2026年4月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想からの修正は無し。第1四半期単独の数値は会社が明示した四半期予想がないため「直接比較不可」。ただし通期・上期予想に対する進捗で見ると、売上はおおむね想定ペースだが、営業利益は減損ではなく費用増で下振れ(通期比では未達懸念は示されていない)。
- 業績の方向性:売上はほぼ前年並み(減収)、営業損失計上により「減収・減益(営業赤字)」。
- 注目すべき変化:販売費及び一般管理費が前年同期比で31百万円(+8.6%)増加し、これが営業赤字化の主因。減価償却費(無形含む)も32,626千円と増加(前期21,209千円)。連結範囲の変更(丸幸株式会社の吸収合併)あり。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上 8,445百万円、営業利益 270百万円)は維持。第1四半期のマイナスを第2四半期以降で取り戻せるかが焦点(上期累計予想:売上 3,891百万円、営業利益 44百万円)。会社は予想修正を行っていない。
- 投資家への示唆(事実列挙・判断影響を避ける形):第1四半期は新基幹システム運用開始等に伴う費用増が利益を押し下げている点、ヘルスケア製品の売上拡大はあるが利益改善は途上である点、夏場の猛暑の影響で一部既存商品の販売が伸び悩んだ点に注目。通期達成の可否は上期(特に第2四半期)の回復状況に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:アゼアス株式会社
- 主要事業分野:防護服・環境資機材事業、ヘルスケア製品事業(マスク等)、ライフマテリアル事業(機能性建材・アパレル資材等)
- 代表者:代表取締役社長 斉藤 文明
- 連結範囲の変更:丸幸株式会社を2025年5月1日付で吸収合併(連結範囲の重要な変更あり)
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月12日
- 対象会計期間:2026年4月期 第1四半期(2025年5月1日~2025年7月31日)
- 決算説明会:無し、決算補足説明資料:無し
- セグメント:
- 防護服・環境資機材事業:クリーンルーム向け個人用保護具、化学防護服、暑熱対策商品等
- ヘルスケア製品事業:日本製マスク等(アゼアスデザインセンター秋田で生産)
- ライフマテリアル事業:機能性建材(例:ReFace)、アパレル資材等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式・自己株含む):6,085,401株
- 期中平均株式数(四半期累計):5,695,054株
- 今後の予定:
- 株主総会:2026年4月期定時開催日等は別途公表予定(資料内該当なし)
- IRイベント:無し(今回決算短信での説明会は無)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期・上期予想に対する進捗で表示)
- 売上高:第1Q実績 1,842.96百万円(前年同期 1,850.43百万円、前年同期比 △0.4%)。通期予想8,445百万円に対する進捗率 21.8%(上期見込み3,891百万円に対する進捗 47.4%)→ 売上は上期見込みに概ね整合的。
- 営業利益:第1Q 実績 △14.61百万円(前年同期は営業利益 11.99百万円)。通期目標270百万円に対する進捗 -5.4%(上期目標44百万円に対する進捗 -33.2%)→ 大幅なマイナス進捗。
- 四半期純利益:第1Q 実績 △8.48百万円(前年同期は18.52百万円)。通期目標194百万円に対する進捗 -4.4%(上期目標32百万円に対する進捗 -26.5%)。
- サプライズの要因:
- 販管費の増加(昇給による人件費増、新基幹システム稼働に伴う償却費・運用費等)で営業利益を圧迫。減価償却費の増加も顕著(第1Qで32.6百万円、前期21.2百万円)。一方、売上総利益は前年並み。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想の修正を行っていない。第1Qの赤字は主に費用性要因であり、上期(残りのQ2)で計画どおり回復できるかが通期達成の鍵。現時点で会社は見通し維持。
財務指標
- 損益の要点(第1Q 2026年4月期=2025/5/1–7/31、単位:百万円)
- 売上高:1,842.96(前年同期 1,850.43、△0.4% / △7.47百万円)
- 売上総利益:386.03(前年 381.02、+1.3% / +5.01百万円)
- 販売費及び一般管理費:400.64(前年 369.02、+8.6% / +31.61百万円)
- 営業利益:△14.61(前年 11.99、増減:△26.60百万円 → 減益)
- 経常利益:△7.33(前年 16.61、△23.94百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△8.48(前年 18.52、△27.01百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△1.48円(前年3.25円)
- 財政状態(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:8,192(前期末 8,452、△259)
- 流動資産:6,053(前期末 6,325、△272)
- 現金及び預金:2,512(前期末 2,952、△439)→ 現金減少は注意点
- 商品及び製品(棚卸資産):1,467(前期末 1,209、+258)→ 棚卸増加
- 純資産:6,611(前期末 6,768、△157)
- 自己資本比率:80.7%(前期末 80.1%)(安定水準:80%台=高い安全性)
- 進捗率分析(第1Q/会社予想)
- 通期売上進捗率:21.8%(通常ペース:四半期均等なら25% → やや低め)
- 通期営業利益進捗率:-5.4%(計画270百万円に対し赤字)
- 通期純利益進捗率:-4.4%(計画194百万円に対し赤字)
- 上期(第2四半期累計)に対する進捗:売上47.4%、営業利益 -33.2% → 売上は上期計画の半分弱で整合、利益面は下振れ。
- 財務安全性
- 自己資本比率 80.7%(安定水準。過度な負債依存は見られない)
- 負債合計 1,581百万円(総資産に対して低水準)
- 流動比率(流動資産6,053 / 流動負債1,487)= 約407%(流動性は非常に高い)
- 効率性
- 売上総利益率:386.03 / 1,842.96 = 約20.9%(前年は381.02/1,850.43=20.6% → 微増)
- 売上高営業利益率:△14.61 / 1,842.96 = △0.8%(前年 +0.6%)→ 利益率悪化
- セグメント別貢献(第1Q)
- 防護服・環境資機材:売上 985.30百万円(前年比 △2.6%)、セグメント利益 89.41百万円(+14.9%)→ 減収だが利益性改善
- ヘルスケア製品:売上 66.76百万円(+117.4%)、セグメント損失 △18.26百万円(前年は △8.24)→ 売上増だが利益化は未達
- ライフマテリアル:売上 724.18百万円(△1.5%)、セグメント利益 42.58百万円(△7.9%)→ 減収減益
- 財務の解説(要点)
- 売上は総じて前年並みだが、販管費増(人件費・新基幹システム関連費用)の影響で営業赤字。棚卸資産が増加している点、現金残高が減少している点は留意。
配当
- 配当実績・予想:
- 2026年4月期(予想)年間配当:合計 23円(第1Q末 0円、中間 0.00円、第3Q -、期末 23.00円)
- 直近公表からの配当予想修正:無し
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため未表示)
- 配当性向:–(通期想定の純利益194百万円に対する配当性向は推計可だが資料内に明示無し)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いに関する記載無し(株式給付信託の自己株式は存在)
セグメント別情報(補足)
- 防護服・環境資機材:クリーンルーム向け保護具や新規防護服事業は順調、暑熱対策商品が伸長。化学防護服は猛暑で一般産業向け販売が伸び悩み。利益率は改善。
- ヘルスケア製品:日本製マスクの一般消費者向け販売は順調、BtoB販路拡大進捗中だが利益率改善は途上。
- ライフマテリアル:高利回りの新製品ReFaceは前年並み、従来品(畳表等)の販売減。アパレル向け副資材は一部遅れがあったが概ね堅調。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に明確な数値目標の記載無し(–)
- KPI達成状況:公開KPIが無いため記載無し(–)
- 備考:株式給付信託(BBT)導入で役員報酬と中期計画の連動を強化している点は中長期的なガバナンス施策として言及あり。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との相対比較データは資料に無し(–)
- 市場動向:国内経済は緩やかな回復基調だが海外の減速リスクが高く、個人消費は物価上昇で弱さが残る。猛暑等の気象要因が一部商品の販売に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年4月期)予想:売上 8,445百万円(+5.2%)、営業利益 270百万円(+40.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益 194百万円(△2.2%)
- 第2四半期累計(上期)予想:売上 3,891百万円(+4.6%)、営業利益 44百万円(△21.2%)
- 予想の修正:無し(第1Qで赤字だが会社は据え置き)
- 会社予想の前提:為替等の具体前提は明記無し(–)
- 予想の信頼性:現状、販管費の一時負担と見られる費用増があるが、上期で回復できるかが判断材料。過去の予想達成傾向についての記載無し(–)
- リスク要因:為替・海外経済の減速、原材料・物流費の変動、猛暑等の季節要因、システム導入コストの想定超過、統合した子会社の反映リスク等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 特記事項:
- 連結範囲の重要な変更:丸幸株式会社を吸収合併(2025年5月1日効力)
- 四半期連結財務諸表はアーク有限責任監査法人の期中レビューを受けており、重要な点で不適正ではないとの結論あり。
- 四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(資料内注記)。
(注)資料に記載のない項目や外部市場予想等は「–」として省略しています。本要約は開示資料に基づく事実整理であり、投資勧誘・助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3161 |
| 企業名 | アゼアス |
| URL | http://www.azearth.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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