2024年9月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表予想(通期)は修正なし。第2四半期の実績は通期予想に対して売上はほぼ計画どおり(進捗約50%)だが、営業利益・純利益は通期予想に対する進捗が高く「上振れ傾向」。(通期予想の修正は無し)
- 業績の方向性:増収増益(売上高 +4.8%、営業利益 +15.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益 +17.0%)
- 注目すべき変化:大型物件事業の売上・利益が大幅増(売上 +14.7%、セグメント利益 +82.7%)で全体の増収を牽引。戸建住宅事業は売上増も販管費等でセグメント利益は微減(△2.7%)。
- 今後の見通し:通期見通し(売上 92,000 百万円、営業利益 2,100 百万円、当期純利益 1,450 百万円)は維持。第2四半期時点の進捗(営業利益進捗 約74.8%、純利益進捗 約74.4%)からは達成可能性は高いと判断されるが、下期の住宅市況次第で変動リスクあり。
- 投資家への示唆:上半期は利益が前倒しで確保されている点がポジティブ。監視ポイントは(1)下期の新築着工・集合住宅市場の動向、(2)受取手形・完成工事未収入金等の増加、(3)子会社の連結化に伴うのれん増加(ミックの連結化)による影響。
基本情報
- 企業名:株式会社アイナボホールディングス
- 主要事業分野:戸建住宅向けタイル・建材・住宅設備の販売・工事、大型物件(マンション・非住宅)向けタイル・石材工事および空調衛生設備工事等
- 代表者名:代表取締役社長 阿部一成
- 問合せ先:常務取締役 奥山学志(TEL 03-4570-1316)
- 報告概要:
- 提出日:2024年4月30日(四半期決算短信)
- 対象会計期間:2024年9月期 第2四半期累計(2023年10月1日~2024年3月31日)
- 四半期決算補足説明資料:作成有、説明会は無
- セグメント:
- 戸建住宅事業:戸建向けタイル・内装建材、住宅設備機器の販売・工事等
- 大型物件事業:新築・改修のタイル・石材工事、集合住宅向けユニットバス等の設備工事、空調衛生設備工事等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):11,647,820株
- 期末自己株式数:82,045株
- 期中平均株式数(四半期累計):11,565,775株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 四半期報告書提出予定日:2024年5月14日
- 配当支払開始予定日:2024年6月3日
- その他IRイベント:四半期決算補足説明資料は同社HPに掲載予定
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(第2四半期累計:2023/10/1–2024/3/31)
- 売上高:46,160 百万円(前年同期比 +4.8%)。通期予想 92,000 百万円に対する進捗率 50.2%(計画どおり)
- 営業利益:1,570 百万円(前年同期比 +15.2%)。通期予想 2,100 百万円に対する進捗率 74.8%(上振れ寄り)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,078 百万円(前年同期比 +17.0%)。通期予想 1,450 百万円に対する進捗率 74.4%(上振れ寄り)
- サプライズの要因:
- 大型物件事業の利益急増(子会社化した石材工事会社の連結計上と首都圏大型工事の完成)による増益寄与
- 売上総利益率の改善(売上総利益増、販管費は増加したが利益率改善で吸収)
- 通期への影響:
- 現時点で業績予想は据え置き。上期の利益進捗が良好なため通期達成の可能性は高いが、下期の新築住宅着工数の低迷や競争激化がリスク。
財務指標
- 損益計算書(第2四半期累計)
- 売上高:46,160 百万円(+4.8%、前年 44,057 百万円、増加額 +2,103 百万円)
- 売上総利益:6,712 百万円(前年 6,208 百万円、+8.1%)
- 売上総利益率:14.54%(前年 14.09%、改善)
- 販売費及び一般管理費:5,142 百万円(前年 4,844 百万円、増加)
- 営業利益:1,570 百万円(+15.2%、前年 1,363 百万円)
- 経常利益:1,721 百万円(+13.6%、前年 1,515 百万円)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):1,079 百万円(+17.0%、前年 922 百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):93.25 円(前年 79.69 円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:50.2%(46,160/92,000)→ 通常ペース(上半期比でほぼ計画どおり)
- 営業利益進捗率:74.8%(1,570/2,100)→ 上振れの進捗(上半期偏重)
- 純利益進捗率:74.4%(1,078/1,450)→ 上振れの進捗
- 過去同期間との比較:利益率改善で前年同期比で利益伸長
- 貸借対照表(2024/3/31)
- 総資産:45,255 百万円(前期末 44,002 百万円、増加 1,253 百万円)
- 純資産:25,001 百万円(前期末 24,179 百万円、増加 821 百万円)
- 自己資本比率:55.2%(前期 55.0%;安定水準。目安40%以上で安定)
- 流動資産:32,121 百万円、流動負債:18,709 百万円、流動比率 ≒ 171.7%(流動性良好、基準100%以上)
- 有利子負債(短期借入金+長期借入金):約1,124 百万円(短期 1,000 百万円、長期 123.75 百万円)
- 負債比率(負債合計/純資産):約81.0%(20,255/25,001;過度なレバレッジではない)
- 効率性:
- 営業利益率(第2四半期累計):約3.40%(前年 3.10%:改善)
- 総資産回転率(売上/総資産):46,161/45,256 ≒ 1.02 回/年
- セグメント別(第2四半期累計)
- 戸建住宅事業:売上 38,295 百万円(+3.0%)、セグメント利益 1,738 百万円(△2.7%)
- 大型物件事業:売上 7,865 百万円(+14.7%)、セグメント利益 602 百万円(+82.7%)
- セグメント合計利益 2,341 百万円、調整額 △770.7 百万円(全社費用等)により連結営業利益 1,570 百万円
- 財務の解説:
- 受取手形・完成工事未収入金が増加(16,329 百万円、運転資本の膨張要注意)
- のれんが増加(314 百万円;ミックの連結化による)、投資有価証券増加
- 流動比率・自己資本比率ともに良好で財務安全性は高い水準
配当
- 第2四半期(中間)配当:22.00 円(実績)
- 期末配当(予想):22.00 円(据置)
- 年間配当予想:44.00 円(変更無)
- 配当利回り:–(株価が資料にないため算出不可)
- 配当性向(予想・通期ベース):約35.1%(年間配当44円/通期EPS 125.37円)
- 中間時点ベース(上半期EPS 93.25円を基準):中間配当比率 ≒ 23.6%
- 特別配当:無
- 株主還元方針:自社株買いの記載無し(現時点は特記事項無し)
セグメント別情報
- 戸建住宅事業
- 売上高:38,295 百万円(+3.0%/前年差 +1,098 百万円)
- セグメント利益:1,738 百万円(△2.7%/△48 百万円)
- 主な状況:自社ブランドタイル・内装建材の販売増、サッシやタイル工事増、ユニットバス・キッチン・太陽光等の工事増。だが粗利率低下と販管費増で利益は減少。
- 今後の見通し:持家・戸建分譲の着工低迷が続く懸念。リフォームは前年並みで推移。
- 大型物件事業
- 売上高:7,865 百万円(+14.7%/+1,005 百万円)
- セグメント利益:602 百万円(+82.7%/+272 百万円)
- 主な状況:前期子会社化した石材工事会社の連結効果、首都圏大型タイル工事完成、空調衛生設備工事の回復等で増収増益。
- 今後の見通し:集合住宅着工減や競争激化はリスクだが、公共工事や民間改修の進捗が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:–(資料に中期計画の数値目標は記載無し)
- KPI達成状況:通期予想に対する上半期の利益進捗が高く、短期KPI(営業利益達成)は良好。ただし中期KPIの情報は無し。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 新築住宅の着工数は戸建分譲・持家ともに前年割れが常態化、貸家は微減。集合住宅等の着工も弱含み。
- リフォーム市場は概ね前年並み。
- 競合状況:集合住宅の着工減や競争激化により、ユニットバス等の受注が低下するなど価格競争リスクあり。
- 競争優位性:自社ブランドタイル・内装建材の販売増が寄与。大型物件での施工力(石材・タイル)も強み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無):売上高 92,000 百万円(+6.9%)、営業利益 2,100 百万円(+18.6%)、経常利益 2,300 百万円(+11.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,450 百万円(+13.8%)、EPS 125.37 円
- 次期予想:–(未開示)
- 会社予想の前提条件:詳細は補足資料参照(為替等の特段の前提は明示無し)
- 予想の信頼性:第2四半期時点で利益進捗が高く慎重ながら達成可能性は高いと見られるが、新築着工の下振れや競争激化は下押し要因。
- リスク要因:住宅着工動向、受注競争の激化、原材料価格・輸入コスト、工事の進捗遅延、のれん等の無形資産評価、資金繰り(運転資本の増加)等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:第1四半期より非連結子会社だった株式会社ミックを連結に追加(のれん計上増加の要因)
- 四半期決算短信は四半期レビューの対象外(公認会計士等のレビュー未実施)
- その他:四半期決算補足説明資料が同社HPに掲載予定
(注記)
- 不明項目や資料未記載の数値は「–」で示しました。
- 比率の目安:自己資本比率 55.2%(安定水準)、流動比率 ≒171.7%(流動性良好)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7539 |
| 企業名 | アイナボホールディングス |
| URL | http://www.ainavo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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