2026年3月期第2四半期決算 現況と今後の展望(決算説明会資料)
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 国際財務報告基準(IFRS)を2025年3月期連結財務諸表から任意適用開始。国内外の出店(特に米国)、フードホールやRound One Delicious等の新規事業を成長の柱と位置付け。
- 業績ハイライト: 第2四半期(2025.4–2025.9)連結売上収益919.8億円(前年同期比+6.9%:良)、営業利益149.4億円(前年同期比+7.4%:良)、営業利益率16.3%(前年同期16.2%とほぼ同水準)。
- 戦略の方向性: (1)米国での出店拡大(通常型・小型AM型・フードホール併設モデル)、(2)ジャパニーズフードホール展開(米国4エリア集中)、(3)Round One Deliciousによる日本食レストラン海外展開(北米中心)、(4)アミューズメント(クレーンゲーム)増台とコラボ強化。
- 注目材料: IFRS任意適用(比較可能性向上だが過渡的な会計差異あり)、米国子会社2社のIPO検討(進捗により開示・開示範囲変更の可能性)、フードホールの加盟店28社確定(出店1号店2026年第1Q予定)。
- 一言評価: 出店と新事業への投資を進めつつ既存店も堅調、為替・出店遅延・減損等のリスク管理が注目点。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ラウンドワン(Code 4680、東京証券取引所プライム)
主要事業分野: レジャー・アミューズメント(ボウリング、アミューズメント、カラオケ・飲食、スポッチャ等)、飲食事業(Round One Delicious)
代表者: 代表取締役社長 杉野 公彦 - 説明者: 代表取締役社長 杉野 公彦 他(発言概要は全体戦略、IFRS適用、米国・デリシャス戦略等)
- セグメント: ボウリング、アミューズメント、カラオケ・飲食、スポッチャ、その他(デリシャスは子会社事業として記載)
業績サマリー
- 主要指標(第2四半期=2025.4–2025.9 実績 vs 前年同期)
- 売上収益: 919.8億円、前年同期860.3億円、増減率 +6.9%(良)
- 営業利益: 149.4億円、前年同期139.1億円、増減率 +7.4%(良)
- 営業利益率: 16.3%(前年同期16.2%)
- 税引前利益: 133.4億円(前年同期122.7億円)、増減率 +8.7%(良)
- 当期利益(純利益): 88.5億円(前年同期86.9億円)、増減率 +1.8%(改善)
- 1株当たり利益(EPS): –(開示なし)
- 予想との比較
- 会社当初計画(第2四半期想定)に対する達成率(実績 vs 当初計画 2025.4–2025.9)
- 売上: 実績919.8億円 / 当初905.9億円 → +1.5%(達成・上振れ)
- 営業利益: 実績149.4億円 / 当初152.5億円 → 98.0%(若干未達)
- サプライズ: 売上は計画を上回る一方で営業利益は計画比でやや下振れ(主に国内・米国のコスト増等)。
- 進捗状況
- 通期(修正計画)に対する上期進捗率(修正計画ベース)
- 売上進捗: 919.8 / 1,887.8 = 48.7%(通期の約半分を達成) → 想定どおりの上期進捗(概ね良)。
- 営業利益進捗: 149.4 / 301.3 = 49.6%(同上)
- 当期利益進捗: 88.5 / 178.3 = 49.6%
- 中期経営計画・年度目標に対する達成率: 中期ビジョンに向け出店・デリシャス・クレーン増台等を進めており、上期は概ね計画反映済み(詳細は中期KPI別の精査必要)。
- 過去同時期比較: 売上・営業利益とも前年上期比で増収増益(増収:+6.9%・増益:+7.4%)。
- セグメント別状況(上期累計:2025.4–2025.9)
- ボウリング: 147.8億円(前年同上期142.5億円、+3.7%)
- アミューズメント: 561.1億円(前年515.2億円、+8.9%) → 主力かつ高成長(良)
- カラオケ・飲食: 94.8億円(前年88.6億円、+7.1%)
- スポッチャ: 97.7億円(前年96.1億円、+1.7%)
- その他: 18.3億円(前年17.7億円、+3.1%)
- セグメント構成はアミューズメントが収益の中心(高シェア)で、米国のアミューズ拡大が寄与。
業績の背景分析
- 業績概要: 国内既存店は施策(コラボ・料金改定・ミニクレーン増台等)で回復。米国は新規出店とクレーン増台で売上拡大。ただし人件費・景品費・支払手数料等のコスト増が営業利益を圧迫。
- 増減要因
- 増収要因: 日本・米国での出店と既存店改善、アミューズメント景品・クレーン台数増加、コラボキャンペーン増加(国内月間25件程度)、米国でのミニクレーン導入(約4,000台)。
- 減益要因: 人件費増(国内・米国)、アミューズ景品費増、支払手数料、減価償却費増(米国機器等)、為替変動の影響(円安で一部影響)。その他営業損益で固定資産処分損・減損等が発生(2026年Q2その他の営業損益 △6.5億円:固定資産除売却損 △3.5億円、減損損失 △1.5億円、その他△1.5億円)。
- 競争環境: 国内は遊休消費回復の追い風、競合は他レジャーや娯楽サービス。米国はショッピングモール内でのポジショニングとアミューズ需要取り込みが重要。クレーン機大量導入やフードホールで差別化を図る。
- リスク要因: 為替変動(円安はドル建てコスト/売上に影響)/出店遅延(米国出店スケジュール遅延が下期計画修正要因)/減損リスク/労働コスト上昇/規制・許認可遅延/海外での店舗運営リスク。
戦略と施策
- 現在の戦略: 米国での積極出店(年間10~20店舗、最終目標150~200店舗)、フードホール併設モデルによる集客強化、Round One Deliciousによる日本食高付加価値展開(北米重点)、クレーンゲーム増台とコラボ強化で既存店売上向上。
- 進行中の施策:
- ジャパニーズフードホール(4エリア:CA・TX・FL・NY/NJ)。第1号店を2026年第1Q予定。加盟店28店と契約済(出店14加盟店でユニット構成)。狙いはランチ〜深夜帯の集客拡大。
- Round One Delicious(米国出店開始2026年夏〜、1店舗当たり投資約140万ドル、14席前後、年商想定350万ドル等)。
- ミニクレーン機約4,000台導入(2024/7〜2025/9実績)。
- カラオケ:一部で平日昼間1時間100円導入(15店舗展開中)。
- リモートイベント(ROUND1 LIVE)や小中学生向けキャンペーン等の顧客育成施策。
- セグメント別施策:
- 国内: ギガクレーン改装(約300台設置店舗)とコラボ強化でアミューズ増益化。
- 米国: 小型AM店舗・フードホール併設・既存モール良立地での居抜き直営出店を推進。出店モデルごとの投資・回収想定を提示(好調店・平均店・赤字店の収支想定あり)。
- デリシャス: 加盟店モデルで職人育成と品質管理を行いロイヤリティ収入を狙う。
- 新たな取り組み: Round One Deliciousの本格展開(2026年度〜北米)、フードホール併設モデル(集客多様化)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期・修正計画=IFRSベース)
- 通期売上収益: 1,887.8億円(修正計画)
- 通期営業利益: 301.3億円(修正計画)
- 通期当期利益: 178.3億円(修正計画)
- 前提条件: 為替(修正計画 1ドル=146.03円、1元=20.00円)、出店スケジュール(米国当初10店→修正2店)等。
- 経営陣の自信度: 上期実績を反映し一部(主に米国出店数)で下期見直し。為替反映や上期実績を基に修正を実施しており、現行修正計画に基づく見通しは現実的に算出済みと説明。
- 予想修正: 通期当初計画からの修正(営業利益312.2→301.3億円、△10.9億円)
- 主因: 米国の出店遅延による稼働月数減(利益減少)、為替反映、工事期間費用の減少等。
- 中長期計画: 米国での150–200店舗体制目標、フードホール・デリシャスによる新事業拡大。中期ビジョンではクレーン機増台やコラボ強化で既存店収益拡大を目指す。
- 予想の信頼性: 当期はIFRS適用の影響で会計処理が変化しており、税効果や減価償却関連で一時的な差が発生する旨を開示(期末の詳細税計算で概ね解消見込み)。
- マクロ経済の影響: 為替(ドル高は米国売上の円換算額増だがドル建てコスト・値付けバランスに影響)、消費動向、ショッピングモール集客動向、金利(資金調達コスト)等。
配当と株主還元
- 配当方針: 四半期配当を実施(第2四半期は1株当たり4.5円)。期初計画では当期利益のおおむね25%前後を目安とした配当性向を目標。
- 配当実績:
- 四半期配当: 第2四半期 4.5円(2025年3月期末配当は4.0円)
- 年間配当(予想/修正計画ベース): 通期見込みは期中の方針に準ずる(通期合算値は尚示唆)。
- 配当利回り/配当性向: 個別数値は–、配当性向目安25%前後(目安:良=継続還元志向)。
- 特別配当: なし(開示なし)
- その他株主還元: 当期株主還元(配当総額)と合わせて株主還元は45億円程度の計画内表示(キャピタルアロケーション参照)。自社株買いや株式分割の開示はなし。
製品やサービス
- 製品: クレーンゲーム(ギガクレーン含む)、ボウリング・カラオケ機器、スポッチャ設備等。ミニクレーン機導入約4,000台(2024/7–2025/9)。
- サービス: ボウリング大会(プロ参画のオンライン大会)、リモートレッスン、イベント(アイドル/インフルエンサー)、小中学生無料キャンペーン等。Round One Deliciousは高評価日本食を海外で提供するフランチャイズ/ロイヤリティモデル。
- 協業・提携: フードホールは国内の名店28店舗と契約(ラーメン、うどん、天ぷら、鮨など)/加盟店と協働で出店。
- 成長ドライバー: 米国出店(フードホール併設含む)、デリシャス事業、クレーンゲーム増台、コラボキャンペーン拡充。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: Q&A全文は資料に記載なし。注記として「米国子会社のIPO検討」を開示しており、検討が進捗した場合は米国事業の売上等の開示内容に変更が生じる可能性がある旨を示唆(投資家の関心点)。
- 経営陣の姿勢: IFRS適用での透明性向上、海外・新規事業への積極投資と株主還元の両立を示す姿勢。
- 未回答事項: IPOのスケジュール・条件、EPSや一株当たり数値の具体的開示は資料上限られるため今後のIRでの確認が必要。
- ポジティブ要因:
- アミューズメント中心に既存店と出店が寄与し増収・増益基調。
- 米国での多様な出店モデルとフードホール・デリシャスといった高付加価値施策。
- IFRS適用で国際比較可能性向上。
- 顧客接点強化(コラボ・オンラインイベント)による顧客ロイヤルティ向上。
- ネガティブ要因:
- 為替変動(ドル円)や米国出店遅延による業績変動。
- 人件費・景品費等のコスト増。
- 固定資産除売却損や減損等の一時費用発生(Q2で△6.5億円)。
- 新規事業(デリシャス等)の初期投資回収リスク。
- 不確実性: 米国IPOの進捗、フードホール初期の市場受容性、加盟店維持・品質管理(デリシャス)の成否。
- 注目すべきカタリスト:
- 米国子会社のIPOに関する具体発表(スケジュール・条件)。
- フードホール第1号店オープン(2026年第1Q予定)とその集客・収益性公表。
- Round One Deliciousの北米1号店オープンと初期業績。
- 為替変動および四半期ごとの既存店実績。
重要な注記
- 会計方針: 2025年3月期の有価証券報告書連結財務諸表からIFRSを任意適用(本資料は以降IFRSベース。P11・P12までの過去実績は日本基準の数値を併記)。IFRS適用に伴う詳細は2025/6/27補足資料参照のこと。比較数字は会計基準差異に留意。
- ロイヤリティ取扱い: 各表の営業利益はロイヤリティを含めない数値での比較がある(米国ロイヤリティ額18.8億円等の注記あり)。通期ではロイヤリティ含めた営業利益額の表記差分に注意。
- 税効果差: 計画数値はIFRS基準で税効果を詳細計算。実績は簡便計算のため期末で差額が概ね解消される見込み(注記あり)。
- その他: 米国出店の遅延が修正計画の主因、換算レート当初計画1$=140円→修正計画1$=146.03円等。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4680 |
| 企業名 | ラウンドワン |
| URL | http://www.round1.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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