2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側は2025/2/14公表の通期予想を2025/8/8付で上方修正(営業利益+8.6%、経常利益+18.3%、当期純利益+9.3%)。市場予想との比較は記載なし(–)。中間実績は会社想定の前提を踏まえて利益面で良好(後述の要因)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+8.4%、営業利益+37.8%、経常利益+84.5%、親会社株主に帰属する中間純利益+199.9%)。
- 注目すべき変化:射出成形用精密金型及び成形システム事業で医療機器用精密金型の検収が進み、同セグメント売上高+28.3%、セグメント利益+590.9%と大幅改善。為替差益(47百万円計上)も経常利益押上げに寄与。一方、精密成形品その他事業は売上高微減(-1.2%)、セグメント利益は原価率上昇で減少(-19.9%)。
- 今後の見通し:通期業績は売上8,819百万円(前回同)、営業利益440百万円(上方修正)、経常利益434百万円(上方修正)、当期純利益247百万円(上方修正)。中間進捗は売上50.1%、営業利益62.2%、当期純利益70.5%で利益面の進捗は良好。通期達成は可能性高いが、受注動向・為替・原価動向に注意。
- 投資家への示唆:医療機器向け高付加価値製品の検収進展が利益改善の主因。注目点は(1)未検収受注残の回収動向、(2)精密成形品事業の原価改善余地、(3)為替・金利動向(長期借入増で利息負担増)――業績の持続性は受注の実需化と原価管理次第。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:不二精機株式会社
- 主要事業分野:射出成形用精密金型及び成形システム事業、精密成形品その他事業(精密金型製造・成形システム、各種成形品の製造販売)
- 代表者名:代表取締役社長 伊井 剛
- URL:https://www.fujiseiki.com
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期/中間期、連結、日本基準)
- 決算説明会:無(決算補足説明資料は作成有)
- セグメント:
- 射出成形用精密金型及び成形システム事業:医療機器用精密金型等、高付加価値金型の設計・製作、成形システム提供
- 精密成形品その他事業:自動車部品等の成形品製造販売(国内外子会社含む)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):9,054,000株(2025中間期)
- 期末自己株式数:956,440株(2025中間期)
- 期中平均株式数(中間期):8,097,946株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年8月8日
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表数値ベース、単位:百万円)
- 中間実績(2025中間)
- 売上高:4,418(+8.4% YoY)
- 営業利益:273(+37.8% YoY)
- 経常利益:297(+84.5% YoY)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:174(+199.9% YoY)
- 通期会社予想(前回→今回)
- 売上高:8,819 → 8,819(変更なし)
- 営業利益:405 → 440(+35、+8.6%)
- 経常利益:367 → 434(+67、+18.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:226 → 247(+21、+9.3%)
- サプライズの要因:
- プラス要因:医療機器用精密金型の検収進捗による高利益率品の増加、為替差益47百万円の計上、販売総利益率の改善。
- マイナス要因:精密成形品事業の原価率上昇による利益減少、減損損失34百万円の計上(遊休資産)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を利益面で上方修正。中間からの進捗率は営業利益・当期純利益ともに比較的良好(下記参照)で、現時点では通期予想達成可能性は高いと判断されるが、受注の実需化や原材料・為替変動がリスク。
財務指標
- 財務諸表の要点(単位:百万円)
- 総資産:9,524(前期末9,437、+87、+0.9%)
- 純資産:3,366(前期末3,512、△146、△4.2%)
- 自己資本比率:35.3%(前期37.2% → 1.9ポイント低下)※目安40%以上で安定 → 35.3%(やや低め)
- 流動資産:5,031(+248、+5.2%)/固定資産:4,493(△161、△3.5%)
- 負債合計:6,158(+233、+3.9%)/うち長期借入金は増加(約2,443百万円増)
- 収益性(中間/前年中間、単位:百万円)
- 売上高:4,418(+343、+8.4%)
- 売上総利益:906(前年797、+109)=売上総利益率 20.5%(前年19.6%) → 改善(好ましい)
- 営業利益:274(+75、+37.8%)=営業利益率 6.2%(前年4.9%) → 改善(好ましい)
- 経常利益:297(+136、+84.5%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:174(+116、+199.9%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):21.49円(前年7.16円)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 通期売上高進捗率:4,418 / 8,819 = 50.1%(通年の半分強、通常ペース)
- 通期営業利益進捗率:273 / 440 = 62.0%(利益は比較的好調)
- 通期当期純利益進捗率:174 / 247 = 70.4%(非常に良好)
- 過去同期間との比較:前年中間に対する伸びが大きく、特に利益率改善で進捗が良い
- 財務安全性
- 自己資本比率:35.3%(安定目安40%を下回る→やや低め)
- 流動比率:流動資産5,031 / 流動負債4,021 = 125.2%(概ね問題なし、目安100%以上は良好)
- 負債比率(負債/純資産):6,158 / 3,366 ≒ 183%(やや高めのレバレッジ)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):4,418 / 9,524 ≒ 0.46回(前年類似水準)
- 売上高営業利益率は上昇(4.9%→6.2%)
- セグメント別(中間、単位:百万円)
- 射出成形用精密金型及び成形システム事業:売上1,627(+370、+28.3%)、セグメント利益124(+106、+590.9%)
- 精密成形品その他事業:売上2,791(△34、△1.2%)、セグメント利益149(△37、△19.9%)
- 財務の解説:
- 医療機器向け精密金型の増加で売上総利益率・営業利益率が改善。為替差益も経常利益を押し上げた。一方で在庫(製品)や現金増加、長期借入増加により負債が増え、自己資本比率は低下。固定資産は減少(減損処理・除却等)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年:中間0.00円、期末7.00円、年間7.00円
- 2025年(第2四半期発表時点):中間0.00円(変更なし)、期末予想7.00円、年間予想7.00円(配当予想に修正なし)
- 配当利回り:株価不明のため計算不可(→ –)
- 配当性向(通期予想ベース):通期当期純利益247百万円、1株当たり当期純利益30.54円。年間配当7円→配当性向概算 7 / 30.54 ≒ 22.9%(目安:中程度)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等特記事項無し(–)
セグメント別情報
- 射出成形用精密金型及び成形システム事業
- 売上高:1,627百万円(前年1,249百万円、+28.3%)
- セグメント利益:124百万円(前年18百万円、+590.9%)
- 主因:医療機器用精密金型の国内での増加・高利益率品の検収進捗、未検収受注残は高水準で推移(個別受注生産のため回収動向が重要)
- 見通し:受注残の実需化が進めば通期更なる押上げ余地あり
- 精密成形品その他事業
- 売上高:2,791百万円(前年2,825百万円、△1.2%)
- セグメント利益:149百万円(前年186百万円、△19.9%)
- 主因:中国・タイで売上増だが国内・インドネシアで減少、原価率上昇で利益減
- 見通し:原価改善および市場回復が課題
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:スローガン「安心をお届けする不二精機グループ」、品質管理強化・高付加価値製品(医療向け等)への展開を掲げる
- 進捗状況:医療機器向け高付加価値金型の増加は中期方針と整合。精密成形品事業の収益改善が中期計画達成の鍵。
- KPI達成状況:明示的KPIは記載なし(–)
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との詳細比較資料は無く(–)。ただし自動車・二輪向け成形市場は鈍化傾向、医療機器向けは高付加価値領域で競争優位性を出しやすい。
- 市場動向:海外経済の不確実性(米中対立、地政学リスク等)を注記。為替や関税・海外拠点の業績が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正有無:有(2025/8/8に利益面を上方修正。売上は据え置き)
- 次期予想:未提示(–)
- 会社予想の前提条件:添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報」に記載(詳細は当該資料参照)→主要前提(為替等)は資料参照
- 予想の信頼性:中間の進捗(営業利益62%、当期純利益70%)は好調で実現可能性は高い一方、受注の検収状況や為替、原材料価格の変動が実績に影響し得る。
- リスク要因:
- 為替変動(為替差益が寄与した反面、変動リスク)
- 原材料・外注費の上昇(精密成形品事業の原価率上昇が確認)
- 海外子会社の業績変動(中国・東南アジアの動向)
- 受注残の検収化遅延や減損リスク
重要な注記
- 会計方針:当中間期における会計方針の変更等は無し
- 監査等:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビューの対象外
- 特別損失:遊休資産の減損損失34,373千円を計上(中間)
- その他:当中間期における連結範囲の変更無し
(注)不明項目は「–」で表記しています。本資料は提供情報に基づく要約であり、投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6400 |
| 企業名 | 不二精機 |
| URL | http://www.fujiseiki.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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