2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:第1四半期は前年同期比で大幅な上振れ(売上高+10.2%、営業利益+874.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益+362.1%)。会社は通期予想を修正しておらず、通期見通しとの整合性は維持(通期予想の修正なし)。
  • 業績の方向性:増収増益(増収 +10.2%、増益〈営業・経常・純利益とも大幅増〉)。
  • 注目すべき変化:完成工事高の増加と工事採算の改善、ならびに開発案件売却の寄与で売上総利益が拡大(売上総利益合計 29,407 → 47,544 百万円)。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想(売上高1,910,000百万円、営業利益78,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益75,000百万円)を据え置き。第1四半期の進捗は売上で約23.1%、営業利益で約22.1%、純利益で約14.8%と、営業利益・売上は比較的順調だが純利益の進捗はやや低め。
  • 投資家への示唆:Q1は工事進捗と採算改善が寄与し収益性が大幅改善。だが建設資材・エネルギー価格や労務費上昇など外部リスクは継続しており、通期達成には下半期の採算維持・案件執行が鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:清水建設株式会社
    • 主要事業分野:総合建設業(建設事業)、投資開発事業、道路舗装事業、その他(エンジニアリング、グリーンエネルギー開発、建物ライフサイクル等)
    • 代表者名:取締役社長 新村 達也
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月29日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日、四半期)
    • 決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け)
  • セグメント:
    • 当社建設事業:建築・土木の請負、完成工事等
    • 当社投資開発事業:開発物件の開発・売却等
    • 道路舗装事業:道路舗装など
    • その他:エンジニアリング事業、グリーンエネルギー開発、建物ライフサイクル事業等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):716,689,413株(第1Q)
    • 期末自己株式数:36,443,742株(第1Q)
    • 四半期累計平均株式数:681,375,585株(当第1Q)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料(2025/7/29)提出(次回は通期・四半期更新等で別途発表)
    • IRイベント:決算説明会資料公表あり(2025/7/29)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は通期のみで四半期予想の開示なし)
    • 売上高:441,799 百万円(前年同期比 +10.2%)
    • 通期予想に対する進捗率:441,799 / 1,910,000 ≒ 23.1%
    • 営業利益:17,250 百万円(前年同期比 +874.7%)
    • 通期予想に対する進捗率:17,250 / 78,000 ≒ 22.1%
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:11,128 百万円(前年同期比 +362.1%)
    • 通期予想に対する進捗率:11,128 / 75,000 ≒ 14.8%
  • サプライズの要因:完成工事高の増加と工事採算改善による完成工事総利益の拡大、開発物件売却の利益計上。販売費一般管理費は増加したが売上総利益増が上回った。
  • 通期への影響:会社は通期予想を修正していない(現時点で想定内)。第1四半期の営業面は順調だが、通期達成は下期の工事採算維持や原材料・労務費動向に依存。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 売上高(当第1Q):441,799(前年同期 401,022、+40,777 百万円、+10.2%)
    • 営業利益:17,250(前年同期 1,769、+15,481 百万円、+874.7%)
    • 経常利益:18,496(前年同期 6,081、+12,415 百万円、+204.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:11,128(前年同期 2,408、+8,720 百万円、+362.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):16.33円(前年同期 3.41円)
  • 損益率等
    • 売上総利益:47,544 百万円(前年同期 29,407)
    • 営業利益率(当第1Q):17,250 / 441,799 ≒ 3.90%(前年同期 0.44% → 大幅改善)
    • 純利益率(当第1Q):11,128 / 441,799 ≒ 2.52%
  • 貸借対照表(当第1Q末、単位:百万円)
    • 総資産:2,426,768(前期末 2,523,771、△97,003 百万円減少)
    • 現金預金 244,728(減少)、受取手形・完成工事未収入金 725,513(減少)、有価証券 178,000(増加)
    • 負債合計:1,497,491(前期末 1,599,962、△102,471 減少)
    • 連結有利子負債:5,568 億円(前期末比 △344 億円減少)
    • 純資産:929,276(前期末 923,809、+54 億円増加)
    • 自己資本比率:35.7%(前期末 34.1% → +1.6ポイント、目安:40%未満はやや低めだが改善)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:約23.1%(第1Q時点、前年同進捗と比較して通常ペース以上)
    • 営業利益進捗率:約22.1%
    • 純利益進捗率:約14.8%(純利益は進捗がやや遅い)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:35.7%(安定水準の目安40%には届かないが前期比改善)
    • 負債比率(負債合計 / 純資産):約161%(高め)
    • 流動比率(流動資産 / 流動負債):1,405,674 / 1,106,410 ≒ 127.0%(概ね良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は前年同期から大きく改善(0.44% → 3.90%)
    • 総資産回転率等の継続的推移は四半期のみでは限定的だが、工事進捗で売上拡大が確認される
  • セグメント別(当第1Q、単位:百万円)
    • 当社建設事業:外部売上 321,250、セグメント利益 6,018
    • 当社投資開発事業:外部売上 14,726、セグメント利益 5,574
    • 道路舗装事業:外部売上 34,623、セグメント利益 1,689
    • その他:外部売上 71,198、セグメント利益 3,620
    • セグメント合計利益 16,901、調整額 349 → 営業利益 17,250
  • 財務の解説:完成工事高増、工事採算改善、開発事業の売却益が主因で売上総利益が大幅改善。流動性は現金預金の減少があるが流動比率は維持。純資産はその他有価証券評価差額金の増加等で増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期 実績:年間合計 38.00円(第2四半期末 17.50円、期末 20.50円)
    • 2026年3月期 予想:年間合計 44.00円(第2四半期末 22.00円、期末 22.00円)
    • 直近公表からの修正:無
  • 配当性向(予想):年間配当44.00円 / 予想EPS 110.21円 ≒ 39.9%(約40%)(目安:30〜50%は比較的高めの株主還元)
  • 特別配当:無
  • 自社株買い:2025年5月に上限9,000,000株・取得価額上限100億円を決議。第1Qで2,097,400株(3,323百万円)を取得。

セグメント別情報

  • 各セグメントの状況(当第1Q)
    • 建設事業:売上の主力。完成工事高増で売上・利益とも寄与(外部売上321,250百万円、セグメント利益6,018百万円)。
    • 投資開発事業:外部売上小幅だが利益率高(外部売上14,726百万円、セグメント利益5,574百万円)。開発物件売却が損益全体を押し上げた。
    • 道路舗装・その他:ともに黒字寄与。
  • 前年同期比較:建設は完成工事高増で増収、投資開発は総利益拡大(前年から改善)。
  • セグメント戦略:詳細は決算説明資料参照だが、開発案件の適時売却と工事採算改善が短期的な利益押し上げ要因。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内での中期計画の進捗に関する明確な数値開示は第1Q短信に限定。会社は通期計画を維持しており現時点では想定範囲内との説明。
  • KPI達成状況:開示KPIは当四半期短信で限定的(収益性改善は確認)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との相対評価・数値比較は本資料に記載なし(–)。建設業全体では公共投資底堅く民間設備投資の回復傾向だが資材・労務コスト上昇が共通課題。
  • 市場動向:国内は緩やかな回復。ただし海外経済不確実性や資材高・賃金上昇が下振れリスク。清水建設は大型案件進捗と開発売却で収益改善。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正:無(2025年5月14日公表の予想を据え置き)
    • 次期予想:–(本短信では未開示)
    • 会社予想の前提:為替や原油等の前提詳細は決算説明資料参照
  • 予想の信頼性:第1Qは想定内と会社は説明。ただし下期の採算維持と資材・労務動向が鍵で、外部変化により業績が変動する可能性あり。
  • リスク要因:建設資材・エネルギー価格の高止まり、労務費上昇、受注環境の変化、金融市場・金利動向、海外経済の不確実性。

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。四半期財務諸表作成に特有の会計処理は適用あり(税金費用の計算等、詳細は添付資料参照)。
  • 監査:当該四半期財務諸表に対する公認会計士・監査法人によるレビューは無し。
  • その他:第1Qに自己株式取得を実施(取得株数 2,097,400株、取得価額 3,323百万円)。通期業績予想、配当予想ともに現時点で修正なし。

(注)本資料は公表資料に基づく要約。数値は百万円単位で表記。市場予想や時価総額等の外部データは資料に記載がない場合「–」としています。投資判断に関する助言は行いません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1803
企業名 清水建設
URL http://www.shimz.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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