2026年3月期 第1四半期決算短信 [IFRS](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期で会社側の通期予想修正は無し。四半期の実績は通期ベースに対して上振れ傾向(売上・利益ともに好調)。市場予想との比較は資料に記載なしのため不明。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益505,794百万円、前年同四半期比+6.9%、営業利益94,647百万円、同+86.8%)。コアベースでも売上・コア営業利益・コア四半期利益はいずれも増加。
  • 注目すべき変化:主要製品のうちPADCEV、IZERVAY、VEOZAH、VYLOY、XTANDIが大幅増収(例:PADCEV +44.6%、VYLOY 新規大幅立ち上がり)。一方で一部無形資産の減損(Xyphos関連 115億円)を計上している点に注意。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上1,930,000百万円、営業利益160,000百万円、親会社帰属当期利益130,000百万円)は修正無し。第1四半期の進捗は売上26.2%、営業利益(IFRS)59.2%、コア営業利益34.7%、親会社帰属当期利益52.6%と上振れ傾向で、通期達成可能性は高いと推測されるが為替や一時項目の影響に留意。
  • 投資家への示唆:重点戦略製品が収益を牽引。為替影響や一時的な減損があるものの、コア事業の収益力は向上。配当予想は据え置き(年間78円)で株主還元は継続。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:アステラス製薬株式会社
    • 主要事業分野:医薬品事業(研究・開発・製造・販売)
    • 代表者名:代表取締役社長CEO 岡村 直樹
    • URL:https://www.astellas.com/jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月30日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結・IFRS)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(2025年7月30日に開催)
  • セグメント:
    • 医薬品事業(単一セグメント)――研究開発・製造・販売を行う
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):1,809,663,075株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):1,790,411,635株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • IRイベント:決算説明会資料を同社HPに掲載済/説明会開催済(2025年7月30日)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社が公表している通期予想との比較=達成率)
    • 売上収益:当第1四半期 505,794百万円 / 通期予想1,930,000百万円 → 進捗率 26.2%(第1四半期での進捗としては上振れ)
    • 営業利益(IFRS・フルベース):当第1四半期 94,647百万円 / 通期予想160,000百万円 → 進捗率 59.2%(大幅上振れ)
    • コア営業利益:当第1四半期 142,269百万円 / 通期コア予想410,000百万円 → 進捗率 34.7%(やや上振れ)
    • 親会社帰属当期利益:当第1四半期 68,422百万円 / 通期予想130,000百万円 → 進捗率 52.6%(上振れ)
  • サプライズの要因:
    • 主要製品の強い売上伸長(PADCEV、IZERVAY、VEOZAH、VYLOY、XTANDI等)が主因。
    • 販売費・一般管理費および研究開発費がSMT(コスト最適化)や為替影響で減少し、コア利益改善に寄与。
    • 為替の逆風(期中平均で米ドル/円・ユーロ/円が円高寄与)により売上で261億円、コア営業利益で71億円のマイナス影響がある一方、実績はそれを上回る成長を達成。
    • 一方でXyphos関連の無形資産減損(約115億円)を「その他の費用」として計上。
  • 通期への影響:
    • 通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は概ね良好(特に利益面で上振れ)。ただし為替変動、今後の開発費動向、追加の減損・一時費用の発生有無が影響するため通期見通しは引き続き注視が必要。

財務指標

  • 要点(単位:百万円)
    • 売上収益(Q1): 505,794(前年同期 473,124、△→+6.9%)
    • 営業利益(フルベース): 94,647(前年同期 50,657、+86.8%)
    • コア営業利益(Q1): 142,269(前年同期 88,290、+61.1%)
    • 税引前四半期利益: 90,416(前年同期 50,495、+79.1%)
    • 親会社の所有者に帰属する四半期利益: 68,422(前年同期 37,603、+82.0%)
    • 基本的1株当たり四半期利益(Q1): 38.22円(前年同期 21.00円、+82.0%)
  • 収益性(主要率)
    • 売上総利益:410,965百万円(前年同期381,988百万円、+7.6%)→ 売上総利益率 81.3%(410,965/505,794、良好)
    • 営業利益率(フルベース):18.7%(94,647/505,794、良好)
    • コア営業利益率:28.1%(142,269/505,794、非常に高い)
  • 進捗率分析(第1四半期→通期予想に対する進捗)
    • 売上進捗率:26.2%(通常は四分の一で25%が目安のため順調)
    • 営業利益進捗率(IFRS):59.2%(高水準、利益が先行)
    • コア営業利益進捗率:34.7%(やや高い)
    • 純利益進捗率(親会社帰属):52.6%(高い)
    • 過去同期間との比較:前年同期比で売上・利益とも増加(増収増益ペース)
  • 財務安全性
    • 総資産:3,335,833百万円(前期末 3,339,544百万円、ほぼ横ばい)
    • 親会社所有者帰属持分:1,481,792百万円、持分比率44.4%(安定水準:目安40%超を満たす)
    • 負債合計:1,854,041百万円(持分比率から負債比率は約55.6%)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):1,293,331 / 1,107,937 ≒ 1.17(117%、短期支払い能力は概ね良好だが余裕は限定的)
  • 効率性
    • 無形資産償却費(Q1):328億円(前年同期350億円、やや減少)
    • R&D費(Q1):717億円(前年同期867億円相当表記→資料は百万円で71,698百万円、前年86,821百万円、△17.4%)
  • セグメント別:単一セグメント(医薬品)で詳細は注記省略
  • 財務の解説(要点)
    • 営業CF:548億円(前年同期比+422億円、営業キャッシュフローが大幅改善)
    • 投資CF:△167億円(投資支出が前年同期より減少)
    • 財務CF:△110億円(配当支払等でのマイナス)
    • 現金及び現金同等物:2,154億円(前期末比+270億円、流動性は良好)

(注)「良い/悪いの目安」併記:自己資本比率44.4%(安定水準)、流動比率117%(やや余裕あり)、コア営業利益率28.1%(高水準)

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):中間37.00円、期末37.00円、年間74.00円
    • 2026年3月期(予想):中間39.00円、期末39.00円、年間78.00円(修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向(純利益に対する比率):
    • 通期予想(IFRS EPS 72.61円)に対する配当性向:78 / 72.61 ≒ 107.4%(EPSベースだと100%超、注意)
    • 通期コアEPS(169.80円)ベースの配当性向:78 / 169.80 ≒ 45.9%(コアベースでは中程度)
    • 備考:会社はコアベース指標も開示しており、配当の判断にはコア指標を重視している可能性あり
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い等:四半期中の自己株式取得は小幅(自己株式残高の減少等あり)が、大規模な自社株買いの開示は無し

セグメント別情報

  • セグメント:医薬品事業のみ(単一セグメントのため詳細セグメント表は省略)
  • 主要製品売上(単位:億円、前年同期→当期)
    • PADCEV:384 → 555(+44.6%)
    • IZERVAY:127 → 159(+25.2%)
    • VEOZAH:66 → 96(+45.6%)
    • VYLOY:3 → 140(新規立ち上がり、大幅増)
    • XOSPATA:173 → 170(△1.9%)
    • XTANDI:2,242 → 2,330(+3.9%)
  • 地域別売上(単位:億円、前年同期→当期)
    • 日本:667 → 689(+3.4%)
    • 米国:2,121 → 2,247(+6.0%)
    • エスタブリッシュドマーケット(欧州等):1,210 → 1,288(+6.4%)
    • チャイナ:中国等 187 → 294(+57.8%)
    • インターナショナルマーケット:520 → 532(+2.3%)
  • セグメント戦略:重点戦略製品(PADCEV、IZERVAY、VEOZAH、VYLOY、XOSPATA)にリソースを集中し、SMT等によるコスト最適化で利益率改善を図っている。VYLOY等の新製品が期待以上に立ち上がっている点が確認できる。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中の中期数値は明示されていないが、会社はコアベース指標(通期コア営業利益410,000百万円等)を重視。
  • 進捗状況:第1四半期のコア営業利益は142,269百万円で通期目標の34.7%。通期目標に対して順調な進捗と評価できるが、為替や一時的費用の影響が変動要因。
  • KPI達成状況:主要製品の売上成長は中期目標に沿う動きと判断されるが、詳細KPIは資料に記載なし。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載なし(業界全体では新薬の上市・価格競争・ジェネリックの影響等が一般的リスク)。
  • 市場動向:米国、欧州、中国での製品浸透が進んでおり、特に中国での売上伸長(+57.8%)が注目される。為替変動の影響が業績に一定のマイナスを与えている点を注視。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(会社予想、修正無し):売上収益1,930,000百万円(+0.9%)、営業利益160,000百万円(+289.9%)、親会社帰属当期利益130,000百万円(+156.2%)
    • コアベース通期:売上1,930,000百万円(+0.9%)、コア営業利益410,000百万円(+4.5%)、コア当期利益304,000百万円(+2.8%)
    • 会社の前提(為替等):決算補足資料に詳細記載(本短信中に為替の第1四半期影響の例示あり)
  • 予想の信頼性:第1四半期の実績は通期予想に対して上振れであるが、過去の達成傾向や将来の変動要因(為替、臨床開発の成否、規制対応等)を踏まえる必要あり。
  • リスク要因:
    • 為替変動(第1四半期で売上▲261億円、コア営業利益▲71億円の影響を計上)
    • 開発パイプラインの不確実性・臨床リスク
    • 一時的な減損や訴訟等の発生
    • 主要製品の競争激化・価格圧力

重要な注記

  • 会計方針:当四半期における会計方針の変更は無し。連結範囲の変更も無し。四半期財務諸表に対する監査人のレビューは無し。
  • その他:コアベース業績の定義(無形資産償却費等の特定調整項目除外)は添付資料に記載。決算説明会資料が同社HPに掲載予定/掲載済。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で表示しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4503
企業名 アステラス製薬
URL http://www.astellas.com/jp/
市場区分 プライム市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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