2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信(日本基準)(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が通期予想の修正を行っておらず、開示内容に対する追加の上方/下方修正は無し。市場予想との比較は提示がないため不明(–)。通期見通しは維持。
- 業績の方向性:増収減益(売上高6,725百万円、前年同期比+3.5%/営業利益1,017百万円、前年同期比△19.6%)。
- 注目すべき変化:売上はFTTH契約増やVNE(v6コネクト)のトラフィック増で増加する一方、基幹システム更改に伴う減価償却費・外注費増加および販売費増で営業利益が大幅減少(営業利益率低下)。
- 今後の見通し:通期予想の修正は無し。通期見通しに対する進捗は売上高49.8%とほぼ想定どおりだが、営業利益進捗は43.3%とやや遅れ(通期達成の可否は販管費や減価償却の後半の推移に依存)。
- 投資家への示唆:収益は安定したサブスク型事業(ISP/VNE/manaba)が支えるが、成長投資(基幹システム更改等)により短期的な利益率は低下。通期達成可否は販促投下や開発費の期内配分に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社朝日ネット
- 主要事業分野:ISP(ASAHIネット)を中心としたインターネット接続サービス、VNE(v6コネクト)卸提供、教育支援サービス(manaba)等のインターネット関連サービス
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 土方 次郎
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日〜2025年9月30日、非連結)
- 決算補足説明資料:作成有(説明会は無)
- セグメント:
- 単一セグメント(ISP事業)として開示(社内ではインターネット接続サービス、インターネット関連サービス等で内訳管理)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):32,000,000株
- 期末自己株式数:6,086,987株(前期:5,152,987株)
- 期中平均株式数(中間期):26,161,013株(前中間期:27,081,870株)
- 時価総額:–(株価情報は開示資料に無し)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月2日
- 決算説明会:無し(補足資料はHP掲載予定)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想に対する達成率)
- 売上高:6,725百万円。通期予想13,500百万円に対する進捗率49.8%(ほぼ想定どおり)
- 営業利益:1,017百万円。通期予想2,350百万円に対する進捗率43.3%(進捗が遅い/利益面はやや未達ペース)
- 純利益(当期純利益):725百万円。通期予想1,659百万円に対する進捗率43.7%
- サプライズの要因:
- 売上は想定どおり増収(FTTH契約増・VNEトラフィック増)。
- 営業利益が減少した主因は(1)FTTH契約増に伴う回線仕入等の売上原価増、(2)基幹システム更改に伴う減価償却費・業務委託費の増加、(3)販促・チャネル費用などの販売費増。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想の修正を行っておらず、売上は通期想定に沿った進捗。ただし利益進捗が遅いため、下期の販管費抑制や追加収益の確保状況により通期営業利益達成の確度が左右される。
財務指標
- 財務諸表要点(中間期末:2025年9月30日、単位:百万円)
- 総資産:14,547(前期末14,787、△240)
- 純資産:12,873(前期末13,091、△217)
- 自己資本比率:88.5%(安定水準)
- 流動資産合計:7,958(現金及び預金3,009、売掛金等2,129、有価証券1,000)
- 固定資産合計:6,588(無形資産3,684、ソフトウエア仮勘定増加)
- 流動負債合計:1,673(前期末1,696)
- 収益性(中間期、対前年中間期)
- 売上高:6,725百万円(+3.5%、+228百万円)
- 営業利益:1,017百万円(△19.6%、△248百万円)
- 経常利益:1,029百万円(△19.3%、△246百万円)
- 中間純利益:725百万円(△25.8%、△252百万円)
- 1株当たり中間純利益(EPS):27.72円(前年36.11円、△23.2%)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:49.8%(通期13,500百万円)
- 営業利益進捗率:43.3%(通期2,350百万円)
- 純利益進捗率:43.7%(通期1,659百万円)
- 解説:売上は半期でほぼ想定どおりだが、利益は上期に投資・システム関連コストが偏った影響で進捗遅れ。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:88.5%(安定水準)
- 負債比率(負債合計/純資産):1,673 / 12,873 ≒ 13.0%(低水準)
- 流動比率:7,958 / 1,673 ≒ 4.76(高い流動性)
- 効率性
- 売上総利益は前年2,307→当期2,180百万円で粗利率低下。減価償却費(販売費)増により営業利益率低下。
- セグメント別
- 単一セグメント(ISP事業)だが内訳:
- インターネット接続サービス計:6,057百万円(+4.0%)
- ISP「ASAHIネット」:4,872百万円(+2.1%)
- VNE「v6コネクト」:1,184百万円(+12.4%)
- インターネット関連サービス計:668百万円(△0.6%)
- manaba:290百万円(△0.7%)
- その他:377百万円(△0.5%)
- 財務の解説:
- 無形固定資産(ソフトウェア、ソフトウェア仮勘定)が増加(無形合計3,684百万円、前期3,020百万円→投資途上を反映)。一方で現預金は4,161→3,009百万円と減少(投資支出や自己株取得等の影響)。負債はほぼ無く、財務の安全性は高い。
配当
- 中間配当:12.50円(2026年3月期 中間、前年は12.00円)
- 期末配当(予想):12.50円
- 年間配当予想:25.00円(前期24.50円)
- 配当性向:通期予想EPS 61.79円に対して配当25.00円→配当性向約40.5%(手厚め)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式取得を実施(当中間期に1,000,000株取得)、譲渡制限付株式報酬への自己株処分あり。
セグメント別情報
- インターネット接続サービス(売上計6,057百万円、+4.0%)
- ASAHIネット:4,872百万円(+2.1%)。FTTH契約数503千ID(+17千、+3.5%)。ADSL契約は継続的に縮小(2千ID)。モバイル46千ID(△2.4%)。
- v6コネクト:1,184百万円(+12.4%)。提携事業者数は10社で横ばい。主因は1回線あたりトラフィック増。
- インターネット関連サービス(売上計668百万円、△0.6%)
- manaba:290百万円(△0.7%)。契約ID759千(△9千、△1.1%)、全学導入校85校(△3校)。ただし2025–2027年にかけて大規模なサービス開発を実施中。
- その他(メール、セキュリティ等):377百万円(△0.5%)
- セグメント戦略:manabaの機能強化・新機能投入と、ASAHIネットのFTTH拡大・NTT協業やマンションプラン強化、v6コネクトはトラフィック増を取り込む方針。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に直接の数値目標の記載は無しだが、manabaは2025–2027年で大規模開発を進める計画。基幹システム更改による短期的コスト増は中長期での効率化・サービス強化を目的。
- KPI達成状況:FTTH契約数やv6トラフィック増は良好だが、manabaの全学導入校数は減少している点が課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内ではFTTH契約数増加、MVNO契約増加、トラフィック増加が継続。インターネットトラフィック増がVNE需要を後押し。
- 競合比較:同業他社との具体的比較データは開示無し(–)。ただし高い自己資本比率と安定したサブスク収入により財務基盤は強い。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想(変更無し):売上高13,500百万円(+3.2%)、営業利益2,350百万円(+0.2%)、経常利益2,370百万円(+0.2%)、当期純利益1,659百万円(△5.4%)、1株当たり当期純利益61.79円
- 会社は予想の前提に関する詳細(為替等)は特段掲示していない。
- 予想の信頼性:直近で通期見通しに変更は無く、過去の達成傾向は資料に限定的な記載。上期で投資負担が集中しているため下期での利益回復が不可欠。
- リスク要因:
- トラフィック増による設備・回線コストや品質問題の拡大
- NTT東西等プロバイダ向け卸モデルの契約・料金動向
- ADSLサービスの終了(2026年1月31日予定)による移行コスト
- 教育市場の統廃合や大学の予算動向によるmanabaの新規獲得減少
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用は見積実効税率で計算等)
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
- その他:当中間期に自己株式1,000,000株取得。譲渡制限付株式報酬として自己株式66,000株処分。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3834 |
| 企業名 | 朝日ネット |
| URL | http://asahi-net.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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