2025年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。第1四半期実績は概ね想定内だが、営業利益・純利益は通期比進捗で上振れ(営業利益進捗32.0%、純利益進捗48.8%)。売上高進捗は23.3%で四半期均等(25%)をやや下回る。
- 業績の方向性:増収増益(売上高9,188百万円:前年同期比+0.6%、営業利益112百万円:同+203.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益205百万円:同+82.6%)。
- 注目すべき変化:投資有価証券の時価評価による評価益(その他有価証券評価差額金の増加1,312百万円)が純資産を大幅に押し上げ、自己資本の増加に寄与。営業面では水産物卸売事業の集荷・販売力強化が利益改善に貢献。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上39,400百万円、営業利益350百万円、当期純利益420百万円)に変更なし。第1四半期の営業利益・純利益の進捗は良好で、通期達成の見通しに整合性あり(ただし市況・漁獲量・物流コスト等の外部要因に依存)。
- 投資家への示唆:財務健全性は高く(自己資本比率67.5%)、投資有価証券評価の変動が純資産・包括利益に影響を与える点に留意。営業利益は本業改善で回復傾向だが、原料価格・漁獲量・物流費の上振れリスクが継続。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 横浜丸魚株式会社
- 主要事業分野: 水産物卸売事業を中核に、水産物販売、不動産等賃貸、運送等を展開(市場向け卸売、業務筋向け商材、地場魚販売など)
- 代表者名: 代表取締役社長 小島 雅裕
- URL: https://www.yokohama-maruuo.co.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2024年8月6日
- 対象会計期間: 2025年3月期 第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日、連結)
- セグメント:
- 水産物卸売事業: 鮮魚・冷凍・塩干加工等の卸売(中核事業)
- 水産物販売事業: 小売・加工品の販売(業務筋・一般向け)
- 不動産等賃貸事業: 不動産賃貸等
- 運送事業: 物流・輸送
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む): 7,261,706株
- 期末自己株式数: 894,898株
- 期中平均株式数(四半期累計): 6,366,808株
- 時価総額: –(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会: 無(補足資料作成も無)
- 株主総会・IRイベント: –(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期値、達成率=第1四半期実績/通期予想):
- 売上高: 第1Q 9,188百万円、通期予想39,400百万円、進捗率23.3%(四半期均等進捗25%をやや下回る)
- 営業利益: 第1Q 112百万円、通期予想350百万円、進捗率32.0%(均等進捗を上回る)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 第1Q 205百万円、通期予想420百万円、進捗率48.8%(かなり良好)
- サプライズの要因:
- 営業面:神奈川県産地場魚の集荷強化・販売力向上で水産物卸売事業の売上・利益が改善(卸売売上7,290百万円、+3.6%、セグメント利益63百万円)。
- 財務面:投資有価証券の時価評価増(投資有価証券が11,448→13,281百万円、増加約1,832百万円)によりその他有価証券評価差額金が増加。これに伴い純資産は増加し、繰延税金負債も増加。
- 特別損失の減少(前年は固定資産減損31百万円計上、当期は減少)や受取配当金の増加が利益改善に寄与。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っておらず、第1Qの利益進捗は通期予想達成を阻害するものではない。ただし漁獲量減少、原料価格高騰、物流コスト上昇など外部要因が通期業績に影響するリスクは依然存在。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計: 25,152百万円(前期末22,979百万円、+2,173百万円)
- 負債合計: 8,141百万円(前期末7,302百万円、+838百万円)
- 純資産合計: 17,011百万円(前期末15,676百万円、+1,335百万円)
- 収益性(第1四半期累計/前年同期比)
- 売上高: 9,188百万円(+0.6%、前年9,136百万円)
- 営業利益: 112百万円(+203.4%、前年37百万円)、営業利益率 ≒ 1.22%(112/9,188)
- 経常利益: 288百万円(+53.1%、前年188百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 205百万円(+82.6%、前年112百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 32.27円(前年17.67円、+82.6%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 23.3%(やや季節偏重があるため単純比較は注意)
- 営業利益進捗率: 32.0%(順調)
- 純利益進捗率: 48.8%(高い。ただし第1Qにおける特殊要因と四半期変動に注意)
- 過去同期間との比較: 第1Qの営業利益・純利益は前年同期比で大幅増(営業利益+203%)で好調
- 財務の安全性
- 自己資本比率: 67.5%(安定水準、前期末68.0%)
- 負債比率(負債/純資産): 8,141/17,011 ≒ 47.9%(低水準、健全)
- 流動比率: 流動資産7,590 / 流動負債4,121 ≒ 184%(良好、流動性に問題なし)
- 資産・負債の動き(注目項目)
- 投資有価証券: 11,448 → 13,281百万円(+1,833百万円、+16.0%)→ 時価評価増が純資産を押上げ
- 商品及び製品(棚卸資産): 1,255 → 1,754百万円(+499百万円、+39.8%)→ 在庫増
- 受取手形及び売掛金: 3,701 → 3,536百万円(△165百万円、△4.5%)→ 回収改善
- 繰延税金負債: 2,675 → 3,248百万円(+573百万円)→ 投資有価証券評価増に伴う負債増
- 効率性: 総資産回転率や詳細は四半期のみのため季節性あり(総資産回転率=売上高/総資産 ≒ 9,188/25,152 = 0.365)
- セグメント別(第1四半期)
- 水産物卸売事業: 売上7,290百万円(+3.6%)、セグメント利益63百万円(前年1百万円→大幅改善)
- 水産物販売事業: 売上1,770百万円(△10.9%)、セグメント利益6百万円(前期0→改善)
- 不動産等賃貸事業: 売上46百万円(+16.7%)、セグメント利益33百万円(+22.5%)
- 運送事業: 売上80百万円(+5.4%)、セグメント利益8百万円(+10.4%)
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年3月期(実績): 期末配当26.00円、年間26.00円
- 2025年3月期(予想): 期末配当26.00円、年間26.00円(中間配当なし)
- 直近期中の配当予想修正: 無
- 配当利回り: –(株価情報が資料にないため算出不可)
- 特別配当・自社株買い: 無記載(特別配当なし、自己株は保有)
セグメント別情報
- 各セグメントの状況(第1四半期)
- 水産物卸売事業: 売上7,290百万円(+3.6%)、セグメント利益63百万円。地場魚(神奈川県産)集荷強化と観光需要の追い風で利益貢献。
- 水産物販売事業: 売上1,770百万円(△10.9%)と減収だが、販管費抑制等で営業利益は向上(6百万円)。
- 不動産等賃貸事業: 安定的な収益、期中に用途変更に伴う固定資産の除却等で前年に減損が発生していたが当期は利益改善(33百万円)。
- 運送事業: 小規模だが増収増益(売上80百万円、利益8百万円)。
- セグメント戦略: 中期計画に基づき集荷力・販売力強化(特に地場魚)で差別化を図る取り組みを継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 「横浜丸魚グループ中期経営計画2023 ~Rebirth~」(2023–2025)の2年目。計画の基本方針(社会貢献、長期視点、人を大切にする経営)に沿って集荷・販売力強化を実施。
- KPI達成状況: 事業別の収益改善(特に卸売の収益性向上)は中期施策と整合。ただし定量KPIの進捗開示は限定的(詳細は–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 円安に伴う加工原料価格上昇、海水温上昇による漁獲量減少、物流コスト上昇(「2024年問題」関連)等がリスク要因。インバウンド回復は追い風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し): 売上高39,400百万円(+2.0%)、営業利益350百万円(+26.3%)、経常利益650百万円(+13.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益420百万円(+2.6%)、1株当たり当期純利益66.00円
- 会社が示す前提条件: 明確な為替等前提の開示は本資料に記載なし(為替・原油等の前提は–)。
- 予想の信頼性: 第1Qの利益進捗は良好だが、漁獲量・市場価格・物流費等の外部要因の影響を受けやすく、四半期変動が大きい点に注意。
- リスク要因:
- 漁獲量の減少、漁況悪化
- 為替変動による加工原料価格上昇(円安リスク)
- 物流コスト・人件費の上昇
- 投資有価証券の時価変動(純資産・包括利益に影響)
重要な注記
- 会計方針: 変更なし
- 四半期レビュー: 公認会計士等によるレビューは実施していない(無)
- 特記:
- 第1Qでは固定資産の減損損失(前期に31百万円計上)や投資有価証券評価の時価変動が財務に影響。
- 第1Qのキャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
(注記)
- 不明な項目は「–」で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8045 |
| 企業名 | 横浜丸魚 |
| URL | http://www.yokohama-maruuo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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