2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正は「無」。ただし第3四半期累計で既に通期予想を上回る損失が発生しており(親会社株主に帰属する四半期純損失:△613百万円)、実績は「下振れ(予想を下回る)」の状況。特に減損(445百万円)と構造改革費用の見込み(約70百万円)が大きく影響。
- 業績の方向性:減収減益(売上高:前年同期比△18.5%、営業損失拡大)。
- 注目すべき変化:第2四半期に固定資産等の減損(445百万円)を計上したことにより、当期純損失が大幅拡大(前年同期 親会社株主損失72.7百万円 → 今回613.3百万円)。また研究開発凍結や希望退職優遇制度等の抜本的コスト削減(SRP)を実行中。
- 今後の見通し:通期予想(売上2,180百万円、営業損失△80百万円、親会社株主に帰属する当期純損失△530百万円)は修正「無」としているが、第3四半期累計の損失が通期見通しを既に上回っているため、通期達成の可能性は低く、特別退職支援金等(概算70百万円)を含めた精査後に業績予想を修正する可能性が示唆されている。
- 投資家への示唆:構造改革(SRP)によるコスト低減と新製品・AI(S‑Comet、Regulus)やクラウド事業の成長が回復の鍵。短期では減損と一時費用で損益が悪化しており、通期据置でも実態は厳しい点に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:シリウスビジョン株式会社
- 主要事業分野:画像検査関連事業(印刷品質検査機、電子基板外観検査、ソフトウエア・クラウドサービス等)
- 代表者名:代表取締役 辻谷 潤一
- URL:https://siriusvision.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結・日本基準)
- 決算説明会資料:作成無、決算説明会:無
- セグメント:
- 単一セグメント:画像検査関連事業(注記による)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):5,722,500株
- 期末自己株式数:1,077,712株
- 期中平均株式数(四半期累計):4,643,429株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期決算短信)公表(2025/11/14)
- IRイベント:決算説明会は無、公表はIRページ参照(SRP等)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(累計:2025/1/1–9/30):
- 売上高:1,409百万円(前年同期1,729百万円:△18.5%)。通期予想2,180百万円に対する進捗率 64.7%(通常期の進捗:やや順調だが減収が継続)。
- 営業利益:△151百万円(前年同期△81百万円)。通期予想は△80百万円だが、累計で既に△151百万円と通期想定の損失を上回っている(達成率の表現は不適当だが「既に通期想定を超過」)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△613百万円(前年同期△72.7百万円)。通期予想は△530百万円に対して既に超過(通期予想を下回る結果)。
- サプライズの要因:
- 主因:第2四半期に計上した固定資産等の減損損失445百万円(特別損失)が当期純損失を大幅に押し上げた点。
- 事業面:主力市場(ラベル印刷等)での設備投資先送りによる受注減、グラビア/紙器・パッケージ分野での販売低迷。
- 為替差損や支払利息増加、海外(中国、ASEAN)での需要低迷と構造改革費用(希望退職等)見込みも影響。
- 通期への影響:
- 現状では通期予想(未修正)を達成する可能性は低いと判断される(累計損失が通期見込みを既に上回っているため)。会社は特別退職支援金等約70百万円を見込んでおり、精査後に予想修正の可能性を示唆しているが現時点で公表は無い。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:千円/百万円換算を併記)
- 総資産:2,650,543千円(2,650.5百万円)、前期末3,193,608千円 → 減少5,43百万円
- 純資産:1,904,515千円(1,904.5百万円)、前期末2,548,014千円 → 減少643.5百万円
- 負債合計:746,027千円(746.0百万円)、前期末645,594千円 → 増加100.4百万円
- 現金及び預金:901,879千円(901.9百万円)、前期末1,015,272千円 → 減少113.4百万円(資金流出)
- 収益性(第3四半期累計:2025/1–9)
- 売上高:1,409,396千円(1,409.4百万円)、前年同期比△18.5%(△320.3百万円)【減少:悪化】
- 売上総利益:712,295千円、売上総利益率=712,295/1,409,396 ≒ 50.6%(良好)
- 販管費:863,328千円(前年同期928,610千円、削減)
- 営業利益:△151,032千円(前年同期△81,493千円)。営業損失幅拡大(損失の絶対値は前年同期比約+85.4%)【悪化】
- 経常利益:△151,024千円(前年同期△62,103千円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益(損失):△613,291千円(前年同期△72,741千円)。損失幅は前年同期比で約+743.6%(絶対値ベース)【大幅悪化】
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△132.08円(前年同期△15.73円)【悪化】
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計)
- 売上高進捗率:1,409 / 2,180 = 64.7%(通期売上の約65%を達成)【例年と比較して季節要因等により判断必要】
- 営業利益進捗:累計で△151百万円に対し通期想定△80百万円 → 既に通期想定を超過(悪化)
- 純利益進捗:累計で△613百万円に対し通期想定△530百万円 → 既に通期想定を超過(悪化)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:68.6%(前期 77.4%)— 安定水準(40%以上は安定)、ただし前年から低下(8.8ポイント減)【良好だが悪化】
- 流動比率(概算):流動資産2,101,659 / 流動負債577,819 ≒ 3.64(364%)→ 良好な短期支払能力【良好】
- 負債比率(総負債/総資産):746,027 / 2,650,543 ≒ 28.2% → 低めで保守的な負債構成【良好】
- 効率性
- 売上高営業利益率:△10.7%(営業損失/売上高) → マイナス(改善必要)
- 総資産回転率(概算):売上1,409,396 / 総資産2,650,543 ≒ 0.53回(年率換算の判断要)
- セグメント別
- 単一セグメント(画像検査関連):国内画像検査事業が主因の減収、海外(中国・ASEAN)も低迷。セグメント別詳細は開示省略。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年12月期:期末配当 10.00円(年間10.00円)
- 2025年12月期(会社予想):中間 0.00円、期末 0.00円、年間 0.00円(直近公表の配当予想から修正無)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:–(当期赤字のため算出適用困難)
- 特別配当:無
- 株主還元方針:自社株(J-ESOP等)の保有あり。特記の自社株買い等は開示なし。
セグメント別情報
- セグメント:単一(画像検査関連)
- 国内画像検査:主力製品(AsmilVision搭載ラベル検査機、GRACE、PolarVision等)の販売低迷。第2Qに固定資産減損を計上。構造改革により来期以降の黒字化を目指す(SRP)。
- 海外(中国):中国景気低迷で設備投資が抑制、販売不調。人員削減・オフィス縮小等でコスト圧縮。現地機械メーカーとの連携強化で浸透図る。
- ASEAN:固定費削減効果は一部あるが寄与限定的。事業規模見直しや撤退も検討。
- ウェブ・クラウド事業(子会社):WEB給、Sync、QUICK GATE等のプロダクトと受託開発・行政向けシステムは堅調。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:文中で「モノづくり現場の目視検査ゼロ」の実現を掲げ、SRP(シリウスリストラクチャリングプラン)で抜本的な事業構造・コスト見直しを実行中。
- 進捗状況:コスト削減(役員報酬・事務所・R&D凍結・人員整理等)を実施、S‑CometやAI(Regulus)等新製品投入で収益化を目指す。現状では短期の損失が大きく中期計画の再評価・待ちの局面。
- KPI達成状況:明示的KPIの数値は開示無し(—)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:主力市場(ラベル印刷、グラビア、紙器・パッケージ)で設備投資の先送りが継続、中国の投資抑制、地政学・関税リスクなどの下押し要因を指摘。
- 競合比較:同業他社との比較データは開示なし(–)。コメント欄ではAI・クラウド等での差別化を図る旨。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年12月期、既公表) 売上高 2,180百万円(前期比△5.8%)、営業利益 △80百万円、経常利益 △80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 △530百万円、1株当たり当期純利益 △114.50円。直近公表予想からの修正は「無」。
- 予想の前提条件等:公表済みの前提に基づくが、減損計上や構造改革費用を織り込んだ通期見直しを実施中(特別退職支援金等概算70百万円を見込み)。
- 予想の信頼性:第3四半期累計で通期予想を既に超過する損失が発生しており、現状の未修正予想は実態を十分に反映していない可能性が高い(過去の見直し履歴:2025年8月に一度修正あり)。
- リスク要因:主要顧客の設備投資減退、為替変動、原材料・部品価格、海外(特に中国)需要の長期低迷、減損リスク、構造改革費用の発生、資金調達環境の変化等。
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等関連)の適用等に伴う会計方針の変更あり。四半期連結財務諸表への影響はないと記載。
- 特別損失:第2四半期に固定資産等の減損損失445,486千円を計上。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(詳細は添付資料参照)。
- 継続企業の注記:会社は継続企業の前提に重要な不確実性が存在すると認識しているが、資金繰りは保有有価証券売却や固定費削減、金融機関からの運転資金調達により当面の懸念は無いと判断し、「注記は記載していない」。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6276 |
| 企業名 | シリウスビジョン |
| URL | https://siriusvision.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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