2026年3月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は業績予想の修正なし。第1四半期実績は会社公表予想との齟齬はなく「ほぼ予想どおり」。市場コンセンサスは提示なし。
  • 業績の方向性:増収だが営業外収益減で経常・純利益は減少(増収減益)。売上高は前年同期比+12.2%、営業利益は+28.7%、経常利益は△33.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益は△38.0%。
  • 注目すべき変化:営業利益は改善したが、前期に計上された大型の営業外収益(保険解約返戻金 約194百万円)が今期にはほとんど無く、これが経常利益・純利益の大幅減の主因(実質的な営業改善と非経常要因の反動が同居)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(通期売上10,322百万円・営業利益1,303百万円)に対する第1四半期の進捗は売上24.2%、営業利益21.6%、純利益19.3%でやや遅れ気味。ただし会社は予想を据え置き(修正なし)。
  • 投資家への示唆:営業面(バイオマテリアル事業中心)では成長継続。一方で、前期の特殊収入が無い影響で経常/当期利益が減る点を評価する際は、営業利益やセグメント別の実績(需給・価格動向)を重視すること。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:フルハシEPO株式会社
    • 主要事業分野:バイオマテリアル事業(木材チップ等の再資源化・販売)、資源循環事業(建設副産物等の再資源化)、環境物流、環境コンサルティング等
    • 代表者名:代表取締役社長 山口 直彦
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月12日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日、連結)
  • セグメント:
    • バイオマテリアル事業:廃材等をチップ等に再資源化し販売(木材チップが主力)
    • 資源循環事業:建設副産物等の再資源化(木くず、廃プラ等)
    • その他事業:環境物流(木製パレット等)、環境コンサルティング等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:11,779,600株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):11,575,192株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明資料作成:無
    • 決算説明会:無
    • その他IRイベント:–(特になし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較、達成率は通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高:2,496百万円(前年同期比+12.2%)。通期予想10,322百万円に対する進捗率 24.2%(やや下回るが概ね四半期ライン)。第2四半期累計(上期)目標の4,994百万円に対する比率は50.0%。
    • 営業利益:281百万円(+28.7%)。通期予想1,303百万円に対する進捗率 21.6%(やや遅れ)。
    • 経常利益:288百万円(△33.7%)。通期予想1,335百万円に対する進捗率 21.6%。
    • 純利益:174百万円(△38.0%)。通期予想905百万円に対する進捗率 19.3%。
  • サプライズの要因:
    • 営業利益は主にバイオマテリアル事業の販売数量増・単価改定の寄与で上振れ傾向。
    • 経常利益・純利益が大幅減となった主因は、前期に計上された保険解約返戻金(約194百万円)等の非継続的な営業外収益が今期にはほぼ無く、営業外収益が大幅減少したため(営業利益は増加したが経常段階で悪化)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。営業面の成長トレンドは継続しているため達成可能性はあるが、非経常要因の回復を見込めない点や上期進捗がやや低い点を考慮すると、営業利益・純利益の進捗管理が重要。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 売上高(第1四半期累計):2,496,978千円(2,496百万円)
    • 営業利益:281,778千円(281百万円)
    • 経常利益:287,960千円(288百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:174,227千円(174百万円)
    • 総資産:12,553,330千円(12,553百万円)→ 前期末12,169,338千円(増加)
    • 純資産:5,600,017千円(5,600百万円)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高:2,496百万円(前年同期比+12.2%)
    • 営業利益:281百万円(前年同期比+28.7%)、営業利益率 = 281 / 2,497 ≒ 11.3%(改善:良い方向)
    • 経常利益:288百万円(前年同期比△33.7%)
    • 純利益:174百万円(前年同期比△38.0%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):15.05円(前年同期 23.91円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率:24.2%(四半期としてはやや下回る)
    • 営業利益進捗率:21.6%(やや遅れ)
    • 純利益進捗率:19.3%(遅れ)
    • 過去同期間との比較:売上・営業利益は伸長しているが、経常/純利益は前期に発生した非反復的収益の反動で低下。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:44.6%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 流動比率(流動資産2,463,703 / 流動負債3,933,588):約62.6%(流動性は低め。目安100%以上が望ましい)
    • 有利子負債(概算):短期借入金1,451.7 + 1年内返済予定長期借入金570.8 + 長期借入金1,178.2 ≒ 3,200.7百万円。負債依存度はやや高めだが自己資本で相当カバー(負債/自己資本 ≒ 57%)。
  • 効率性
    • 減価償却費:158,106千円(前期131,269千円、増加)
    • 総資産回転率や詳細比率は四半期データのみのため簡易指標に留める。
  • セグメント別(第1四半期)
    • バイオマテリアル事業:売上1,827,489千円(+13.7%)、セグメント利益261,332千円(+11.3%)
    • 資源循環事業:売上408,327千円(+8.3%)、セグメント利益23,810千円(前年同期は1,429千円の損失→黒字転換)
    • その他事業:売上369,214千円(+2.6%)、セグメント利益2,542千円(前年同期は損失)
  • 財務の解説:
    • 資産は固定資産の「建設仮勘定」増(名古屋工場等の建設進行)で増加。流動資産では現預金・売掛金等が減少。
    • 負債は短期借入金と流動負債その他の増加で増大。純資産は四半期純利益計上で僅増。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2025年3月期(実績):年間28.00円(中間14.00円、期末14.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間30.00円(中間15.00円、期末15.00円)→ 修正無し
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:通期予想の純利益905百万円に対する年間配当総額(11,779,600株ベースで30円)は約353百万円 → 配当性向 ≒ 39%(概算)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:譲渡制限付株式報酬の実施(7月に取締役へ17,800株処分)。自社株買い等の記載は無し。

セグメント別情報

  • バイオマテリアル事業:木材チップ需要増・調達単価改定が寄与。新工場(愛知第八工場)稼働が調達基盤拡充に貢献。
  • 資源循環事業:住宅着工件数の減少(建築基準法改正等)がマイナス要因だが、営業展開で取扱数量は前年同期比118.2%を確保。前年の赤字から黒字化。
  • その他事業:環境物流でリユース・リメイクを強化、環境コンサルも受注獲得に注力。利益も前年の損失から改善。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「Fuluhashi Sustainable Plan 80th」に基づく施策を継続(既存事業強化・事業拡大)。名古屋工場等の投資は計画に整合。
  • KPI達成状況:明示的KPIは資料に記載なし。セグメント別成長(特にバイオマテリアルの売上拡大)は計画に沿う進展。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:カーボンニュートラル需要で木材チップ等のリサイクル原料需要は増加。ただし住宅着工減少や輸入燃料価格変動など短期的な下押しリスクあり。
  • 競合との比較:資料に同業他社比較は無し。高品質チップや地域ネットワーク、新工場稼働が競争優位要素。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上高10,322百万円(+10.0%)、営業利益1,303百万円(+13.1%)、経常利益1,335百万円(△6.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益905百万円(△12.4%)
    • 次期予想:–(未記載)
    • 会社予想の前提:為替・原材料等の前提は添付資料参照(資料内に詳細記載あり)。
  • 予想の信頼性:今回も会社は予想据え置き。過去に四半期で非反復要因により稼ぎが変動した実績があるため、営業利益ベースでのトレンド確認が重要。
  • リスク要因:
    • 住宅着工数の減少(建築基準法改正等)による原料調達・取扱量の影響
    • 原燃料価格や輸入燃料価格の変動
    • 資金調達・借入金増加に伴う流動性リスク(流動比率が低め)
    • 地政学的リスクや政策変動

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:税金費用は期初見積の実効税率で按分して計算
  • 監査・レビュー:当第1四半期に対する公認会計士・監査法人によるレビューは無し
  • 重要な後発事象:譲渡制限付株式報酬として自己株式17,800株を処分(2025年7月25日、処分総額19,900,400円)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9221
企業名 フルハシEPO
URL https://www.fuluhashi.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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