令和8年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(通期・第2四半期予想)に対する修正は無し。市場予想との比較データは開示無しのため記載不可(–)。
- 業績の方向性: 増収減益(売上高は前年同期比+2.6%、営業利益は△1.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益は△15.0%)。
- 注目すべき変化: 化成品事業の営業利益が甲賀工場のコスト増等により前年同期比△26.7%と大幅減少。一方、ガス事業は売上・営業利益ともに増加(売上+2.9%、営業利益+7.9%)。
- 今後の見通し: 通期業績予想(通期売上高102,000百万円、営業利益6,300百万円、親会社株主帰属当期純利益4,500百万円)に修正なし。第1四半期の進捗は通期に対し売上約23.8%、営業利益約23.8%、純利益約26.2%と概ね均等配分に近く大幅な懸念は示されていない。第2四半期(累計)予想に対する進捗は売上48.6%、営業利益53.6%と上半期見込みに対してやや前倒しの進捗。
- 投資家への示唆: 売上は堅調だが化成品事業の採算悪化が利益を押し下げている点が注目。通期予想は維持されているが、化成品分野のコスト動向と為替・原材料価格の推移に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 高圧ガス工業株式会社
- 主要事業分野: ガス(産業ガス・シリンダーなど)、化成品(接着剤・塗料等)、その他(LSIカード関連・食品添加物等)
- 代表者名: 代表取締役社長 黒木 幹也
- 上場市場・コード: 東(東証) 4097
- URL: https://www.koatsugas.co.jp
- 報告概要:
- 提出日: 令和7年8月8日
- 対象会計期間: 令和8年3月期 第1四半期(連結、令和7年4月1日~令和7年6月30日)
- 決算補足説明資料/決算説明会の有無: いずれも無
- セグメント:
- ガス事業: シリンダーガス、溶接溶断関連、容器、設備賃貸等
- 化成品事業: 接着剤、塗料、エアゾール等(甲賀工場稼働)
- その他事業: LSIカード関連、食品添加物等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 55,577,526株
- 期末自己株式数: 374,026株
- 四半期中平均株式数(四半期累計): 55,203,531株
- 時価総額: –(開示無し)
- 今後の予定:
- IRイベント: 決算説明会は開催無し(当四半期)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較/達成率)
- 売上高: 第1四半期実績 24,294百万円。会社の通期予想102,000百万円に対する進捗率 23.8%、第2四半期(累計)予想50,000百万円に対する進捗率 48.6%(達成率:–※会社は四半期ごとの個別予想は公表せず、通期・上期を提示)。
- 営業利益: 第1四半期実績 1,500百万円。通期見込み6,300百万円に対する進捗率 23.8%、第2四半期(累計)見込み2,800百万円に対する進捗率 53.6%。
- 純利益: 第1四半期実績(親会社株主帰属)1,179百万円。通期見込み4,500百万円に対する進捗率 26.2%、第2四半期(累計)見込み2,200百万円に対する進捗率 53.6%。
- サプライズの要因:
- 上振れ/下振れ:通期予想の修正は無し。Q1は売上は増加したが利益面で減少(化成品事業のコスト増、販管費増、営業外費用の増加〈為替差損等〉、特別損失の認識)により営業・経常・純利益が前年同期を下回った。
- セグメント要因:化成品事業の営業利益減少(甲賀工場のコスト増)、ガス事業はシリンダー関連の成長で営業増益。
- 通期への影響:
- 現時点で会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗は上半期見込みに対してやや前倒しの収益進捗(営業利益・純利益で50%超を上半期想定に対して達成)だが、化成品事業のコスト増が続くと利益面での下押しリスク。
財務指標
- 財務諸表要点(百万円、端数切捨て)
- 資産合計: 122,804(前期末122,994、△189)
- 負債合計: 41,685(前期末43,302、△1,617)
- 純資産合計: 81,119(前期末79,692、+1,427)
- 収益性(第1四半期:令和7年4月1日~6月30日)
- 売上高: 24,294百万円(前年同期比+2.6%、増加額 629百万円)
- 営業利益: 1,500百万円(前年同期比△1.8%、△29百万円);営業利益率 6.17%(1,500/24,294、目安: 5-10%は通常)
- 経常利益: 1,805百万円(前年同期比△12.0%、△247百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,179百万円(前年同期比△15.0%、△209百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 21.37円(前年同期 25.15円、減少)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗)
- 売上高進捗率: 24,294 / 102,000 = 約23.8%(前年同期間比の進捗比較は通期実績が開示されていないため–。四半期→通期の均等配分(25%)に近い)
- 営業利益進捗率: 約23.8%(通期比)、第2四半期(累計)見込みに対する進捗 53.6%(上半期見込みに対してやや前倒し)
- 純利益進捗率: 約26.2%(通期比)、第2四半期見込みに対する進捗 53.6%
- 総評: 通期ベースでは概ね均等進捗。上半期(H1)見込みに対しては利益がやや前倒し。
- 財務の安全性
- 自己資本比率: 65.4%(安定水準、目安40%以上は安定)
- 負債/自己資本(負債合計41,685 / 純資産81,119) ≒ 0.51(約51%)――過度なレバレッジではない
- 流動比率: 流動資産63,234 / 流動負債27,199 ≒ 232.6%(良好 = 資金流動性良)
- 効率性
- 総資産回転率(簡易): 売上高24,294 / 総資産122,804 ≒ 0.198 回/期(目安: 業種差大。資本集約的事業のため一定)
- 減価償却費: 第1四半期 800百万円(前年同期 609百万円、増加)
- セグメント別(第1四半期)
- ガス事業: 売上 17,803百万円(+2.9%)、セグメント利益 1,676百万円(+7.9%)
- 化成品事業: 売上 5,553百万円(+2.0%)、セグメント利益 243百万円(△26.7%)
- その他事業: 売上 937百万円(+1.4%)、セグメント損益 △19百万円(損失縮小)
- 財務の解説:
- 売上は堅調に増加したが、化成品事業で原材料コスト・甲賀工場のコスト増の影響で営業利益が落ち込み、販管費の増加や為替差損等の営業外費用の増加も経常利益を圧迫。資本構成は良好で自己資本比率65.4%と高水準、流動性も良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 直近(前期)実績: 年間20.00円(第2四半期末 10.00円、期末 10.00円)
- 令和8年3月期(予想): 中間 20.00円、期末 20.00円、年間合計 40.00円(修正無し)
- 配当利回り: –(株価情報が無いため算出不可)
- 配当性向(概算):
- 会社予想の当期純利益4,500百万円に対し年間配当総額(概算)≈ 40円×発行済株式数(配当算定基準により多少異なる)→ おおむね2,200~2,223百万円と推定。配当性向 ≒ 2,200 / 4,500 ≒ 48.9%(概算:やや高めの配当性向)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株買いの記載なし。配当は増額(前期20円→予想40円)となっている。
セグメント別情報(要点)
- ガス事業:
- 売上高 17,803百万円(前年同期比+2.9%)、営業利益 1,676百万円(+7.9%)
- コメント: シリンダーガスビジネス等で持続的成長。溶解アセチレン等一部は需要減だが他製品で補完。
- 化成品事業:
- 売上高 5,553百万円(+2.0%)、営業利益 243百万円(△26.7%)
- コメント: 甲賀工場の稼働体制強化による安定供給は進む一方でコスト増(固定費・減価償却等と原材料高)が利益を圧迫。製品ミックスでは接着剤が増、塗料は出荷数量減。
- その他事業:
- 売上高 937百万円(+1.4%)、営業損失19百万円(前期22百万円の損失→改善)
- コメント: LSIカード関連や食品添加物の需要減がある一方で営業損失は縮小。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 添付短信にて具体的な中期KPIの記載は無し(–)。ただし甲賀工場の稼働強化や環境配慮型製品開発など中長期の収益基盤強化は継続課題。
- KPI達成状況: 明示的なKPIの数値開示なし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 国内産業ガス需要や設備投資は減少基調で内需は鈍い。原材料(ナフサ等)の高止まりや国際通商・為替の不確実性がリスク。
- 競合比較: 同業他社との相対評価データは開示無し(–)。ただし自己資本比率高く財務基盤は相対的に強い。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(令和8年3月期)見通し(変更無し): 売上高102,000百万円(通期比+3.0%)、営業利益6,300百万円(+5.5%)、経常利益7,100百万円(+6.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,500百万円(△5.9%)。
- 第2四半期(累計)見通し: 売上50,000百円、営業利益2,800百万円等(参考)。
- 前提条件: 前回公表の前提(為替等)は添付資料参照との記載あり(今回短信本文では詳細記載なし)。
- 予想の信頼性:
- 会社は通期見通しを維持。過去の予想達成傾向についての詳細は開示なし(–)。
- リスク要因:
- 原材料価格高止まり(ナフサ等)、為替変動、甲賀工場を含む生産コスト増、需要動向(自動車・建設・鉄鋼などの回復遅れ)。
重要な注記
- 会計方針の変更、連結範囲の変更、特有の会計処理の適用: いずれも無し。
- 特別損失等: 当第1四半期に減損損失40百万円の計上あり。
- 監査/レビュー: 四半期連結財務諸表に対し有限責任監査法人トーマツによる期中レビューを実施、重要な点は認められず。
(注)本まとめは開示資料を基にした事実整理であり、投資判断(売買推奨)を目的とするものではありません。不明項目は「–」で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4097 |
| 企業名 | 高圧ガス工業 |
| URL | http://www.koatsugas.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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