.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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