決算短信：香陵住販（3495）

2025年９月期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社予想や市場コンセンサスとの明確な比較データは開示無しのため「ほぼ予想通り／差異不明」。
• 業績の方向性：増収増益（売上高11,532百万円：前年同期比＋14.9%、営業利益1,071百万円：同＋7.0%、親会社株主に帰属する当期純利益1,016百万円：同＋40.6%）。
• 注目すべき変化：当期純利益が前年から大幅増（＋40.6%）、固定資産売却益の増加（410,601千円計上）が特別利益を押し上げた点が主因。
• 今後の見通し：2026年9月期予想は売上12,300百万円（＋6.7%）、営業利益1,203百万円（＋12.3%）と増収増益見込み。中期計画「KORYO2027」の目標（売上120億円）を1年前倒しで2026年に設定。
• 投資家への示唆：自社企画「レーガベーネ」シリーズによるストック（管理）収益基盤の強化と用地仕入れ・建設計画が業績寄与の鍵。固定資産売却による特別益は一時的要素であるため、持続的収益は管理戸数・賃料収入・自社企画の販売継続に依存。

基本情報

• 企業概要：
  • 企業名：香陵住販株式会社
  • 主要事業分野：不動産売買・賃貸仲介、自社企画投資用不動産の企画・販売、不動産管理（賃貸管理・駐車場・太陽光売電等）
  • 代表者名：代表取締役社長 金子 哲広
• 報告概要：
  • 提出日：2025年11月14日
  • 対象会計期間：2025年9月期（連結、2024年10月1日～2025年9月30日、通期）
  • 決算説明会：有（機関投資家・アナリスト向け、開催日 2025/12/03）
  • 決算補足説明資料開示：有（2025/12/02 TDnet予定）
• セグメント：
  • 不動産流通事業：自社企画投資用不動産（レーガベーネ等）販売、戸建・区分所有の仕入・販売、売買仲介・賃貸仲介
  • 不動産管理事業：賃貸管理、駐車場運営、太陽光売電事業 等
• 発行済株式：
  • 期末発行済株式数（普通株式）：2,764,800株
  • 期末自己株式数：303株
  • 期中平均株式数：2,757,736株
  • 時価総額：–（開示なし）
• 今後の予定：
  • 定時株主総会予定日：2025年12月25日
  • 配当支払開始予定日：2025年12月26日
  • 有価証券報告書提出予定日：2025年12月24日
  • 新中期経営計画の公表：決算補足説明資料（2025/12/02）にて開示予定

決算サプライズ分析

• 予想vs実績：
  • 会社予想との比較（2025年9月期実績に対する会社の期初予想は開示無し）：–（達成率算出不可）
  • 市場予想との比較：–（コンセンサスデータなし）
  • 実績（対前期）：売上高 11,532百万円（＋14.9%）、営業利益 1,071百万円（＋7.0%）、親会社株主に帰属する当期純利益 1,016百万円（＋40.6%）
• サプライズの要因：
  • 特別利益（固定資産売却益）410,601千円計上が当期純利益を押し上げたことが大きい。
  • 売上面は自社企画（レーガベーネシリーズ）販売および土地・戸建等の仕入→販売が好調。
  • 不動産管理事業は賃貸管理戸数増や駐車場稼働改善で売上増だが、太陽光売電の売却影響でセグメント利益は微減。
• 通期への影響：
  • 2026年9月期は増収増益予想（売上12,300百万円、営業利益1,203百万円）。期末後に太陽光発電施設の譲渡（KORYOエコパワー森戸町、譲渡益約254百万円）が決議され、2026年9月期第2四半期に特別利益計上見込み。通期達成可能性は、用地仕入→建設→販売の進捗と管理収益の伸長に依存。

財務指標

• 要点（連結、単位：千円／百万円は概数化）
  • 売上高：11,532,888千円（前年 10,035,834千円、＋14.9%）
  • 営業利益：1,071,264千円（前年 1,001,023千円、＋7.0%）
  • 経常利益：1,035,943千円（前年 979,533千円、＋5.8%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：1,015,589千円（前年 722,102千円、＋40.6%）
  • 1株当たり当期純利益（EPS）：368.27円（前年 264.33円）
  • 営業利益率：9.3%（営業利益/売上高、前年 10.0%） — やや低下（収益性は概ね良好）
  • 経常利益率：9.0%（前年 9.8%）
  • 純利益率：8.8%（良好）
• 貸借対照表要点（期末 2025/9/30）
  • 総資産：17,837百万円（前年 16,414百万円、増加）
  • 純資産：6,199百万円（前年 5,264百万円、増加）
  • 自己資本比率：34.7%（安定水準の目安40%にはやや届かず → 34.7%（やや低め））
  • 自己資本（千円）：6,195,099千円
• 流動性・負債
  • 流動資産：12,906,385千円、流動負債：4,914,489千円 → 流動比率 ≒ 262.7%（良好）
  • 長期借入金（期末）：5,393,770千円、短期借入金＋1年内返済長期：1,990,000千円（短期借入1,190,000＋1年内返済長期824,979）→ 総借入金概算 7,388,770千円
  • 負債合計：11,638,376千円（総資産比 65.3%）
  • 有利子負債／自己資本比（概算）：約119%（有利子負債高め → 財務レバレッジはやや高い）
• キャッシュ・フロー（千円）
  • 営業活動CF：△646,443（支出、前年 △712,222） — 棚卸資産（販売用不動産等）の増加が主因
  • 投資活動CF：+552,816（主に固定資産売却収入657,132）
  • 財務活動CF：+109,694（長期借入れの純増が寄与）
  • 現金及び現金同等物：1,391,571千円（前年末 1,375,503千円、増加）
• 効率性
  • 総資産回転率（売上高/総資産）：11,532 / 17,837 ≒ 0.65回／年（資産効率は業種並み、開発在庫多分野は回転が重要）
  • 売上高営業利益率：9.3%（良好だが前年10.0%から低下）
• セグメント別（主要）
  • 不動産流通事業：売上高 8,576,690千円（前年 7,433,040千円、＋15.3%）、セグメント利益 871,038千円（＋13.1%）
  • 不動産管理事業：売上高 2,956,198千円（前年 2,602,794千円、＋13.6%）、セグメント利益 970,870千円（△0.4%）
• 財務の解説：
  • 売上・利益は自社企画物件販売と管理戸数増加が牽引。特別利益（固定資産売却益）が当期純利益を押し上げたため、持続的な利益水準は管理収益の伸長と開発販売の採算に依存。流動性は良好である一方、有利子負債が拡大しており（長期借入増）、財務レバレッジと金利負担増加リスクに注意が必要。

配当

• 2025年9月期（実績）
  • 中間配当：27.00円
  • 期末配当：28.00円
  • 年間配当：55.00円（配当金総額 151百万円）
  • 配当性向（連結）：14.9%（低め〜中立。安定重視）
  • 純資産配当率（BPS比）：2.6%
• 2026年9月期（予想）
  • 中間：30.00円、期末：30.00円、年間：60.00円（配当性向見込み 15.2%）
• 特別配当：無し
• 株主還元方針：継続的な配当（段階的増配を想定）および自己株式取得の実績（当期は自己株式取得支出176千円）あり。将来の還元は業績・資金状況に依存。

セグメント別情報

• 不動産流通事業
  • 売上高（外部）：8,576,690千円（＋15.3%）
  • セグメント利益：871,038千円（＋13.1%）
  • 主因・戦略：レーガベーネシリーズ（12棟販売）や土地・戸建の仕入・販売が寄与。自社企画の商品力強化と供給継続が成果。
• 不動産管理事業
  • 売上高（外部）：2,956,198千円（＋13.6%）
  • セグメント利益：970,870千円（△0.4%）
  • 主因・戦略：賃貸管理戸数24,481戸、駐車場台数9,743台、コインパーキング稼働好調により売上増。だが太陽光発電施設の売却（前期）により前年と比較して利益微減。
• 前年同期比較：両セグメントで売上増だが、管理事業は太陽光事業売却の影響で利益の伸びが限定的。
• セグメント戦略：自社企画（レーガベーネ）による販売と、その後の管理収益（ストック）強化を重視。木造アパートの建築請負へも展開予定。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：「KORYO2027」目標（売上120億円）を当初より前倒しし、2026年9月期に到達見込みとして数値目標を組み込んでいる（2026年売上目標 12,300百万円は120億円の達成に向けた段階）。
• 進捗状況：2025年実績売上11,532百万円→2026年目標12,300百万円で約93.7%到達（年次ベース）、用地仕入・建設案件（東京都2現場・千葉2現場等）が進捗中で計画整合性は説明済。
• KPI達成状況：賃貸管理戸数・駐車場台数は増加基調でストック収益のKPIは良好。具体的なKPI数値の開示は限定的。

競合状況や市場動向

• 市場動向：
  • 住宅着工戸数（2025年8月）は60,275戸で前年同月比△9.8%（5か月連続減）、分譲・持家・貸家とも減少傾向。住宅市場は下押し圧力。
  • 一方で円安・インバウンド回復や雇用・所得改善により消費は持ち直し。金融引締めや物価上昇が先行きリスク。
• 競合比較：同業他社比較データは本資料に無し。定性的には、自社企画商品の保有と賃貸管理ストックを持つ点で競合優位性を有するが、住宅着工減少・金利上昇は共通の逆風。
• 競争優位性評価：自社企画商品の継続供給（レーガベーネ）と賃貸管理戸数の増加は安定収益源となる点で強み。ただし用地仕入れや建設採算性、金利・資金調達コストの上昇がリスク。

今後の見通し

• 業績予想（2026年9月期、連結）
  • 売上高：12,300百万円（前年比＋6.7%）
  • 営業利益：1,203百万円（＋12.3%）
  • 経常利益：1,129百万円（＋9.0%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：1,091百万円（＋7.5%）
  • 1株当たり当期純利益（予想）：395.95円
  • 前提条件：主な前提（為替・原油等）は明示なし。建設・販売スケジュールと賃貸稼働を前提にしていると注記。
• 予想の信頼性：特別利益を除くベースでの継続的成長は管理戸数増・自社企画販売の進捗に依存。過去に固定資産売却益で利益が変動しているため、予想は中立的に評価すべき。
• リスク要因：
  • 建設コストや金利上昇による採算悪化
  • 住宅市場の需要減（着工戸数の継続的低下）
  • 用地仕入れの採算性と販売タイミング
  • 大口資産売却に依存する単年度利益の変動
• 特記事項：期末後の固定資産譲渡（KORYOエコパワー森戸町）の決議あり、2026年9月期第2四半期に譲渡益約254百万円を計上見込み。

重要な注記

• 会計方針の変更：2022年改正会計基準（法人税等に関する会計基準）を当連結会計年度の期首から適用。変更による連結計算書類への影響は無し。
• 連結範囲の変更：無し
• 監査：本決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外。
• その他重要事象：
  • 固定資産譲渡（KORYOエコパワー森戸町）の取締役会決議（2025/10/17）・契約締結（2025/11/07）あり。譲渡益約254百万円を2026年9月期第2四半期に計上見込み。
• 不明な項目：市場コンセンサス（アナリスト予想）や時価総額等は開示資料内に無し（表記：–）。

（注）本要約は提供資料に基づく情報整理であり、投資助言を目的とするものではありません。数字は決算短信記載値を使用。前期比は必ず％で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

企業情報

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。