2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社計画を上回る着地(上振れ)。会社は通期予想の修正なしだが、第3四半期累計は当初計画を上回る実績。
  • 業績の方向性:増収増益。売上高3,744百万円(前年同期比+14.2%)、営業利益693百万円(前年同期比+33.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益489.7百万円(前年同期比+42.0%)。
  • 注目すべき変化:営業利益率が約18.5%に改善(前年同期約15.8%)、ストック収益(クラウド等のランニング収益)が増加し収益の安定化が進行。
  • 今後の見通し:通期予想(売上5,024百万円、営業利益932百万円、当期純利益627百万円)は未修正。第3四半期累計で売上・営業利益ともに通期予想に対する進捗率が約74〜79%と高水準(達成可能性は高いが、残4Qの需要・納品スケジュールに依存)。
  • 投資家への示唆:クラウド・ストック収益の積み上げにより利益率改善と収益安定化が確認された点が最重要(ただし学校・自治体向けなど特定市場への依存とプロジェクト完了時期リスクは注意)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社システム ディ
    • 主要事業分野:業種・業務に特化したパッケージソフトの開発・販売およびクラウド/サポートによるソリューション提供(学園ソリューション、公教育ソリューション、公会計ソリューション、ウェルネスソリューション、ソフトエンジニアリング等)
    • 代表者名:代表取締役社長 堂山 遼
    • URL:https://www.systemd.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年9月16日
    • 対象会計期間:2025年10月期 第3四半期連結累計期間(2024年11月1日〜2025年7月31日)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • ソフトウエア事業:ライセンス/導入(フロー収益)と保守/クラウド(ストック収益)が中心。学園・公教育・公会計・ウェルネス等の業種別パッケージを提供。
    • その他:広報・企画、テナント賃貸、コンサルティング等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):6,498,000株(2025年3Q)
    • 期末自己株式数:83,703株(2025年3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):6,411,672株
    • 時価総額:–(資料なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料が該当(第3四半期短信)。その他のIRイベント・株主総会等は資料に記載なし(–)。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較/達成率=第3Q累計実績÷通期予想):
    • 売上高:3,744百万円 → 通期予想5,024百万円に対する進捗率 74.6%(会社想定を上回る進捗)
    • 営業利益:693百万円 → 通期予想932百万円に対する進捗率 74.4%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:489.7百万円 → 通期予想627百万円に対する進捗率 78.1%
  • サプライズの要因:
    • 新規ユーザーのシステム稼働開始によるストック収益の積み上げ、年度初の予算案件受注と納品によるフロー売上の順調な計上が寄与。学園ソリューション(Campus Plan Smart)や公教育の複数稼働案件、大規模自治体向けのシステム導入など。
  • 通期への影響:
    • 現時点で通期予想の修正はなし。第3四半期までの進捗は高水準であり、通期予想達成可能性は高いが、残単四半期での大型案件の稼働遅延や公共案件の納期変動がリスク。

財務指標

  • 財務諸表の要点(主要数値:百万円単位)
    • 売上高(第3Q累計):3,744百万円(前年同期比+14.2%)
    • 売上総利益:1,594百万円(前年同期比+14.5%)
    • 営業利益:693百万円(前年同期比+33.5%)
    • 経常利益:699百万円(前年同期比+34.4%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:489.7百万円(前年同期比+42.0%)
    • 総資産:7,206百万円(前年末6,963百万円 → +3.5%)
    • 純資産:4,868百万円(前年末4,505百万円 → +8.0%)
    • 自己資本比率:67.6%(安定水準、目安40%以上で良好)
  • 収益性
    • 売上高:3,744百万円(+14.2%/前年同期差 +465.6百万円)
    • 営業利益:693百万円(+33.5%/前年同期差 +174.0百万円)
    • 営業利益率:18.5%(前年同期15.8% → 改善。良い傾向)
    • 経常利益:698.8百万円(+34.4%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:489.7百万円(+42.0%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):76.38円(前年同期53.83円、+22.55円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:74.6%(3,744 / 5,024)
    • 営業利益進捗率:74.4%(693 / 932)
    • 純利益進捗率:78.1%(489.7 / 627)
    • 過去同期間の進捗率との比較:資料上の過去通期予想との直接比較データなし(–)。ただし同社はストック比率を高めており、3Qまでの進捗が高いのは例年の業務サイクルと合致する可能性あり。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:67.6%(安定水準)
    • 有利子負債:短期借入金(1年内返済予定)119.99百万円+長期借入金103.38百万円=合計約223.4百万円(比較的低水準)
    • 流動比率(概算):流動資産3,463.8 / 流動負債1,892.2 ≒183%(良好)
    • 負債合計:2,337.8百万円(前期末2,457.7百万円 → 減少)
  • 効率性
    • 総資産回転率(概算):売上高3,744 / 総資産7,206 ≒0.52回(業種特性でソフトウェア企業として妥当)
    • 売上高営業利益率推移:前年同期約15.8% → 今回約18.5%(改善)
  • セグメント別(第3Q累計)
    • ソフトウエア事業:外部売上3,602.551百万円(前年3,125.376百万円、増加+15.3%)、セグメント利益1,004.841百万円(前年792.060百万円、増益)
    • その他:外部売上154.954百万円(前年166.526百万円、減少−7.0%)、セグメント利益24.048百万円
    • セグメント比率:ソフトウエア事業が収益の大部分を占める(約96%の売上構成)
  • 財務の解説
    • 現金預金が増加(現金及び預金2,680百万円、前期2,025.7百万円→+654.5百万円)し流動性は強化。受取債権は回収進行により減少。ソフトウエア資産は償却進行で減少。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年10月期)
    • 期末配当(予想):27.00円(2025年10月期予想)
    • 年間配当予想:27.00円(前期実績24.00円 → 1株当たり+3円の増配見込み)
  • 配当性向:
    • 会社予想EPS(通期):96.60円 → 配当性向(予想)=27.00 / 96.60 ≒ 27.95%(約28.0%)(目安:中程度)
  • 配当利回り:–(株価データが資料にないため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い等:資料記載なし(–)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第3Q累計)
    • ソフトウエア事業:売上3,602.6百万円(+15.3%)、フロー収益1,751.3百万円(+20.8%)、ストック収益1,993.2百万円(+9.0%)。セグメント利益1,004.8百万円。
    • その他:売上155.0百万円(−7.0%)、セグメント利益24.0百万円。
  • 前年同期比較:ソフトウエア事業が牽引して増収増益。ストック収益の着実拡大が収益の安定化に寄与。
  • セグメント戦略:学園(Campus Plan Smart)、公教育(School Engine)、公会計(PPP Ver.5、Common財務会計)、ウェルネス(Smart Hello)などでのクラウド化・ストック化推進が中心。AI関連受託・機能実装・人材育成も進行。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料では詳細な中期数値は記載なし(–)。ただし定性的にはクラウドサービス拡大・ストック収益比率向上が一貫した戦略。
  • KPI達成状況:ストック収益の増加(前年ストック1,828.7→1,993.2百万円、+9.0%)は中長期目標(ストック比率向上)と整合。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料に直接比較データなし(–)。但し学園ソリューションについて「業界トップシェア」との記載あり。
  • 市場動向:教育機関・公教育・自治体のDX・クラウド需要が拡大しており、同社のクラウド・ストック収益拡大は市場トレンドと整合。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正:無し(2024年12月16日公表の予想から変更なし)
    • 次期予想:資料に記載なし(–)
    • 会社予想の前提条件:添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(詳細前提は資料参照)。特筆事項として為替・原材料の影響は限定的と想定される業種。
  • 予想の信頼性:第3四半期までの進捗は高く、通期達成の可能性は高い。しかし公共案件や大型導入の稼働タイミングに依存するため、実際の達成は納品・稼働のタイミングに左右される。
  • リスク要因:
    • 公共・教育分野への依存度(プロジェクトの公示・入札・稼働時期の変動)
    • 大型案件の納品遅延や導入トラブルによる収益先送り
    • 人材確保・技術競争(クラウド/AI対応)など

重要な注記

  • 会計方針の変更:法人税等に関する会計基準(2022年改正会計基準)を第1四半期から適用。四半期連結財務諸表への影響は無し。
  • 四半期レビュー:清友監査法人による期中レビューあり。重要な点で不備は指摘されていない。
  • その他重要事象:該当事項なし。

(注)

  • 数値は原資料に基づく。単位は百万円(千円単位の資料を百万円表記に簡略化)。
  • 不明・未記載の項目は「–」と表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3804
企業名 システム ディ
URL http://www.systemd.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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