2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が本日(2025/11/7)通期予想を修正(有)。中間決算自体は売上高はほぼ会社想定の範囲内だが、営業利益・純利益は前年同期比で大幅減(営業利益△24.4%、親会社株主に帰属する中間純利益△26.8%)で、通期達成には利益面での懸念あり(市場予想との比較は開示資料にないため不明)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高14,940百万円、前年同期比+1.2%、営業利益1,061百万円、前年同期比△24.4%)。
  • 注目すべき変化:採算性の高い大型IT案件の終了や子会社の案件取り込み遅延、外部要員費・賃上げによるコスト増が利益を圧迫した点が最重要。
  • 今後の見通し:通期(修正後)予想は売上31,000百万円(+3.0%)、営業利益2,450百万円(△12.8%)。中間時点の進捗は売上で約48.2%と概ね順調だが、営業利益進捗は約43.3%でやや遅れ(通期達成は利益面で注視が必要)。配当予想の修正は無く、年間120円(予想)維持。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だが人件費・外注費上昇と案件のタイミング要因で利益が低下。中期計画「Vision2026」最終年度で賃上げ等の投資を継続しているため、短期的には利益率改善に時間がかかる可能性あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:NCD株式会社
    • 主要事業分野:情報サービス(システム開発、サポート&サービス)およびパーキングシステム(駐輪場運営・機器販売等)
    • 代表者名:代表取締役社長 下條 治
    • URL:https://www.ncd.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日〜2025年9月30日)
    • 決算補足説明資料:有、決算説明会:有
  • セグメント:
    • システム開発事業:保守・開発、クラウド導入等(金融・保険・建設向け等)
    • サポート&サービス事業:運用・サポートデスク、ネットワーク構築等
    • パーキングシステム事業:駐輪場運営(ECOPOOL等)、機器販売、自治体向けコンサル等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式・自己株式含む):8,800,000株
    • 期中平均株式数(中間期):8,180,162株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月7日(実施済)
    • 配当支払開始予定日(中間):2025年12月2日
    • 決算説明会:開催(資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との直接比較は中間予想の明示なしのため通期予想に対する進捗で示す)
    • 売上高:中間実績14,940百万円 / 通期予想31,000百万円 → 達成率48.2%
    • 営業利益:中間実績1,061百万円 / 通期予想2,450百万円 → 達成率43.3%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績703百万円 / 通期予想1,650百万円 → 達成率42.6%
  • サプライズの要因:
    • 売上は大型案件の終了や案件の下期以降へのズレで伸び悩むが概ね前年並み。利益面は採算性の高い大型IT案件終了、人件費・外部要員費上昇、子会社の案件取り込み遅延、一過性コスト(通信回線変更・次世代駐輪場投資等)が重なり下振れ。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は本日修正(詳細別紙)。中間の進捗からは売上は通期見込みの達成可能性が高いが、利益は進捗率が低く、下期での採算回復やコスト抑制が必須。会社は既に予想修正を行っているため、追加修正の可能性は業績動向次第。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:15,885,865千円(前期末16,095,806千円、△209,941千円)
    • 負債合計:7,720,151千円(前期末8,241,768千円、△521,617千円)
    • 純資産合計:8,165,713千円(前期末7,854,038千円、+311,675千円)
  • 収益性(中間:2025/4/1–2025/9/30)
    • 売上高:14,940百万円(前年同期14,760百万円、+1.2%、+180.8百万円)
    • 営業利益:1,061百万円(前年同期1,404百万円、△24.4%、△342.5百万円)
    • 営業利益率:1,061 / 14,940 = 約7.10%(前年同期 1,404 / 14,760 = 約9.52%)
    • 経常利益:1,073百万円(前年同期1,426百万円、△24.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:703百万円(前年同期960百万円、△26.8%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):85.97円(前年同期117.42円、△26.8%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:48.2%(ほぼ均等進捗)
    • 営業利益進捗率:43.3%(やや遅れ)
    • 純利益進捗率:42.6%(やや遅れ)
    • 過去同期間との比較:売上は前年並みだが利益率低下が明確で、通常ペースより利益面で遅れ。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:50.9%(前期末48.4%)(安定水準:≥40%)
    • 流動比率:流動資産12,282,248千円 / 流動負債5,183,622千円 = 約236.9%(良好)
    • 負債比率(負債合計/純資産):7,720,151千円 / 8,165,713千円 = 約94.6%(過度ではないが負債は適度)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は前年同期比で低下(約9.5%→約7.1%)、総資産回転率は若干低下傾向(資産合計減・売上ほぼ横ばい)。
  • セグメント別(中間)
    • システム開発事業:売上6,255百万円(+1.4%)、セグメント利益846百万円(△7.0%)
    • サポート&サービス事業:売上4,789百万円(+3.7%)、セグメント利益473百万円(+1.6%)
    • パーキングシステム事業:売上3,875百万円(△2.3%)、セグメント利益835百万円(△11.6%)
    • 各セグメント合計の利益(連結前):2,154百万円だが本社費用等の調整△1,096百円があり、営業利益は1,062百万円に。
  • 財務の解説:
    • 現金・預金は減少(7,567→7,431百万円、△136百万円)。受取手形・売掛金等が減少しており運転資本改善。賞与引当金の払出で流動負債は減少。退職給付負債は増加。

配当

  • 中間配当:60.00円(2026年3月期中間)
  • 期末配当(予想):60.00円
  • 年間配当予想:120.00円(前期70.00円から増配)
  • 直近公表の配当予想からの修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースで推定すると(配当総額/当期純利益)= 要計算(情報不足のため–)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自己株式は保有(自己株式数619,838株)。自社株買いの記載なし。

セグメント別情報

  • 売上高と成長率(中間)
    • システム開発:6,255百万円(前年同期比+1.4%) — 大型案件複数が前期で終了、利益は減少
    • サポート&サービス:4,789百万円(+3.7%) — 受注増で増収、利益はほぼ前年並み
    • パーキングシステム:3,875百万円(△2.3%) — 利用料は堅調だが機器販売が低調で減収・減益
  • 収益構成(売上比率)
    • システム開発:約41.9%、サポート:約32.1%、パーキング:約25.9%
  • セグメント戦略と見通し:
    • システム開発:高度IT人材育成、価格改定・中途採用で受注拡大を目指すが採算回復が課題
    • サポート:堅調な受注基盤を活かし安定成長を継続
    • パーキング:料金改定・内製化・データ活用で収益性向上を図る。次世代駐輪場投資やネットワーク変更コストが一時負担

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:Vision2026(最終年度) — 人的資本経営(賃上げ)、新サービス開発、生成AI活用等に投資を継続
  • 進捗状況:売上は概ね計画どおりだが、投資と賃上げによるコスト増で短期的に利益率は低下。中期目標達成には下期での採算回復が必須。
  • KPI:明示的な数値KPIは本資料では開示なし(詳細は中期計画資料参照推奨)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内ではIT投資は堅調、生成AIやクラウド移行の追い風。ただし人材争奪や外注費上昇が業界課題。
  • 競合との比較:同業他社と比較した詳細データは資料に記載なし。人的資本・サービスの差別化(駐輪場運営実績、ECOPOOL等)が競争優位要因の一つ。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後、資料参照):売上31,000百万円(+3.0%)、営業利益2,450百万円(△12.8%)、当期純利益1,650百万円(△13.4%)、1株当たり当期純利益201.70円
    • 通期予想の修正:有(本日公表)。詳細は「2026年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
    • 会社予想の前提:明示的な為替・原材料前提は本資料に記載なし(–)。
  • 予想の信頼性:中間時点で売上進捗は良好だが利益進捗が遅れているため、下期での採算改善の実行力が鍵。過去業績予想の達成傾向は本資料では言及なし(–)。
  • リスク要因:
    • 人件費・外注費上昇、採用競争
    • 大型案件の獲得・採算性の変動、子会社の案件取り込み時期
    • 通信事業者のサービス終了に伴う移行コスト
    • マクロ要因(為替・物価上昇・海外経済・通商政策等)

重要な注記

  • 会計方針:会計基準の改正や会計方針の変更は無し。中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理(税効果の推定実効税率の適用)あり。
  • 監査:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
  • その他:通期業績予想の修正を公表(2025/11/7)。中期経営計画「Vision2026」の最終年度で人的投資等を継続。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4783
企業名 NCD
URL https://www.ncd.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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