2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:四半期業績は前年同期比で大幅上振れ(売上 +3.7%、営業利益 +679.5%)。会社の通期予想の修正は無し。市場予想との比較は提示資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(前年同期比で増収・増益)。特に営業・Non-GAAP利益が大幅改善。
- 注目すべき変化:持分法による投資損益が前期の大幅損失(NECキャピタルソリューションの減損を含む)から1,072百万円の利益へ回復。セグメント側ではITサービス・社会インフラ双方で損益が大幅改善(セグメント合計損益 +253.2%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上 3,360,000 百万円、調整後営業利益 310,000 百万円等)に対する第1四半期の進捗は売上 21.3%、調整後営業利益 13.5%、Non-GAAP親会社当期利益 9.7%。第1四半期のみで通期達成可能性を判断するには早期だが、会社は現時点で予想修正なし。
- 投資家への示唆:前年同期の持分法損失・一過性要因が解消され、事業本体(特にITサービス)の利益改善が顕著。通期目標に対する利益進捗はまだ浅いため、今後の後半四半期での収益積み上げとM&A・投資の実行状況、為替・受注動向に注目すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日本電気株式会社(NEC)
- 主要事業分野:ITサービス、社会インフラ(ネットワーク、公共向けシステム等)等の提供
- 代表者名:取締役代表執行役社長兼CEO 森田 隆之
- URL:https://jpn.nec.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月29日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明会:機関投資家・アナリスト向け説明会あり(資料・動画は同社サイト掲載予定)
- セグメント:
- ITサービス事業:システムインテグレーション、マネージドサービス等
- 社会インフラ事業:通信インフラ、公共インフラ等
- その他:–(資料内区分)
- 備考:2025年4月1日付で組織変更によりNECネッツエスアイが社会インフラ→ITサービスへ移管(前期比の比較は組替表示済)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む、株式分割後換算):1,364,249,315株
- 期中平均株式数(四半期累計):1,332,698,314株
- 自己株式数(期末):31,551,758株
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 当該期の決算説明会(2025/7/29)実施(資料公開済み)
- 株主総会等:–(当該短信に記載なし)
- IRイベント:個人投資家向け説明会等を随時実施予定(同社サイト参照)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する第1四半期の進捗)
- 売上収益:715,658 百万円(前年同期比 +3.7%)、通期予想 3,360,000 百万円に対する進捗 21.3%(四半期均等比 25%に対してやや低め)
- 調整後営業利益:41,715 百万円(前年同期比 +228.8%)、通期予想 310,000 百万円に対する進捗 13.5%(未達成だが一時期要因の解消で改善)
- Non-GAAP営業利益:39,995 百万円、通期 320,000 百万円に対する進捗 12.5%
- 親会社の所有者に帰属するNon-GAAP四半期利益:22,281 百万円、通期 230,000 百万円に対する進捗 9.7%
- サプライズの要因:
- セグメント別:ITサービスおよび社会インフラともにセグメント損益が大幅改善(ITサービスの損益 +214.8%、社会インフラ +547.9%)。全社的な売上原価・販管費の抑制、受注製品・サービスの利益率改善の寄与。
- 持分法による投資:前期の大幅損失(NECキャピタルソリューション減損 11,101百万円等)が解消され、当期は持分法利益 1,072百万円となった点が税引前利益の大幅改善に寄与。
- 一過性費用の減少:前期計上の減損等が無いことが寄与。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていない。第1四半期の利益進捗は通期想定より低め(特に当期利益)であり、今後の受注・履行状況、為替、M&A関連の費用や非支配持分の変動が通期見通し達成に重要。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:3,874,944 百万円(前期末 4,315,368 百万円、減少)
- 負債合計:1,903,184 百万円(前期末 2,243,857 百万円、減少)
- 親会社所有者帰属持分:1,893,294 百万円(前期 1,952,018 百万円、減少)
- 現金及び現金同等物(期末):526,692 百万円(前期末 584,615 百万円、△57,923 百万円)
- 収益性(当第1四半期)
- 売上高:715,658 百万円(前年同期比 +3.7% / +25,362 百万円) — 良好
- 営業利益(IFRSベース):35,389 百万円(前年同期比 +679.5%) — 大幅改善(良い)
- 調整後営業利益:41,715 百万円(前年同期比 +228.8%) — 良い
- Non-GAAP営業利益:39,995 百万円(前年同期比 +145.4%) — 良い
- 税引前利益:32,103 百万円(前年同期 -3,323 百万円 → 回復)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):19,310 百万円(前年同期 -5,836 百万円 → 回復)
- 基本的1株当たり四半期利益(株式分割反映):14.49 円(前年同期 △4.38 円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:21.3%(通期3,360,000 百万円に対して)
- 調整後営業利益進捗率:13.5%(通期310,000 百万円に対して)
- Non-GAAP営業利益進捗率:12.5%(通期320,000 百万円に対して)
- Non-GAAP当期利益進捗率:9.7%(通期230,000 百万円に対して)
- 判定:売上は通期に対し概ね想定内だが、利益は通期に向けて後半でより積み上げる想定のため進捗は低め
- 財務の安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):48.9%(安定水準、目安 40%以上で安定)
- 負債比率(負債合計 / 資本合計):約96.5%(1.0未満で過度なレバレッジではないが中程度)
- 流動比率(流動資産 / 流動負債):約147%(1.47倍、流動性は良好)
- 有利子負債(社債・借入金合計):約338,309 百万円(流動 81,651 + 非流動 256,658)
- 効率性
- 売上高営業利益率(IFRS営業利益/売上高):35,389 / 715,658 ≒ 4.95%(前年同期は 4,540 / 690,296 ≒ 0.66% → 改善)
- セグメント別(要点)
- ITサービス:売上 514,690 百万円(前年同期 501,845 百万円、+2.6%)、セグメント損益 36,677 百万円(前年同期 11,650 百万円、+214.8%)
- 社会インフラ:売上 172,817 百万円(前年同期 157,629 百万円、+9.6%)、セグメント損益 9,789 百万円(前年同期 1,511 百万円、+547.9%)
- セグメント合計損益:46,466 百万円(前年同期 13,161 百万円、+253.2%)→ セグメントが営業改善の主因
配当
- 実績と見通し:
- 2025年3月期(実績、分割前表記):中間 70.00 円、期末 70.00 円、年間 140.00 円(分割前)
- 2026年3月期(会社予想、分割後表示):中間 16.00 円、期末 16.00 円、年間 32.00 円
- 直近公表予想からの修正:無し
- 配当利回り:–(株価情報提示なしのため算出不可)
- 配当性向:–(通期予想純利益ベースの配当性向は会社発表参照、提示資料に直接記載なし)
- 特別配当/自社株買い:当四半期に特別配当の記載なし。自社株取得額は小幅(四半期で6 百万円の取得等)。
セグメント別情報(詳細)
- 各セグメントの状況:
- ITサービス:受注の履行や利益率改善、グループ内再編(NECネッツエスアイ組入)により利益大幅改善。売上は緩やか増。
- 社会インフラ:売上・利益ともに改善(公共/通信案件の収益性向上等が推定要因)。
- 前年同期比較:両セグメントとも損益が大幅改善(合計セグメント損益 +253.2%)。
- セグメント戦略:組織再編や完全子会社化に伴うグループシナジー(NECネッツエスアイのITサービス移管)を反映。今後の受注・利益率維持が重要。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:短信中の中期計画の進捗に関する直接評価・数値は記載なし(–)。
- KPI達成状況:具体KPIの記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との比較指標は短信に記載なし(–)。ただし、ITサービス分野での利益改善は業界内でも肯定的材料と考えられる。
- 市場動向:サイバーセキュリティ、公共インフラ投資、DX需要などが中長期で影響する旨の記載あり。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正:直近公表値からの変更無し(会社は修正しなかった)。
- 会社予想(主要):売上 3,360,000 百万円(△1.9% YoY)、調整後営業利益 310,000 百万円(+8.0%)、Non-GAAP営業利益 320,000 百万円(+2.8%)、Non-GAAP当期利益 230,000 百万円(+1.9%)。
- 会社予想の前提条件:短信 p.12「将来予想に関する注意」に記載の一般リスク等(為替・原材料等の影響を明記、具体前提レートは資料参照)。
- 予想の信頼性:第1四半期は利益の進捗が通期想定に対して低く、後半での積上げ前提の可能性。会社は保守的とも楽観的とも断定できないため、引き続き四半期ごとの実績を確認する必要あり。
- リスク要因(短信記載の主な項目):
- 製品・サービス品質問題、サイバーセキュリティ、優秀人材の確保、法令違反・不祥事、気候変動・自然災害、為替・金利変動、M&Aが想定どおりに機能しないリスク、政治・社会情勢、技術革新・知財リスク等。
重要な注記
- 会計方針:IFRSに基づく会計方針の変更なし。会計上の見積り変更なし。
- 株式分割:2025年4月1日付で普通株式1株→5株の株式分割を実施。1株当たり数値(EPS、配当)は分割後の表記に統一して算定・表示。
- 監査レビュー:添付四半期連結財務諸表に対して公認会計士/監査法人のレビューは無(未実施)。
- 重要な後発事象:2025年7月25日に無担保社債(サステナビリティ・リンク・ボンド)を合計 30,000 百万円(66回 20,000 百万円 @1.387%、67回 10,000 百万円 @2.046%)発行。資金使途は借入金返済・社債償還等。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6701 |
| 企業名 | 日本電気 |
| URL | http://www.nec.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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