2025年12月期 第3四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期修正済)に対して第3四半期累計は売上高・営業利益・当期純利益ともに想定を上回る進捗(特に営業利益・純利益は大幅な上振れ)。総じて「上振れ」。
  • 業績の方向性:増収増益(第3四半期累計:売上高130,903百万円、前年同期比+50.4%;営業利益7,964百万円、同+377.1%;親会社株主に帰属する四半期純利益5,463百万円、同+342.2%)。
  • 注目すべき変化:米穀事業で需給ひっ迫に伴う取扱数量増・価格上昇・政府備蓄米の活用等により、売上高・営業利益が前年同期比で大幅増(米穀売上112,943百万円、+58.9%;米穀営業利益8,500百万円、+373.8%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想は修正済(通期:売上高177,000百万円、営業利益8,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,900百万円)。第3四半期時点の進捗は営業利益・純利益で約92%とほぼ達成水準に到達しており、通期予想達成の可能性は高いが、原料市況・消費者の節約志向など下押しリスクが存在。
  • 投資家への示唆:第3四半期は米穀需給混乱を踏まえた一時的な需給・価格要因が収益を押し上げた面が大きく、今後は原料市況の正常化や消費者価格抵抗が業績に影響する点に注意。自己資本比率は51.5%で財務は安定的。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:木徳神糧株式会社
    • 主要事業分野:米穀事業(流通・精米等)を主軸に、飼料事業、鶏卵事業、食品事業を展開(食品流通・加工用穀物等の販売)
    • 代表者名:代表取締役社長 鎌田 慶彦
    • URL:https://www.kitoku-shinryo.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月6日
    • 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計)
    • 決算説明資料:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 米穀事業:主力。流通・精米・家庭用/業務用販売、政府備蓄米等の調達・供給対応
    • 飼料事業:飼料原料の販売(トウモロコシ等、乾牧草等)
    • 鶏卵事業:鶏卵の販売
    • 食品事業:加工用原料米、穀粉等の販売
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:8,530,000株
    • 期中平均株式数(累計):8,172,015株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本短信(2025/11/06)で通期見通し修正済(2025/8/7公表分を修正)
    • IRイベント:決算説明会は開催予定なし(今回)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する第3四半期累計の達成率)
    • 売上高:実績130,903百万円 / 通期予想177,000百万円 → 達成率 約74.0%(進捗は高い。通常期での累計進捗としてはやや上振れ)
    • 営業利益:実績7,964百万円 / 通期予想8,600百万円 → 達成率 約92.6%(大幅に上振れ)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績5,463百万円 / 通期予想5,900百万円 → 達成率 約92.5%(大幅に上振れ)
  • サプライズの要因:
    • 主因は米穀事業:令和5〜6年産の需給ひっ迫で米価が高騰、政府備蓄米活用による迅速な供給対応、既存商品の家庭向け販売の堅調さ、ミニマム・アクセス米の取扱増等により売上・粗利が拡大。価格転嫁が進み営業利益が大幅改善。
    • 一部セグメント(鶏卵・食品)では原料高の影響で利益率低下が見られるが、全体では価格上昇が寄与。
  • 通期への影響:
    • 第3四半期までの進捗からは通期予想達成の可能性は高い。だが、需給正常化や消費抑制が進む場合は下振れリスクあり。会社は既に業績予想と配当予想を修正(増配)している。

財務指標(要点)

  • 貸借対照表(主な増減、単位:百万円)
    • 総資産:39,044(前期末40,169、△1,125)
    • 純資産:20,664(前期末15,560、+5,104)
    • 負債合計:18,381(前期末24,610、△6,229)
    • 自己資本比率:51.5%(前期末37.3%)(安定水準:40%以上→良好)
  • 損益計算書(第3四半期累計、単位:百万円)
    • 売上高:130,903(前年同期87,045、+50.4%/+43,859百万円)
    • 売上総利益:13,630(前年6,462)
    • 販管費:5,666(前年4,793)
    • 営業利益:7,964(前年1,669、+377.1%/+6,295百万円)
    • 経常利益:8,011(前年1,748、+358.4%)
    • 四半期純利益(親会社株主):5,463(前年1,236、+342.2%)
    • 1株当たり四半期純利益(調整後):668.61円(前年152.30円、注:2025/7/1に1→5の株式分割を実施、前期換算済)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
    • 売上高進捗率:約74.0%(通常ペースかやや上振れ)
    • 営業利益進捗率:約92.6%(かなり上振れ)
    • 純利益進捗率:約92.5%(かなり上振れ)
    • コメント:利益が売上を上回る進捗となっており、上期の価格転嫁や在庫・仕入の効果が大きい。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:51.5%(安定水準)
    • 負債構成:短期借入金大幅減少(8,528,908千円→3,002,046千円)、長期借入金も減少(2,030,300千円→895,900千円)で財務柔軟性改善
    • 流動比率(概算):流動資産29,089百万円/流動負債16,995百万円 ≒ 171%(短期支払能力は良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(第3Q累計):7,964 / 130,903 ≒ 6.1%(前年は約1.9%→大幅改善)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 米穀事業:売上112,943百万円(+58.9%)、セグメント利益8,500百万円(+373.8%)——収益の主力かつ大幅寄与
    • 飼料事業:売上7,583百万円(+3.4%)、利益376百万円(+12.6%)
    • 鶏卵事業:売上8,006百万円(+27.2%)、利益210百万円(△8.2%)
    • 食品事業:売上2,371百万円(+1.5%)、利益58百万円(△39.2%)
  • 財務の解説:米穀の価格上昇と取扱増が粗利を押し上げ、同時に借入金圧縮で財務の安全性が向上。鶏卵・食品は原料高の価格転嫁遅れで利益率低下。

配当

  • 配当実績と予想(1株当たり、分割後表示)
    • 第2四半期(中間):100.00円(2025年)
    • 期末(予想):70.00円(2025年・修正あり)
    • 会社注記(株式分割考慮しない場合):期末350円、年間450円(分割前基準)
  • 特別配当:2024年期には期末に特別配当70円(分割考慮前)を実施。今回の配当予想修正は増配となっている。
  • 株主還元方針:当該期は配当増配を発表。自社株買いの記載は無し。

セグメント別情報(要約)

  • 米穀事業:第3四半期の圧倒的主力。需給ひっ迫で価格上昇・取扱拡大。政府備蓄米を活用した迅速な供給と価格転嫁が利益改善の要。米事業のみでセグメント利益8,500百万円(全社営業利益の主要部分)。
  • 飼料事業:トウモロコシ価格下落の追い風で販売数量伸長、利益は増加。
  • 鶏卵事業:供給減で相場高、売上増だが仕入高の値上がりに対する価格転嫁遅れで利益は減少。
  • 食品事業:一部用途(米菓向け)が弱い一方でコンビニ・製パン向けが堅調。原料価格上昇により利益圧迫。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023–2025):事業拡大に向けた体制再構築、安定調達・構造改革・コスト削減を実施中。今回の収益拡大は米穀の機動的調達と価格転嫁が効いた結果であり、中期計画の調達強化や構造改革が寄与していると説明。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:同業他社との相対評価データは開示無し(–)。ただし、米穀市況の混乱は業界全体の需給に関わるため、他社でも類似の影響が想定される。
  • 市場動向:原料・エネルギー価格の高止まり、為替変動、地政学リスク、消費者の節約志向が継続リスク。米穀需給の正常化に伴う価格下落リスクが将来の業績に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025年12月期・修正後):売上高177,000百万円(+48.7%)、営業利益8,600百万円(+261.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,900百万円(+242.2%)、1株当たり当期純利益721.98円(分割後表示)
    • 予想の前提:原材料価格・為替等の前提は注記参照(会社開示の詳細資料を参照)
  • 予想の信頼性:第3四半期時点で利益進捗が高く、会社はすでに予想を修正・増配しているため現状は比較的信頼性が高いが、需給や消費動向等外部要因の影響を受けやすい。
  • リスク要因:米価や飼料原料価格の変動、消費者の節約志向・価格抵抗、政府施策の変化、為替・エネルギー価格変動など。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正の「法人税等に関する会計基準」を第1四半期から適用。変更による財務諸表への影響はないと記載。
  • 追加情報:役員退職慰労金制度の廃止に伴う引当金取崩し等の表示変更あり(役員退職慰労引当金の取り崩しを長期未払金に表示)。
  • 監査:四半期連結財務諸表はSK東京監査法人による期中レビュー済(注記:重要な点で問題なしとの結論)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2700
企業名 木徳神糧
URL http://www.kitoku-shinryo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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